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日本人が就職を成功させるには

オーストラリアは日本のような人種、国籍、年齢、性別などによる差別がなく、仕事に直接関係ないことで従業員の採用が差別されることは基本的にありません。オーストラリア人だろうが外国人だろうが、その職種の仕事を遂行する能力があるかどうか、これがすべてです。日本にはいまだに移民法さえありませんが、オーストラリアにとって移民政策は国の運営の重要な柱で、自国に必要なスキルを持っている人を世界中から集められるシステムになっているので、そもそも人種差別が一般的だったらこのシステムは成り立ちません。採用にあたり、同じ能力があればもちろんオーストラリア国民のほうを優先するでしょうが、外国人であることを理由に就職が著しく不利になるということはありません。

ただしそうはいってもオーストラリア人もやはり人の子、誰でも手放しで信用するわけではありません。同じ外国人でもイギリス人なら安心して採用する傾向があります。イギリスはオーストラリアの元首国でもっとも近い国ですし、メディアなどもイギリスの物はどんどん入ってきて非常に身近で、移民も多く、言語や文化も似ています。次に親近感があるのは、イギリス連邦(ニュージーランド、シンガポール、インド、カナダ、南アフリカなど)です。英語を話す国なので安心感もあります(とはいっても最近インド移民との関係は微妙ですが)。また応募者が外国人の場合、オーストラリアで働いたことがあるかどうかも気にするようです。このあたりは同じ島国の日本とちょっと似ている部分があるかもしれません。

つまりオーストラリアで働いたことのない日本人の私はどれにも当てはまらないので、もし同じ仕事の募集に他の外国人応募者がいた場合は最初から不利になる可能性があるわけです。日本人であることや日本語ができることが有利に働く仕事だったらこのような心配は必要ないのでしょうが、私のキャリアでは特別日本と関係のある職種はこの国にないので、日本とまったく関係ないところで勝負するしかありませんでした。

これを乗り切るために、前職でオーストラリア人のボスにレポートし、オーストラリアの同僚と仕事をしたことを強調したレジュメを書きました。また面接で過去の仕事の実績を披露するとき、オーストラリアがちょっとでも関係した仕事のときはそのことをわざわざ話しました。ものは言いよう、これは効き目があったと思います。

それから、たとえ日本で素晴らしい仕事の実績があったとしても、そこで得た経験とスキルがオーストラリアでも応用できなければ評価されません。日本はこれまで経済大国で尊敬されてきた国であると同時に、日本社会は世界の常識とは違う独特のもので、仕事のやり方も違うというのはこの国の人もなんとなく知っていて、移民の数も少ないし、日本人なんか採用して本当に大丈夫なんだろうか?という不安は少しぐらいは持っていることを想定して面接に臨みました。話の内容はできるだけ具体的にし、私がやってきたことはオーストラリアでも十分通用することを理解してもらうよう努めました。そういう意味では、これまで日本で臨んだ面接とはまったく違う受け答えにしましたし、そのための準備の時間も相当かけました。

日本は均質社会で、特に同じ業界ともなると詳しく話さなくてもだいたいわかってしまうので楽でしたが、そういうあうんの呼吸はここではまったく通じません。これは日本人だからというわけではなく、オーストラリア人だろうが外国人だろうが、あくまでも応募者を仕事の能力で評価する場合、採用プロセスで能力を厳しくチェックし、それが証明できない場合は採用するわけにはいかないのです。

日本人がこの国で職を得ようと思うとちょっとした工夫が必要ですが、そもそも限られた種類の人間にしか採用や昇進の機会を与えない会社で苦労し、自分ではどうしようもならない事で不利益を被っている人が日本にたくさんいることを考えると、このくらいの努力で済むならたいしたことはないのかもしれません。外国人の私を受け入れてくれた懐が広いオーストラリアという国に心から感謝しています。

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テーマ : オーストラリア
ジャンル : 海外情報

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日本と商習慣も違えば文化も違うわけで彼等が求めているモノを理解することが就職を成功させる第一歩なのかもしれないですね。日本人がオーストラリアで就職する際に非常に参考になる記事だと思います。あとは、やはりこのスキームも大企業に限られるということですかね。企業文化や統一したプロセスの無い中小企業ではやはり専門分野のスキル以前にオーストラリア人でない、オーストラリアでの経験が無いことによる偏見と個人レベルのノイズが多いように感じました。業界にもよるのかもしれませんが、バイアスのかかった世界はどこにでもあるので、それも自分でどう処理していくかという問題になりますね。

ハズ&ワイフさん

おっしゃる通り、私もまずこっちの社会やマーケットを理解し、その中での自分の立ち位置と強み弱みを理解することが出発点だと思いました。あと多少のノイズはどこの世界にもあるので、それはうまくやっていくしかないですね。

プロフィール

divayoshiko

Author:divayoshiko
よりよい生活と仕事環境を求めて、日本の会社を辞めてオーストラリアに移住しました。IT技術者として生活を確立するまでの様子、日々の生活や仕事のこと、現地情報、オーストラリアや日本について感じることなどをつづっています。メルボルン在住。
Twitter @divayoshiko

これまでの歩み
2009年
4月  技術独立ビザで永住権取得
2010年
1月  東京からブリスベンに移住
2月  シドニーに移住
4月  ブリスベンに移住
5-6月 メルボルンに長期出張
2014年
2月  メルボルンに移住

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