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突然の解雇

・・・といっても私の話ではありません。一緒に仕事をしたことがあるシドニーにいる私の同僚二人が、最近立て続けに解雇されました。ある日突然電話がかかってきて、「実は一週間前に解雇されたの」と言われた日には唖然。シドニーで最近ちょこちょこ人を切っていることは風のうわさに聞いていたものの、経験豊富で優秀な彼女は絶対にないと思っていたからです。

もう一人は今年になってからイギリスから移住してきてまだ試用期間中ですが、ある専門分野でめちゃくちゃ経験があり、こんな人よく見つけてきたもんだとびっくりしてしまうほどすごい人。彼は永住権がなく、会社がスポンサーになるビジネスビザなので、スポンサー企業がなくなるとオーストラリアに合法的に滞在できなくなってしまいます。家族をかかえて移住してきたので困っていましたが、優秀な彼のこと、以前から仕事を物色していたこともあって、スポンサーになってくれる次の就職先がすぐに決まりました。よかったよかった

二人とも即日解雇です。法的には4週間前に解雇通知をしなければならないのですが、4週間分の給料を払えば即日も可能。理由は彼らに落ち度があるわけでもなんでもなく、ただの余剰人員です。コンサルティング業界では12月と1月は魔の期間と言われています。クライアントのプロジェクトがクリスマス前に終わってしまったり、正月休みが長いので1月いっぱいはビジネスはスローモード。クライアント先で働いていたコンサルタントが一斉に帰ってきてコンサルティング収入が減ってしまうのに、社員への給料は払い続けなければならない。コンサルティング会社のコストはほとんどがコンサルタントの給料なので、コストカットには給料の支払い先をなくすのが一番手っ取り早いというわけ。

私は日本で働いていたとき、レイオフされたことが2回ありましたが、いずれも買収による余剰人員というよくある理由でした。今の私の会社は経営が困難な状況というわけではなく、財務的には極めて優良。なのにどうして??それはつまり、
「財務諸表に問題があるからコストカットする」
のではなく、
「コストカットしているから財務諸表が優良」
なんですね。社員の削減をコストカットの手段にできない日本にずっといた私は、この逆転の発想に眼から鱗です。確かに資本主義では会社は社員のものではなく、株主のものですから、年末を控えてママゴン(株主)に見せる成績表をきれいにしておきたいのはわかります。でもでも、じゃー社員はいったい何なんだ~?と言いたくもなりますが。

日本ではドラスティックな解雇はないけど、そのために人件費が抑えられず、企業の海外移転も起きています。それで日本に仕事がなくなると困るのは日本の国民なわけで、まあ、どっちがいいんだかわかりません。

この解雇が次の就職に及ぼす影響をきいてみたところ、巷の就職エージェントはみんなこのことをすでに知っていたとか。よくある話なので別に問題視されるわけではないらしい。ちなみに私は特に今すぐ転職しようと思わなくても普段から仕事情報に目を通し、めぼしい仕事があれば応募し、エージェントと話をし、面接もしています。転職によってキャリアアップするのが当たり前だし、転職しなければ給料は上がりません。仕事に応募するにはカバーレターを書き、面接をしなければなりませんが、特定分野の実践力を求められるので、経験やスキルをこと細かに説明し、いかに自分がスゴイかを堂々とアピールしなりません。日本の控えめなやり方に慣れていると大変です。だから転職活動は本当にいい実地訓練になります。それに何と言っても転職活動は、業界研究とマーケットリサーチが一番効率的にできます。

突然仕事を失うと目の前が真っ暗になり、自分に何か落ち度があったのではないかと自分を責めて暗くなりがち。でも単に運が悪かったとか、タイミングが悪かったとか、自分の給料が他人より高かったとか、はたまた表には出ない理由が何かあったとか、本当の理由はわかりません。わからない理由をクヨクヨ考えていてもしょうがないので、それよりも早く気持ちを切り替え、未来に向けて前向きに進むことが大切だと思いました。私も何が起こってもいいようにせいぜい普段から精進することにします。


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テーマ : オーストラリア
ジャンル : 海外情報

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突然の解雇ってショック😱ですね。

同じくクィーンズランド州に住んでいる者です。
このたび教員としての就職が無事に決まりましたが、
就職の厳しさは嫌というほど味わいました。
元教員や弁護士、エンジニアが季節労働者として働いている
場面にも出会いましたよ。

divayoshikoさんも普段から
危機に備えていらっしゃるのですね。v-218

カンガルーちゃん

コメントありがとうございます。就職が決まってよかったですね!

私が仕事を物色しているのはキャリアアップのためですが、今回の件で危機にも備えないといけないなと思いました。どこにいても収入を得て生きていくのは大変なものですね。

ブログ楽しく読ませていただきました。私も日本でトーストマスターをやっていたのでこっちでもやりたいと思います。ブリスベンで一度見学に行ったのですが、クラブはたくさんあるらしいので、いろいろ見て回って自分に合ったクラブに入会したいと思います。

同じクイーンズランダーとして今後ともどうぞよろしく!

それが果たしてよいのかどうかは別として、欧米の企業は1年先、2年先のキャッシュを考え、解雇という選択肢を取ることがありますよね。先日Chapter 11を申請した、American Airlineなんかは41億ドルもキャッシュあるのに、Chapter 11申請することで、人を減らし、年金負担を軽減する交渉を組合と行うというのを聞いた時は、日本人の感覚からするとかなり乱暴な技とは思いながら、思わずうなってしまいました。

Nuggetさん

え、えーっ、そんなにキャッシュあったんですか!仕事をなくした従業員にしてみれば納得いかないかも。個人もそうですけど、企業も思いきって借金チャラにして出直したほうが膨大な負債を抱え続けるよりマシという理論が成り立つんでしょう。企業の存在価値そのものの価値観が日本とまるで違いますね。人材の流動性が少ない日本ではとうていムリな話です。
プロフィール

divayoshiko

Author:divayoshiko
よりよい生活と仕事環境を求めて、日本の会社を辞めてオーストラリアに移住しました。IT技術者として生活を確立するまでの様子、日々の生活や仕事のこと、現地情報、オーストラリアや日本について感じることなどをつづっています。メルボルン在住。
Twitter @divayoshiko

これまでの歩み
2009年
4月  技術独立ビザで永住権取得
2010年
1月  東京からブリスベンに移住
2月  シドニーに移住
4月  ブリスベンに移住
5-6月 メルボルンに長期出張
2014年
2月  メルボルンに移住

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