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発音矯正を受けてみた 2

発音のレッスンに入る前にまずアセスメントをしました。ありとあらゆる母音と子音が入った単語を次から次へと読まされ、先生が丹念にメモを取っていきます。その結果、先生は私の癖と短所をもとに、カスタマイズしたプログラムを作ってくれました。

まず最初に打ちのめされたのは、母音の発音が全然ダメだったことです。母音というばアルファベットで書くと A, I, U, E, O、つまり日本語と同じなので簡単じゃん!と思いがちですよね。でも日本語と英語の母音は全然違います。母音には短母音という日本語の母音に近い母音と、長母音という伸ばす母音があり、この先生が教えるところによると、英語には6つの短母音と12の長母音、つまり18もの母音の発音があります。

最初はこの18の母音の発音の仕方を一つ一つ習い、練習を繰り返しました。母音の発音ができないと、子音と母音を組み合わせる発音がすべてだめになるので、母音を正しく発音するのは必須。子供のように先生の口の形を真似して鏡の前で何度も練習する自分。この年になってもこんなことまでするのかあ~という変な感慨と、こんな基礎中の基礎さえ今までできてなかったのか~という落胆。

毎回宿題が出るので、その日に習ったことは次のレッスンまで毎日練習します。教材を使って家で練習する他に、「とにかくやれるときはいつでもどこでも練習しなさい」という先生のお達し。先生はシャワーを浴びているときが音が周りに漏れなくていいと言っていましたが、私は一人で歩いているときに人通りが少なくなるとすぐにやっていました。誰か通りすがりの人が私の練習風景を見たら、その変な口の形と聞いたこともない奇妙な音にぎょっとしたに違いないのですが、たぶん見つからなかったと信じています。

特に大変だったのはAの発音です。イギリス英語の短母音には日本語の「あ」に近い発音が二つあり、これをきちんと使い分けなければなりません。特に日本語には発音記号で [ae] と表される、Appleのように口を大きく横に開くAの発音はないから大変です。私もこれは先生にさんざん指摘され、直すのに苦労しまいた。

イギリス英語とアメリカ英語の違いを話し始めたらブログが永遠に終わらないのでやめますが、アメリカ英語を学んできた私にとって特に困難だったのは、イギリス英語ではアメリカ英語のようにRの発音が目立たないこと。たとえば、 [er] や [or] の発音はアメリカ英語だと最後にRの発音を入れるのですが、イギリス英語は入れません。というより口の形がそもそもアメリカ英語と違うので、Rを入れようと思っても入らないというほうが正しいです。アメリカ英語では喉を使ってRを出しますが、先生には喉に力を入れずに自然に発声しなさいと言われました。私はアメリカ英語を完全に矯正するつもりはないのですが、この国で生活するにあたって正しいイギリス英語を知っていて損はしないと思います。

唇の形と舌の位置は発音に大きな影響を及ぼすので、正しい形を知っていないと正しく発音できません。たとえばRightなど、 [r] で始まる単語の発音。以前アメリカの大学付属の英語学校に短期間通っていたとき、世界各国から留学生が来ていて、出身国別の発音のクラスがありました。日本人向けのクラスでは、R, TH, Fなど、日本人が苦手な発音を徹底して練習しました。Rの発音の授業では、日本の学校では「舌を丸めろ」と念仏のように言われましたが、アメリカではそんなことは言われないのです。その代わりに口笛を吹くように「口をすぼめなさい」と言われました。そして口の形を変えただけで簡単に正しい発音ができてしまったのです。日本ではそんなことは一言も言われませんでした。なーんだ、もっと早くに教えてくれれば発音で苦労することもなかったのに、と日本の学校を恨みましたね。日本の英語教育は読み書き文法が中心なので、発音はなおざりになりがち。正しい発音を教えないことも日本人の英語の苦手意識を増長する一つの原因だと思います。

毎日唇と舌の形を意識した生活を送っていると、自然としゃべっている人の口の形が気になり出します。オーストラリア生まれで英語ネイティブの中国系移民二世としゃべっていたとき、彼女の唇がとても活発に動くのに気付きました。欧米人が英語をしゃべるときは口の形の変化が派手なのは慣れているので違和感がないのですが、見た目は日本人と言われてもわからないような外見の人が派手に唇を動かしているのを見ると、もしこの人が本当に日本人だったら相当違和感があるなあと思えます。日本人はそんな口の使い方は絶対にしませんから。やはり唇と舌の使い方を変えなければ正しい発音はできないのだと思いました。そういえば日本で一緒に仕事をしていた英語ペラペラの帰国子女も、日本語をしゃべっている時でも口の形と発音がとても派手でした。

正しい発音の人を真似するのはとても重要です。先生は公共放送のSBSテレビを見るように勧めていました。オーストラリアの公共放送は二つあって、ABCはオーストラリア人のアナウンサーが多く、ネイティブらしく普通にしゃべるのですが、SBSは国際ニュースを多く扱うこともあって移民のアナウンサーが多いのです。ネイティブスピーカーでない人がアナウンサーになるには、正しくはっきり発音する訓練を相当に積んでいますから、英語が第二言語の人には大いに参考になります。

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divayoshiko

Author:divayoshiko
よりよい生活と仕事環境を求めて、日本の会社を辞めてオーストラリアに移住しました。IT技術者として生活を確立するまでの様子、日々の生活や仕事のこと、現地情報、オーストラリアや日本について感じることなどをつづっています。メルボルン在住。
Twitter @divayoshiko

これまでの歩み
2009年
4月  技術独立ビザで永住権取得
2010年
1月  東京からブリスベンに移住
2月  シドニーに移住
4月  ブリスベンに移住
5-6月 メルボルンに長期出張
2014年
2月  メルボルンに移住

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