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多民族国家の国勢調査

5年に一度の国勢調査がやってきました。調査用紙は日本と同じマークシート式ですが、インターネットでもできるので、早くて個人情報漏えいの心配も少ないオンラインで提出することにしました。質問項目は日本のものと同じようなものも多いですが、移民の国のお国柄を表すものも多いです。住民の民族や言語の分布を調査して、学校・教会・翻訳などのコミュニティサービスに役立てるとのこと。

住民の民族的なバックグラウンドを特定するのはたいへんです。「どこの国で生まれましたか」、「オーストラリア市民権を持っていますか」という質問はもちろんありますが、「普段はどこに住んでいますか」「一年前・五年前に住んでいた場所はどこですか」の質問では国名もきかれます。「両親はどこの国で生まれましたか」という質問で移民二世かどうかがわかるけど、両親もオーストラリアで生まれた三世以降の場合は民族的に何人かはわかりません。オーストラリアの国籍を取った移民はオーストラリア市民です。他の多くの国と同様にオーストラリアでも二重国籍が認められているので、みんな気軽に国籍を取ります。この国では○○人というとき、国籍を指しているのか、民族を指しているのか、生まれた国を指しているのかわかりません。国家、民族、言語、宗教、国籍が一致している日本では考えられないことですが。

そこで「祖先の国はどこですか」という質問もあります(同じ国の人同士が結婚するとは限らないので複数回答)。そういえば先日職場の同僚が先祖の家系図を作っていました。彼の先祖はドイツ、日本、アボリジニ(オーストラリアの先住民族)。家系をたどるのにかなり苦労していました。

そして重要なのが「家では何語を話しますか」の質問。オーストラリアの公用語は英語だけど、英語は第二言語の人が多く、これで民族も推定できます。勤労世代の移民の三分の二は非英語圏から来た人達です。そして私みたいに英語が不自由な人もいます。

さて、家で何語をしゃべるかといわれても、私は家では何語もしゃべらないので困っちゃうんですけど。でもどれか言語を選ばなくてはいけないので、しゃべる機会が圧倒的に多い英語にしました。すると次の「英語はどのくらい上手にしゃべりますか」の質問に答えなくていいんです。家で英語をしゃべるってことは、ネイティブの英語スピーカーに見られちゃうんでしょうか。そんな~ぁ、毎日英語で苦労してるっていうのに、これじゃあ実態を反映してないぞー、ということで、家でしゃべる言語は日本語にしておきました。生まれた国や祖先や言語に関する質問の回答の選択肢には、日本は入っていません。つまり日本は「その他」の扱い。国勢調査に関する電話での問い合わせサービスは11か国語対応ですが、悲しいことにここにも日本語はありません(説明パンフレットは34か国語で作られていて、これには日本語があります)。日本語が第一言語の住民がここにもいるんだぜい!と微力ながら主張しておかないと。

オーストラリアの人口の四分の一はオーストラリア以外で生まれた人たちです。オーストラリアは必要な外国人を積極的に受け入れ、外国人が疎外感を感じることなく暮らしていけるし、各国から来た移民パワーが豊かな文化と経済を担っている素晴らしい国。でもそれに対応する政府の苦労は並々ならぬものがあるんですね。ご苦労様です!

オーストラリアの統計情報をもっと知りたい方はAustralian Bureau of Statisticsが便利です。

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テーマ : オーストラリア
ジャンル : 海外情報

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すご~い。
divayoshikoさんのブログを読んでいると、オーストラリアで何が起こっているのか、よく分かります。
・・・って私も一応住民ですが(笑)。

日本人は英語が理解できる・・・と思われているようですよね。
だから日本語でのサービスはなくても大丈夫だと思われているんでしょうね。
たとえば中国人とかインド人に比べて、移民の数も少ないでしょうし。
でもこの間乳がん検査に行ったときに、日本語のパンフレットがあり、感動しました~~。

オーストラリアは多民族国家で、本当に日本とはいろいろな面で違いますよね。
だから案外住みやすいのかもしれませんね。

モンキーさん

えーっ、日本人は英語ができる??一番できない部類だと思うんですが・・・。来豪する日本人の数は以前と比べてぐっと減りましたから、それが言語サービスにも影響しているのかもしれませんね。私も乳がん検査の日本語パンフ見ましたよ!感動しました。英語でも別に問題ないんですが、日本語があると「ほー日本人のことも一応考えてくれてるんだ!」とうれしくなりますe-68
プロフィール

divayoshiko

Author:divayoshiko
よりよい生活と仕事環境を求めて、日本の会社を辞めてオーストラリアに移住しました。IT技術者として生活を確立するまでの様子、日々の生活や仕事のこと、現地情報、オーストラリアや日本について感じることなどをつづっています。メルボルン在住。
Twitter @divayoshiko

これまでの歩み
2009年
4月  技術独立ビザで永住権取得
2010年
1月  東京からブリスベンに移住
2月  シドニーに移住
4月  ブリスベンに移住
5-6月 メルボルンに長期出張
2014年
2月  メルボルンに移住

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