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オーストラリアで働く醍醐味

今はメルボルンで大手保険会社のシステム構築プロジェクトに参加しています。私の所属するコンサルティング会社からは私だけですが、他のシステム会社からも数名参加して、保険会社の社員に混じって働いています。移民の多いメルボルンの街を反映してか、職場は人種のるつぼ。しばらくはオーストラリア英語のみならず、世界各国の英語に慣れるのが大変そうです。アジア系も韓国、中国、インドなどたくさんいますが、フロア中見てみたけどやはり予想どおり(と言ってしまうのは寂しいですが)日本人らしき人はいませんでした。まあ誰も他人の出身国なんて気にしないのでどうでもいいんですが。

ここの会社では午後5時(金曜日は4時半)になるとパラパラと帰り始め、5時半になるとサーッと潮を引くようにオフィスを出て行き、8?9割の人がいなくなります。一度6時までオフィスにいたことがありましたが、なんだか自分が社員の私物の盗むために残っているような気がしてうしろめたかったです 。日本で働いていたときは6時に帰るなんてすごーくうしろめたかったですが。ここでは私もいつも5時半にはオフィスを後にします。日本では仕事の終わりが一日の終わりだったけど、ここでは仕事の後まだまだ自分の時間があるのです。これはもう本当にこの国に来て良かった!と思う大きな理由です。

休みも皆大手を振って取っています。今は特に休暇のシーズンではないのですが、それでも何人かの人が1?2週間の休暇を予定しています。プロジェクト中なのになんてやつだ なんて雰囲気はまったくありません。この国では「一番大切なのは個人や家族の生活、残りの時間で仕事をする」という考え方が根底にあり、それが暗黙の了解になっているのです。

でもその代わり、勤務時間中は集中して仕事をします。休憩や無駄話はほとんどなく、やるときはガーッとやってさっさと終わらせて帰る。ブリスベンで出席した丸2日間のクライアントとの会議でも、一日のうち10分ぐらいの休憩を2回ほど取りるだけで、ランチは会議室でディスカッションをしながらでしたが、誰も文句も言わず、無駄話は一切なく、朝から晩まで仕事の話のみ。ドバーっと疲れました。しょっちゅう休憩を取り、会議の進行ものんびりしていて無駄話も仕事の一部になっている日本じゃ考えられません。日本のホワイトカラーの生産性がよく問題になりますが、なるほどこれと比べたらお手上げです

この会社では「アジャイル」という、ソフトウェア開発手法に全社を挙げて取り組んでおり、社内のすべてのプロジェクトは徹底的にこの方法論に沿って進められます。これは工数・時間・コストを抑えるための、今までのソフトウェア開発の常識を打ち破るまったく新しい手法で、プロジェクトメンバー一人ひとりの仕事のやり方や会議のやり方など、すべてが今までとまったく違うのです。オーストラリアではこのやり方を取り入れている会社はたくさんあり、専門ツールもたくさん出ています。この開発手法はしばらく前から話題にはなっていましたが、日本では部分的に採用する会社はあっても、関係社員全員にトレーニングを施し、全社で本格的に取り組んでいるなんて聞いたことありません。(早く帰りたいからこうした生産性を上げる手法にも敏感なのかな?あや、失礼)

日本はゲームなどの個人向けソフトは得意な分野ですが、企業向けソフトは他国に比べて非常に遅れており、最新の技術や方法論は必ず海外からやってきます。その上それを自国に取り入れるのにもとても慎重な国です。そのため、海外から最新情報や技術が入ってきても話題になるだけで、実際にそれを使いこなす機会は日本では限られていました。特殊な日本の業界は海外とはまったく事情が違うので、同じ会社の海外の社員と話していてもまるで話が合わず、いつも苦々しく思っていました。日本にいたらきっとこの方法論を使う機会もなかったでしょう。業界に働く者として、最新のやり方を経験できるのはやはり望ましいですし、うれしいことです。

日本のソフトウェア開発やシステム開発の現場といえば、仕事はきつくて毎日深夜までそして休日までも身を粉にして働くというイメージがあり、また専門職の社会的地位や待遇もあまり良くないので、最近若い人には敬遠されていると聞きます。ここのような環境なら応募が殺到するんじゃないかと思うんですけどね。オーストラリアに来て生活面ではもちろん良かったですが、キャリア面でもいい選択でした。


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テーマ : オーストラリア
ジャンル : 海外情報

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日本では仕事の終わりが一日の終わりだったけど、ここでは仕事の後まだまだ自分の時間があるのです。

本当に私もそう思います。

とは言っても、私はまだ就職していないので
専業主婦をしています。
子供たちが帰宅して
夕食が5時~5時半にです。

日本だったら、この時間はまだ
学校で仕事していたなあと思います。

「一番大切なのは個人や家族の生活、残りの時間で仕事をする」

はい、豪州出身の夫がそれを実現させたくて
日本を脱出しました。

大切なことを書いてくださり
ありがとうございます。

それにしてもソフトウェア開発なんて
難しそうなお仕事ですね。
日本語でもさっぱりわかりません。

eboniさん

同じ価値観を共有できる方にコメントを書いていただいてうれしいです。一回きりの人生ですもの、時間は価値のあることに使いたいですね。

プロフィール

divayoshiko

Author:divayoshiko
よりよい生活と仕事環境を求めて、日本の会社を辞めてオーストラリアに移住しました。IT技術者として生活を確立するまでの様子、日々の生活や仕事のこと、現地情報、オーストラリアや日本について感じることなどをつづっています。メルボルン在住。
Twitter @divayoshiko

これまでの歩み
2009年
4月  技術独立ビザで永住権取得
2010年
1月  東京からブリスベンに移住
2月  シドニーに移住
4月  ブリスベンに移住
5-6月 メルボルンに長期出張
2014年
2月  メルボルンに移住

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