スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

東北大地震のメディア対応

日本の東北地方で起こった大地震はオーストラリアでも大ニュースで、地震直後から3日たった今日に至るまでメディアはこの話題でもちきりです。特にニュースチャンネルではこの情報ばかりずっと流し続けています。マグニチュード9の超特大地震にもかかわらず、つい先日起こったニュージーランドの地震やインドネシアなどで起こった地震に比べると、建物の崩壊が少ないのはさすがに地震大国日本だと思います。被害の多くは津波によるもので、ものすごいスピードの水の流れが一気に建物や船や車を押し流していく映像はこの世のものとは思えませんでした。なすすべもなく被害に遭ってしまった人、亡くなった人たちのことを思うと本当に心が痛みます。特に祖国から遠く離れている私は何もできない自分をもどかしく感じます。日本が一刻も早く復興することを祈っています。

心配の種が原発に及んでくるとメディアの雰囲気もかなり緊迫してきました。今日月曜日は朝出社すると、やはり週末の間みんなテレビのすさまじい映像にくぎ付けだったのでしょう、次々に同僚がやってきて、不安そうな面持ちで家族は大丈夫かと心配してくれました。地震が起きた金曜には日本にまったく電話が通じず、本当に心配だったのですが、インターネットが通じたのでメール、チャット、ソーシャルメディアを使って連絡をとり、無事を確認できました。

海外にいると日本のテレビ、ラジオ、新聞などのメディアにはアクセスできないので、頼りになるのはインターネットです。オーストラリアのテレビ放送や日本のテレビの生放送もネットで見ていますが、テレビはどうしてもすさまじい映像を繰り返し見せることになりがちだし、知りたい情報を自分で選ぶことができません。各国のネットニュースは発生直後から洪水のように情報を流し始め、状況の変化を動画付きでどんどん更新しています。CNN、BBC、Al Jajeeraのような国際的なメディアはもちろんのこと、オーストラリアのネット新聞やテレビ局は、ブリスベンのローカルメディアに至るまで、トップニュースで詳しい情報を動画付きで次から次へと流していました。ところが日本のネット新聞などの情報はいかにも紙の新聞を要約したと思われるものばかり。ほとんど役にたたず、情報を伝えようという気持ちがまったく伝わってこない文章ばかりで、写真や動画も貧弱でした。日本の古い体質のメディア会社は、ネットに情報を流出することによって旧メディアの売上が落ちることを警戒してあえてそうしているのでしょう。数日経った今はだいぶ内容も充実してきましたが、頼りになるのはもっぱらオーストラリアを含む各国のネットニュースでした。地元日本の情報が役にたたないなんて皮肉なものです。

つい先日起きたオーストラリア史上最大の洪水の時には、州知事が数時間おきに記者会見をして状況報告をしていたのでテレビの生放送も見ていましたが、情報元はもっぱらインターネットでした。地元の情報は、ローカルメディアや地方自治体が各地域の被害状況や今後の見通し、避難に役立つ情報などを動画や写真つきで細かく伝えており、ほぼリアルタイムで最新情報を確認できました。日本の地方自治体のページをいくつか見てみましたが、今困難に陥っている国民が本当に知りたい具体的な情報はほとんどありません。政治家や東京電力の発表に関しても自分たちの保身が見え隠れします。これでは国民の不安が増し、チェーンメールが出回るのも当然です。東京にいる私の友人は、地域情報を正確にたんたんと流してくれるメディアがぜんぜんないと嘆いていました。災害時に必要なのは大騒ぎしたり国民の不安をかきたてることではなく、国民一人ひとりが状況を判断し、正しい行動を取るための正確な情報です。

オーストラリアはインターネット後進国で、いまだに光ファイバーさえありません。日本はネット先進国で、今回も電話線はパンクしたのにネットは大丈夫でした。すばらしいインフラをもっているのに、それを最大限に生かしていないのは本当にもったいないことです。今は世界中でネットは重要な情報元です。ソーシャルメディアも個人レベルの情報を得ると言う意味では役に立ちますが、やはり国や地域レベルの正式な情報も大切です。日本が今回の危機をきっかけに、国民が正確な情報を知ることがあたり前に国になることを願っています。
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : オーストラリア
ジャンル : 海外情報

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

国内のメディアは自由に取材しているのですが、いざその報道に際しては、昔の大本営発表ではないですが、自主規制が働き、政府の公式発表に準じてしまうことがあるようです。ジャーナリズムは真実を伝えることが本質だと思うので、日本はまだまだ成熟していないのかもしれません。
その点、海外のメディアの方がそういうフィルター抜きに報道してくれているので、助かります。また海外のメディアから今回の被災者の方々の理性ある行動への賞賛の声は、同じ日本人としても誇りに感じます。
その一方で、首都圏では買いだめのような行為も目立ち、かごいっぱいに水やお茶、お菓子を買いあさる姿は、誇りも一変に吹き飛び、興ざめしてしまいます。

Nuggetさん

マスコミには国民に必要な情報を取材して伝えるという使命感を持って仕事をしてほしいですね。誰かを糾弾したりセンセーショナルな報道で注目を集めようとしても信頼をなくすだけです。

こんにちは

こんにちは!
いつも拝見させてもらっています。

私は東京都在住ですが、マスコミや政府の対応は毎回同じことばかりで、それが逆に不安でしたね。(今も…)
海外に住まれている日本人の方たちはみな同じ考えをお持ちのようです。
私もその意見にかなり納得ですが、日本に住み働き生活をしている以上、政府を信じるほかありません。
マスコミはいつものことですが、今回は政府よりも東電の対応にイラッときている国民が多いと思います(計画停電の計画性のなさetc…まるで他人事!!)

それから、震度9ではなく、マグニチュードが9.0の地震でした!!

これからも外国から見た日本の意見など楽しみにしています^^

Makiさん

いつも読んでくださってありがとうございます。震度の御指摘ありがとうございます。修正しました。
日本に住んでいてもいろいろな方面から情報を取った方が偏らない情報が手に入ると思います。計画停電というのは、予期しない停電に対して計画的にわざと起こした停電というのが本来の意味なのではないでしょうか。それをスケジュール通りに実施される停電と解釈したために不満が出るのでは?こちらでも先日の大洪水のとき多くの家庭で計画停電があり、私の近くでも1週間以上停電していたところもありましたけど、停電のお知らせと実際とが違っていても非常時なんだから仕方がないとみんな思っていました。
プロフィール

divayoshiko

Author:divayoshiko
よりよい生活と仕事環境を求めて、日本の会社を辞めてオーストラリアに移住しました。IT技術者として生活を確立するまでの様子、日々の生活や仕事のこと、現地情報、オーストラリアや日本について感じることなどをつづっています。メルボルン在住。
Twitter @divayoshiko

これまでの歩み
2009年
4月  技術独立ビザで永住権取得
2010年
1月  東京からブリスベンに移住
2月  シドニーに移住
4月  ブリスベンに移住
5-6月 メルボルンに長期出張
2014年
2月  メルボルンに移住

最新記事
最近のコメント
伝言板
カテゴリ検索
日付順検索
プルダウン 降順 昇順 年別

07月 | 2017年08月 | 09月
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -


キーワード検索
トリップアドバイザー掲載 タスマニア記事
タスマニアの旅行情報
トリップアドバイザー掲載 ニュージーランド記事
クイーンズタウン
個人的なコメントや質問はこちらからどうぞ

名前:
メール:
件名:
本文:

関連ブログ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。