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手術初体験 その1

日本にいるとき、6年ほど前に子宮頚癌検査で異常が見つかりました。子宮頚癌の患者は日本を含め世界中で急増しています。オーストラリアで開発されたワクチンは世界中で使われていて、オーストラリアでは若い女性全員に無料で接種しています。

子宮癌といっても実際に癌になる前の段階から癌になるまでの進行度合いのレベルが軽度から重度まであり、必ずしもすぐに処置をする必要はありません。異常細胞のポリープは大きくなったり小さくなったり、時間の経過とともに消えてしまったり、最悪の場合は癌に進行するというように、常に状態が変わって先が読めないものです。私のケースは癌になる前の段階で、すぐに手術するほどでもないので、検査を継続して様子を見ましょうと日本の先生から言われていました。この病気は一にも二にも普段からの検査が重要で、発見が早ければ必ず治るのです。年に数回検査を受けていましたが、進行度合は一進一退の繰り返しでした。

オーストラリアに来て初めて検査をしましたが、やっぱりまったく心配ないわけではなく、かといって深刻でもないということで、念のため婦人科専門医に送られました。彼女が言うには、絶対に今すぐ必要というわけではないけれど、できたらポリープ切除の手術をお勧めしますということでした。この手術はLLETZと呼ばれ、高周波で組織を切除するものです。半日の日帰り手術で、日本ではあまり行われていないタイプの治療法ですが、切開しないのでリスクが少なく、この国ではごく一般的な手術とのこと(日本でよく行われる似たような手術は一週間の入院が必要)。でも全身麻酔が必要です。これにはかなり抵抗感があって、なかなか決心がつきませんでした。だってこれまでずっと経過観察だったのに、オーストラリアに来たとたんに手術ですか?自覚症状はまったくありません。それに手術なんてこの人生で一度もしたことがないし、全身麻酔だって初めてです。

ここで日本とオーストラリアの考え方の大きな違いに遭遇。日本は経過観察が基本で、初期の癌になったら手術。オーストラリアは癌になる可能性が出た時点でバッサリ切り取ってしまいます。なるべく自然に任せる東洋医学と積極的に治療する西洋医学の違いなのか、病気に対する認識の違いなのか、それとも医療制度や技術の違いなのか・・・。また日本ではこの検査のことを「子宮頚癌検査」といいますが、こちらでは癌になる前は「癌」という言葉を使いません。病気の進行レベルを計る基準も日本とぜんせん違うので、日本からもってきた診断書は役に立ちませんでした。だから先生とのコミュニケーションも最初はスムーズに行かず、大変でした。

悩んで先生に相談すると、「これまで何年も検査を続けていつも気になっていたんでしょう?取っちゃえばもうそんな必要ないのよ。手術時間はたったの30分でとっても簡単よ。もしあなたが私の妹だったら絶対手術を勧めます。」先生が言うと、手術がまるで遠足に行くように簡単で楽しいものに聞こえます。確かにこれまでずっと定期検査のわずらわしさと費用、そして「癌」という忌まわしい言葉から逃れることはできませんでした。それがなくなるなら受けてもいいかなあ・・・と気持ちが動き、ついに手術の決心をしたのでした。

手術の様子は次回へ続きます。

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テーマ : オーストラリア
ジャンル : 海外情報

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海外でしかも医学用語で会話して、手術に踏み切るというのはすごい勇気。
たぶん日本にいたら、「様子を見ましょう」という結果だったのでしょうね。
割り切りもあるのでしょうけど、いらないものは取ってしまうという発想が西洋医学にはあるので(昔、扁桃腺や盲腸など、医学的にまだ何の役に立っているのかが正確に分からない器官について、近くを手術した時に一緒に取ってしまうという話を聞きました)、その発想だと、たぶん切除が当然なんでしょうね。
でもこのブログを書いているというのは、無事に生還できているということなので、安心しました。

Nuggetさん

生きてますって?死んだら困ります!e-451手術といってもこっちではとってもサバサバしているのでびっくりしました。全身麻酔したことないっていったら、病院のスタッフの一人に「え?、珍しいわね」と言われてしまいました。こっちのほうが「え?」なんですけど・・・。

プロフィール

divayoshiko

Author:divayoshiko
よりよい生活と仕事環境を求めて、日本の会社を辞めてオーストラリアに移住しました。IT技術者として生活を確立するまでの様子、日々の生活や仕事のこと、現地情報、オーストラリアや日本について感じることなどをつづっています。メルボルン在住。
Twitter @divayoshiko

これまでの歩み
2009年
4月  技術独立ビザで永住権取得
2010年
1月  東京からブリスベンに移住
2月  シドニーに移住
4月  ブリスベンに移住
5-6月 メルボルンに長期出張
2014年
2月  メルボルンに移住

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