ブリスベンに住む日本人が主催する東日本大震災の
チャリティーバザーのお手伝いに行ってきました。場所は声をあげた方が自宅を提供してくださり、多くの人が不用品や手作りの食べ物を寄付しました。当日は雨がぱらつきがちな天気にもかかわらず、日本人、オーストラリア人のほか、さまざまな人種の方々が足を運んでくださり、一日中お客さんが絶えない大盛況の一日となりました。

ガレージセールの名のごとく、ガレージに置かれた不用品の数々。ガレージや庭に並べたのは、生活用品、家具、食器本、雑誌、おもちゃ、服などの数々。この写真はかなり品薄になってきてから撮ったものです。

こちらは庭先の食品販売コーナー。お昼に出したカレー、やきそば、炊き込みご飯、おにぎりは飛ぶように売れました。

ケーキ、クッキー、カステラ、パン、ペストリー、佃煮、おせんべい・・・みんなの手作りのスイーツも大人気で、どんどんなくなりました。味はびっくり、ほとんどプロ級です。こんなおいしいものオーストラリアには売ってないもの、そりゃー売れるわけです!

私もおだんごを作って持って行きました。これもすぐになくなってしまいました。
私も掘り出し物を見つけて大満足!すてきな湯のみ茶碗のセットをとってもお買い得な価格で買うことができました。日本から引越してきたときに割れてしまって、今まで日本茶を飲むときは味気なくマグカップ。これでやっと日本人らしくお茶が飲めます!日本語の本や生活用品、そしておいしいスイーツもいろいろ買えました!!
売上金を集計すると、かなりの額になりました。ひとつひとつはとっても小さな額なのに、塵も積もれば山となる!この収益金はブリスベンの日本領事館を通じて日本赤十字に送られます。不用品を処分し、ゴミを減らして環境を守り、必要なものを安く購入し、いろいろな人たちが作った手作りの料理やお菓子を楽しみ、たくさんの人たちと出会い、同時に日本の復興にも協力できるという、もう一石百鳥ぐらいでした!
バザーの当日は寄付金を置いて行ってくれたり、物品を買いに来たついでに不用品を持ってきて寄付してくれる人もいました。また主催者の人が当日販売する料理の材料を買いにパン屋さんと肉屋さんに行ったら、ただでくれたり仕入れ値で提供してくれたりしたそうです。この話を聞いてとっても感激しました。遠い国の人達を助けるため、まるであたりまえのようにポン!と寄付してくれる、そんな助け合いの精神がこの国に根づいていることをうれしく思います。
オーストラリアでは、震災から1カ月以上たった今でもニュースで震災のことが取り上げられない日はありません。おりしもオーストラリアのジュリア・ギラード首相が今日から日本を訪問しています。震災の被災地訪問も予定されており、彼女は被災地を訪れる初めて外国の首脳になります。オーストラリアは地震の当日に日本への援助を表明し、ただちに救援隊や救助犬、原子炉の冷却水や機材運搬のための軍用機を提供しました。その意思決定と行動の速さにはびっくりすると同時に、日本人としてありがたく思いました。
オーストラリアでは、全国各地で日本の震災のためのチャリティイベントが草の根レベルで行われています。今年1月に私の住む地域が大洪水に襲われたときは、浸水のためビジネスが止まり、いろいろなイベントが中止になりました。でも洪水の影響を受けなかった場所では、多くのイベントがチャリティに変わって予定通り実行されました。また多くのチャリティイベントが開催され、地元の復興のために貢献していました。
日本では被災していない地域でもイベントや趣味の会が中止になり、全国的に自粛ムードがただよっています(オーストラリアのニュースでもJishukuとして紹介されました)。でも自粛ばかりではますます復興が遅れてしまいます。どんどん外に出て行って経済活動を活発にすることが日本を救うことになるのです。それになによりも、被災地の人も被災地外の人も、みんなが前向きで希望を持って明るく過ごすことが一番大切。そのためには出かけること、集うこと、楽しむこと、助け合うことをやめてなんかいられないのです。日本に住む多くの人が楽しく日々を過ごし、日本を元気にしてくれることを願ってやみません。
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