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洪水からの復活

私の職場では、昨日からようやくオフィスビルに入れるようになりました。これまで自宅で仕事をしていましたが、二週間ぶりにようやく出社です。まともに洪水を受けた地域はまだ復旧には時間がかかるようですが、シティにある多くのビルはすでに一週間前に復旧し、街もすっかり元に戻っています。でも私の会社のビルはブリスベン川のすぐ隣にあって、地下の駐車場が水浸しになってしまったので、先週は排水・清掃作業と電気の点検をしていました。近辺のビルの地下からは太い排水ホースがにょきにょき出ていて、なかなか壮観な光景(?)でした。被害に遭ったのは地下だけなのに、ビル全体が一週間も使用不能になってしまうとは・・・。結局経営陣だけは小さな貸しオフィスを借りてしのいでいました。

オフィスからブリスベンのランドマーク、ストーリーブリッジを見下ろしながら、二週間前は大氾濫だった川がうそのように静かだなあと感慨深く眺めていると、何やら小さなゴミのような物体が塊になって橋を端から端まで占拠して、ずんずん移動中。な、なんだこれは!?とよく目を凝らしてみると、なんとその小さな物体は自転車だったのです。ツール・ド・フランスの覇者Lance Armstrong選手が3000人のアマチュアサイクリストを引き連れてチャリティ走行会をしているのでした。彼はアメリカ人ですが、このチャリティ活動のために今オーストラリア中を回っています。今メルボルンで開催中の全豪オープンに訪れている多くの外国人選手も洪水募金に寄付し、オーストラリアのスポーツ選手もオークションをしたりして復興に協力しています。

明日はオーストラリア・デー(建国記念日)です。全国では大々的にイベントが開催されますが、ブリスベンでは洪水のため恒例の花火は中止で、ちょっぴり寂しい祝日になります。ここでもミュージシャンによるチャリティコンサートが行われます。

私の会社では、来週の全社ミーティングのときに、社員が寄付できる物品を持ち込んでチャリティーオークションをします。これも寄付金と同じで、落札した人が代金を支払う際に給与天引きにしてくれるので、所得税の節税ができます。

個人レベルではボランティア組織への登録が殺到しましたが、なかなか順番が回ってこないこともあり、組織と関係なく個人的に被災地へ赴いて援助活動をする人がたくさんいました。そのため道路が渋滞して政府の復興活動にも影響を及ぼすので、ボランティアに行く人は複数人で乗り合いして行くように当局が勧告を出したほどです。ボランティアと言っても肩肘張らずに自分でできることをして周りの人たちを助ければいいんだなと教えられました。

クイーンズランド州政府はすでに災害給付金の支払いを始めていますが、家が水没するなど大きな被害に遭った人はこれだけではとても足りません。そこで期待するのが家財保険ですが、洪水は対象から外れている保険が多いにもかかわらずそれを知らなかった人が多く、家財をなくしたショックに追い打ちをかけているそうです。洪水保険はたいていオプションで高額、しかもつい最近まで水不足だったクイーンズランドの住人にとって、いつ来るかわからない洪水に保険を掛けるのは苦しい選択です。

災害に遭ってしまった人、亡くなった人の悲しいストーリーを聞くたびに胸がいっぱいになってしまいます。でもこの洪水でうれしかった経験は、オーストラリア人は組織単位でも個人単位でも、仕事でもプライベートでも、強い仲間意識と助け合いの精神を持っていると知ったこと。まるで空気を吸うように、自然に行動になって表れるところがすごいと思いました。これが過酷な気候風土の中で、お互い助け合わないと生きていけなかった開拓時代からの名残であるマイトシップなのでしょう。

今回の洪水でおびただしい数の洪水写真がウェブに掲載されました。もう一年ぐらい水の写真は遠慮します。数ある名ショットの中でも私の好きなのはこれ。
QueenslandersDontGiveUp s

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テーマ : オーストラリア
ジャンル : 海外情報

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復興が始まりましたね。
日本では神戸をはじめとして、自然災害を経験した都市は、それを共通の価値観として次の街づくりに活かしています。ブリスベンもきっと、より素晴らしい街になるでしょうね。

Nuggetさん

今後の課題は、次に洪水があったときにいかに同じ災害を防ぐかだと思います。前回の洪水後にダムを作ったので大丈夫と思っていた人が多かったのですが、実際には予想外の豪雨によってダムの貯水量が190%に達し、決壊を防ぐために一気に放水したことによって大きな被害をもたらしたとも言われており、ダムの管理方法も今後の大きな課題です。自然と戦うのは大変ですね~。


プロフィール

divayoshiko

Author:divayoshiko
よりよい生活と仕事環境を求めて、日本の会社を辞めてオーストラリアに移住しました。IT技術者として生活を確立するまでの様子、日々の生活や仕事のこと、現地情報、オーストラリアや日本について感じることなどをつづっています。メルボルン在住。
Twitter @divayoshiko

これまでの歩み
2009年
4月  技術独立ビザで永住権取得
2010年
1月  東京からブリスベンに移住
2月  シドニーに移住
4月  ブリスベンに移住
5-6月 メルボルンに長期出張
2014年
2月  メルボルンに移住

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