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オーストラリアから見る日本

おそらく多くのオーストラリアの会社もそうだと思いますが、私の所属する会社もクライアントの会社もオーストラリア国内が主な活動拠点だけど、社員はインターナショナルです。私が知っている同僚だけでもイギリス、アイルランド、南アフリカ、イスラエル、中国、台湾、韓国、インド、スリランカ、シンガポール、フィリピン、ニュージーランド、アメリカ・・・といろいろな国から人が集まっています。

世界を震撼させた金融危機の後も不況がない国オーストラリア。経済規模は小さいけれど安定した経済と雇用、将来性、抜群の労働環境と生活環境、個を尊重し自由で外国人を受け入れるオープンな社会、高度な福祉、豊かな自然・・・多くの外国人があこがれる国です。またオーストラリア人も海外に行く人は多く、特にイギリスに移住したことのある人は驚くほど多いです。今はヨーロッパ経済の不調で帰国ラッシュですが。日本で働いた経験のある人も意外に多くいます。

でも同じアジア太平洋地域で距離的には近い日本から来た人は今のところ職場で見たことがありません。この国は学生、ワーキングホリデー、オーストラリア人と結婚した主婦、日本の企業から赴任している日本人はいますが、一部の日本語を使う職種を除き、現地採用で就職して働いている人は本当に少ないと思います。これは移住前から予想していたとはいえ、やっぱりちょっと残念です。といってもこれはオーストラリアに限ったことではなく、他の国でもそうなのでしょうが。かつてオーストラリアは日本人の留学先としても人気でしたが、今はどんどん減っていて、今留学生といえば韓国、中国、インド人ばかり。日本人に人気の留学先アメリカでも、今はアジアからの留学生は中国人や韓国人ばかりで、日本人は激減しているそうです。

私の周りでも、職場で日本人に会ったことがないという人がほとんどで、私を日本人と知るととても珍しがられます。日本女性は家にこもっているイメージをもつ人もいるらしく(働く日本女性を見たことがないから仕方がないかもしれませんが)、特にIT関係の仕事となるとますますめずらしく感じるらしいです。それと日本人は旅行は別として自分の国に引っ込んでいて出て来ないというイメージがあるみたいです。それでよくどうしてオーストラリアに来たのかと聞かれます。とりあえず ”Better life” と答えると、「へー、でも日本だっていい生活できるんじゃないの?」今は先行きあやしい日本でも、過去の勤勉な日本人がつくってくれた経済大国で、高品質の車を作る先進的な国というイメージはまだ健在のようです。「じゃあ毎日夜8時、9時、10時まで働きたい?」というと、毎日5時に帰る彼らは即座に納得してくれます(笑)。

オーストラリア人にとって日本は、東南アジアやニュージーランドとともに気軽に行ける海外旅行先として魅力的らしく、日本で休暇を過ごしたことがあったりこれから予定しているオーストラリア人は驚くほどたくさんいます。豪ドル高の今は特に行きやすいので、旅行会社でも日本向けのパッケージをたくさん出しています。特にこの国ではできる場所が限られているスキーは、こちらが暑い夏の時に北海道などで高質な雪を楽しむゴージャスな休暇が過ごせるとあって人気です。日本人がこちらではめずらしくない真白な砂浜と真青な海に憧れるのと一緒ですね。日本は時差がなく、食事もおいしく、旅行に安心な国なのです。

ただしビジネスの相手国という意味ではとたんに存在感が薄くなります。実際には日本は以前から最大の輸出相手国なのですが、メディアによく登場し関心が高い国といえばまず圧倒的に中国。中国の急速な経済発展に寄与する天然資源を豊富に持つオーストラリアの経済の安定はどちらかというと楽観的に見られているけれど、中国の行く末がオーストラリアの将来を握っているからです。そしてこれまた近場の巨大市場インド、アメリカ、イギリスぐらいかな。経済成長が下降線をたどり、国際的な存在感も弱まっている日本は、捕鯨問題以外ではほとんど話題に挙がりません。

車はやはり高品質の日本製は厚い信頼があると思います。でも電化製品は安い韓国製が出回っていて日本製品の存在感はどんどん薄くなっています。かつてはたくさん進出していた日本企業も多くは引き上げてしまいました。こちらでは人気のある日本食レストランでさえ経営者はほとんど韓国人や中国人とあっては、日本とのビジネスを結び付ける機会がないのかもしれません。

またオーストラリアの企業が海外への進出を考えるとき、まず挙がるのは中国、香港、台湾、シンガポール、インドなどのアジア各国や人種的に近いヨーロッパで、日本はまるで別世界のように考えられており、こちらから見ると遠い国に見えます。日本語しか通じず、マーケットが異質で、海外から見ると参入の敷居が高く、日本のビジネスとの接点もないので、海外との接点が多くて将来性のある近場の国に関心が行くのも当然かもしれません。

毎日世界中の人と一緒にいると、経済規模では圧倒的に大きくパスポートでどこへでも行ける日本人だけがいないのはなんだか不自然に感じます。世界に出ていくのは日本の世界での存在感と競争力を高めるだけでなく、私たちの視野を広げ人生を豊かにする絶好のチャンス。もっと多くの日本人がオーストラリアも含め世界に出て行く日が早く来てほしいと願っています。


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テーマ : オーストラリア
ジャンル : 海外情報

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日本にいて感じる日本と海外にいて感じる日本のギャップって、どうしてこんなに大きくなるんでしょうね。同じ島国でもイギリスに行っても、むしろ彼らの考え方は大陸的に思えました。携帯だけではなく、いろいろなところがガラパゴス化しているのかなあ。やはり今一度、洗濯する必要があるんでしょうね。

Nuggetさん

外から見ると本当に日本のことがよく見えます。携帯どころかほとんど全てがガラパゴス化しているように見えます。問題なのはそれに気づいていないこと、そして気づこうとしないこと。大洗濯しないといけませんね。

オーストラリアって経済的にもとても安定しているのですね。ワークライフバランスも実現できていて理想的な環境ですね。日本でいると日本の事しか見えてないなぁとつくづく感じます。インターナショナルな環境で働けてとってもうらやましいです。

Shima Chiho さん

コメント下さってありがとうございます!時間がたくさんあることにあまり慣れていないので、自由な時間をどううまく使うかが目下の課題です。オーストラリアに来ることがあればぜひ声をかけてくださいね。


プロフィール

divayoshiko

Author:divayoshiko
よりよい生活と仕事環境を求めて、日本の会社を辞めてオーストラリアに移住しました。IT技術者として生活を確立するまでの様子、日々の生活や仕事のこと、現地情報、オーストラリアや日本について感じることなどをつづっています。メルボルン在住。
Twitter @divayoshiko

これまでの歩み
2009年
4月  技術独立ビザで永住権取得
2010年
1月  東京からブリスベンに移住
2月  シドニーに移住
4月  ブリスベンに移住
5-6月 メルボルンに長期出張
2014年
2月  メルボルンに移住

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