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長期休暇が取れるわけ

私が参加しているプロジェクトには私と同じ役割の人が全部で三人います。普段は同じ仕事を三人で分担し、必要に応じて助け合っています。ところが今は私一人だけ。一人はゴールドコーストへ2週間半、もう一人はヨーロッパへ3週間の休暇中。チームの他のメンバーも年末年始は4?5週間の休暇を予定している人が何人かいます。そういえば私の会社の一人のディレクターは今頃2週間の日本旅行をご満悦中で、支社長も2週間の休暇中。今は学校の春休みシーズンなので休暇を取る人が多いのです。みなさん豪華ですね?って感心してる場合じゃなく・・・ってことはですよ、三人分の仕事が一気に私に来るってこと?それってまさか2?3週間は毎日残業 二人同時に休ませるなんて、マネージャは何やってるんだぁーと爆発寸前でした。

一人で怒ってみたものの、実際今の仕事量は普段と同じです。なぜなら人がいないときは仕事量を減らすのです。
「人が仕事に合わせるのではなく、仕事が人に合わせる。」
日本では休暇を取る人がいたら他の人が埋め合わせをしながら、あたかも休暇なんてなかったように働くのが普通だったので、この考えは目からうろこでしした。人が足りなかったらどこかから調達するか、それができないときは仕事を減らす。今回は仕事を減らすことで対応していますが、以前もっと長い休暇を取った人がいたときは、代わりの人を入れたこともありました。

もちろん会社や職種によっても違うのでしょう。私の仕事は社内システムの開発プロジェクトなので融通がききやすいのかもしれません。小さな会社はあまり余裕がないことが多いようだし、ミッションクリティカルなシステム開発や顧客向けの仕事の場合はこうはいかないと思います。また私の職場はアジャイル開発を採用していて、短期間で区切って成果物ができるので、仕事量やスケジュールの変更がしやすいというのはあります。でも誰もが当たり前のようにポンポン長期休暇を取るのを見ていると、他の業界や職種でも2?3週間休暇を取るのはごく普通なんだと思います。

日本にいたころは長期休暇と言ってもせいぜい一週間でした。以前ヨーロッパ旅行に行くので8日間の休暇申請をしたとき、上司が「えっ」て反応をしてまじまじと私の顔を見たときのことをよく覚えています。(でもちゃんと取りましたけどね。)また海外旅行先で一日ツアーに参加したとき、日本人の旅行者5?6人と一緒になったんですが、帰りには全員が傍目にも目立つ大きな袋を重たそうにかかえている光景がちょっと異様だったので、なんですかそれ?ときいたら、職場へのお土産だそうです。それが海外旅行がめずらしかった時代の人ではなく、20?30代の海外旅行なんて普通にできる世代。「職場の人に迷惑をかけて来てるんだから、そのくらいしなくちゃ」と言っていました。

同僚に謝りながら短い休暇を取る国と、労働者の当然の権利として堂々と長い休暇を取る国。まさかの病気の時のために有給休暇を取っておく国と、病気は疾病休暇でカバーするから有給休暇はすべて本来の休暇のために使える国。有給休暇を消化しきれずたくさん残して捨てる国と、ほとんど消化する国。同じ地球上で似たような会社で似たような仕事をしていてもこんなにも差があるなんて愕然としてしまいます。

日本にいたとき、なぜオーストラリアやヨーロッパで長期休暇が可能なのか不思議でした。仕事に穴をあけてなぜビジネスが回るのか。

休暇は従業員の当然の権利。だから部下が休暇を入るのは会社にとって当然考えられるリスクであり、そのリスクを管理するからマネージャなんだと思います。自分の部門の処理能力を判断して仕事量を調整する、そして仕事の穴を開けたくなかったら代わりの人を調達してくる能力もマネジメント能力のうち。そういう調整ができないマネージャは失格なのです。それからもともと休暇の分を換算にいれて最初からキチキチのスケジュールや残業を前提とした計画を立てない。余裕をもった計画を立てるから急な穴が空いたり変更があっても吸収しやすい。そして「休暇は迷惑をかけるもの」ではなく「多少の不便はあっても休んで当然でしょ」という周りの認識。この国での仕事経験はまだ浅いですが、こんなところがこれまでの観察です。


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テーマ : オーストラリア
ジャンル : 海外情報

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確かに、日本ではプロジェクト中はちょっと難しいですよね。じゃあ、オーストラリアで働くDivayoshikoさんもひょっとして長期休暇を?

Nuggetさん

そうしたいところなんですが、こちらでは毎月取得可能休暇を積み上げて一年後にようやく一年分の休暇がもらえるので、新入社員の私は豪勢な休暇はまだお預けなんです。今の私にできることは11月に1週間日本に帰ること。それでも十分うれしいですけどねe-343

いいですね

私もワーホリでケアンズの安宿に滞在していたとき、お爺さんから、「日本は1週間程度を長期休暇というには本当か?」と聞かれた事を覚えてます。そのお爺さんは公共機関の職員で4週間のバケーション中だと言ってました。懐かしい思い出です。
私は来月2人目の子が生まれてくる予定なんですが、
妻の出産立会いやら一人目の幼稚園など、やる事が一杯で、3,4日休暇をもらう事になりましたが、、かと言ってクライアントの予定にあわせざる得ない事も多く希望通りは休めない状態です。個人プレーが基本の職場で他の人が引き受けてくれるなんてありえない環境なのも問題なんですが。。
育児休暇どころか出産に伴う休暇をもらうのも難しい私の現状からは、天国のような話です。やっぱりオーストラリアはいい国だ(笑

tottiriさん

この国の人たちにとって家族はとても重要なので、出産なんていう人生の一大事となれば皆で応援してくれると思いますよ。実際男性の同僚で1カ月ほど出産のため休暇を取っている人もいますし。国の未来を担う子供たちを一生懸命育てている人を社会が十分サポートしないのは残念なことですよね。出生率が下がるのも当然かも。

プロフィール

divayoshiko

Author:divayoshiko
よりよい生活と仕事環境を求めて、日本の会社を辞めてオーストラリアに移住しました。IT技術者として生活を確立するまでの様子、日々の生活や仕事のこと、現地情報、オーストラリアや日本について感じることなどをつづっています。メルボルン在住。
Twitter @divayoshiko

これまでの歩み
2009年
4月  技術独立ビザで永住権取得
2010年
1月  東京からブリスベンに移住
2月  シドニーに移住
4月  ブリスベンに移住
5-6月 メルボルンに長期出張
2014年
2月  メルボルンに移住

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