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こんなに違う日本の歯医者

久しぶりに日本に帰省しています。今回の目的の一つは歯の治療。以前もブログに書いたとおり、オーストラリアでクラウンを作るのが高くて日本に帰国して作りました。オーストラリアの歯の治療費は目が飛び出るほど高いのに国民健康保険のメディケアは歯科をカバーしておらず、そのときは民間の健康保険にもまだ入っていなかったので、日本に行って無保険で作ったのです。今回は民間保険に入っているものの、オーストラリアでのクラウンの見積もりは日本の約二倍。民間保険を使ったとしても日本の無保険のほうが安いし、私の日本の歯医者さんは以前その部分を治療してもらって事情をよくわかっているという安心感もあり、日本で治療を受けることにしました。

久しぶりに会った日本の歯医者さん。挨拶もそこそこにさっそく作業に取り掛かります。ほとんど言葉を交わすこともなく、機械的にどんどん作業を進めていきます。これからどういう順序で作業を進めるのか、今なんのためにそれをやっているのかの説明はなし。もちろん聞けば教えてくれるのですが、忙しいのか申し訳程度に教えてくれるだけで、あまり突っ込んで聞けるような雰囲気ではありません。自分の体がいじられているのに、何のために今何をされているのかわからないという、不安な時間を過ごしました。この先生は比較的患者への人当たりがいい先生で、日本にいるときから長くお世話になっていたのですが、あれ?こんな先生だったっけな?と思いました。

私がこれまでに会った何人かのオーストラリアの歯医者さんは、治療内容を細かく説明することなく治療を始めることはまずありません。たとえ型取りをして歯を作って装着するという大まかな流れは事前にわかっていたとしても、今日は○をやって次に△をやって・・・細かい手順をきちんと説明してくれます。治療内容に納得して治療するかどうか決めるのは患者なので、患者が治療についてきちんと理解していることが前提ですから、そのための手間は惜しまないのです。先生と相談する時間も十分に取っているので、疑問があればどんなに小さいことでも徹底的に質問をし、完全に納得したうえで治療を始めます。治療中も治療後も質問が出てくればその都度質問すれば丁寧に答えてくれます。主体はあくまでも患者であり、健康管理を手助けしてくれる専門家を雇うのは患者。そして患者と医師はあくまでも対等な関係です。またオーストラリアでは、ある程度の時間と空間を共有した者同士は世間話やたわいない個人的な話を交わすのが一般的なこともあり、とてもリラックスした状態で先生と接します。日本の医者と接しているとどうしても医者のほうが立場が上という雰囲気を感じるので、これは大きな違い。医者と患者の関係は日本とオーストラリアでこんなにも違うのかと改めて思いました。

患者が納得するまで説明するという習慣は、特に歯科はメディケアがカバーしていない高度医療だということもあるかもしれません。民間保険に入らずに費用は自分持ちの人もいれば、保険に入っていても選ぶ保険会社のプランで、保険金額も補償金額も人によって違う。治療の選択肢も廉価バージョンから高度医療まで数多くあります。だから患者は医者の説明を聞き、複数の見積もりを取り、保険会社に問い合わせ、補償額を教えてもらって出費額を算出してからどんな治療するかどうか決めるのです。日本の場合はほとんどの医療を国民健康保険がカバーしているのでそんな面倒くさいことをする必要がないし、保険がカバーする治療内容はだいたい決まっているので、自分の治療のオプションについていろいろと考えなくても誰でも似たような治療内容になります。そんな背景が医者と患者の関係にも反映しているのでしょう。

日豪ではまったく違う医療システムなのでどちらがいいとは言えませんが、患者が主体かどうかというのは大きな違いだと感じます。日本の場合は国民みんなが同じような医療を国民健康保険を使って低コストで受けることができ、先生に任せておけばあまり考えなくてもたいていのことは機械的に進んでいく。豪州では基本的な治療の範囲内なら国民健康保険を使い低コストまたは無料で受けることができ、範囲外の高度医療になると、どれだけお金をかけて治療を受けるかは個人の裁量に任せられる。個人主義がよく表れています。オーストラリアに来てからは医者任せではいられないので、自分の健康状態について主体的に管理するようになりました。

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謹賀新年

東京に帰省中のご様子、本年も宜しくお願い申し上げます。

歯医者さんは終わられましたか?
メディケアは全部を網羅している訳ではなかったのですね!しかし、それもそうですよね。
それでもメディケアはレベルの高い保険システムに入るでしょう。

ここ数年の中で、忘年会が多い先月12月ではありました。庶民レベルで景気回復はまだ実感はありませんが外出したくなるような雰囲気が出てきたのは良かったように思います。

真夏のオーストラリアから冬の東京はお体がビックリされてるかしら?
お風邪など貰わないように楽しく東京のお正月を満喫されてくださいね!

また、ブログを楽しみにしております!o(^o^)o

ぽんぽんさん

おひさしぶりです!あけましておめでとうございます。メディケアは場合によっては医療費が無料になったりするものの、歯科、眼科、婦人科や入院費などはカバーしていないのです。

連日30度近くのピーカン天気のブリスベンから特に寒い今年の冬の東京に移り、やはり体がびっくりしているようで、健康管理が大変です。日本のお正月は楽しみですが、南半球からのお正月の帰省は清水の舞台から飛び降りる気分です。

ブログ、最近サボリがちですみませんv-399。今年はもうちょっと更新したいと思います。今年もよろしくお願いします。

プロフィール

divayoshiko

Author:divayoshiko
よりよい生活と仕事環境を求めて、日本の会社を辞めてオーストラリアに移住しました。IT技術者として生活を確立するまでの様子、日々の生活や仕事のこと、現地情報、オーストラリアや日本について感じることなどをつづっています。メルボルン在住。
Twitter @divayoshiko

これまでの歩み
2009年
4月  技術独立ビザで永住権取得
2010年
1月  東京からブリスベンに移住
2月  シドニーに移住
4月  ブリスベンに移住
5-6月 メルボルンに長期出張
2014年
2月  メルボルンに移住

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