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発音矯正を受けてみた 3

母音の次は子音です。子音はとてもたくさんあるので、アセスメントの結果、私が苦手な発音のレッスンを集中して受けました。

まずはTHの発音です。日本の学校では「舌を歯ではさみなさい」と教わりましたが、実はそんな単純なものではありません。口の外に出る舌の長さ、舌と唇の位置関係などの正しい形を厳格に教えられました。自分ではできていると思っていたのに、最初は先生がやってみせてくれた形ができなくて、自分でもびっくりしました。だから最初は音を出さず、舌を的確な位置にピュッ出して、鏡を見ないでも一発で目的の位置でピタッと止まるようになるまで、舌を出したりひっこめたりする練習ばかりやりました。それができたらようやく発音の練習です。

次はLの発音。日本人に苦手なRではなく、簡単だと思っていたLを指摘されてびっくりでした。実はLは日本語の「らりるれろ」とほとんど同じだと思って手を抜いていたのが、とんだ落とし穴でした。日本の学校では「Rは舌を丸めろ」と教わったのですが、この先生からは「Lは舌を丸めろ」と言われて目から鱗でした。舌を少し上側に丸めて上あごにつけ、舌の裏が見えるような形ができないのです。これには動揺しました。自分の舌なのに自分でコントロールできず、まるで他人の舌みたいなんですから。これも最初は発音以前に舌の形の練習です。それでも人間の能力とはすごいもので、少し練習しただけですぐにできるようになりました。Lは「らりるれろ」とはまったく違う発音です。

あと私にとって落とし穴だったのは、NとMが単語の最後に来るとき。たとえば'Ten'など、Nが単語の最後に来るときはつい日本語の「ん」のようにあいまいに発音していましたが、これは一つの音として舌を上あごにつけてはっきりと発音しなくてはなりません。こういう細かいことを私がしゃべるそばから次から次へと指摘されるので、先生といる間は濃ーい時間で、頭がウニになりそうでした。

その他シラブル(音節)も指摘されました。日本語の音節と英語の音節がまったく違うので、特に日本人にとっては難しい分野なのですが、日本の学校ではあまり教えません。辞書を引けば各単語のシラブルはすぐにわかるのですが、これまであまり気に留めていませんでした。これも落とし穴ですが、わかりやすい英語を話すにはとても重要です。

発音矯正を受けてよかったのは、自分の弱点を知ることができたこと。これは個人レッスンだからこそできたことです。子供は英語のシャワーを浴びただけでどんどんうまくなりますが、大人はそうはいきません。自分で意識して学ばないと、正しい発音を身に着けるのは無理です。

レッスンを受けて発音が改善されただけでなく、以前よりも人前で自信をもって話せるようになりました。以前は発音に自信がないことと、母国語でない言語をしゃべっているという引け目がありました。今は発音は完璧ではないにしても、正しい発音を知っていて、「あれだけ練習したんだから自分はできるんだ」という自信がつきました。これは技術的な言語能力ではなく、心理的な副次効果です。

いっぽう予測しなかったことも起こりました。以前は発音に自信がないのに加え、文法にも自信がないので、もじょもじょと発音して適当にごまかしている部分がありました。発音の不安が少なくなった今、以前よりはっきりしゃべるようになったので、今度は文法のごまかしがきかなくなってしまいました。あ~あ、今度は文法の勉強をしないと・・・。

英語の国に住んでいれば毎日英語のシャワーは浴びられます。でもオーストラリアは多民族主義の国。各国からきた移民が、自分たちのお国なまりの言葉をしゃべるのが許されてしまいます。これは私たち移民にとってはありがたいことなのですが、逆に毎日いろいろな英語が飛び交っているので、どれが正しい英語がわからなくなってしまうのが困ったことです。これは移住地で何を目指すかにもよります。最低賃金の仕事でいいなら日本人英語でまったく問題ありません。でも日本での生活レベルを落とさず、ある程度の収入を目指すなら、やはりきちんとした英語を話す必要があります。だからきれいな発音の人を見つけて、その人たちのマネをするのがいいのです。

発音のレッスンは受けたものの、本当のチャレンジはこれから。今後は習ったことを普段の会話で自然に実践できるようにならなくてはなりません。レッスンが終わった今でも、できるだけ毎日自分で練習しています。大人になってから正しい発音を身に着けるのは本当に大変。私の場合はサバイバル英語なので、いかに勉強にかける時間を短くして効果を最大限に上げるかが課題です。

先生からおもしろい知恵をもらいました。この先生はFridge(冷蔵庫)と呼んでいるのですが、自分の特に苦手な単語をリストにして冷蔵庫に貼り、毎日練習するのです。教材として単語集をもらいましたが、自分の仕事や生活のなかであまり使わない単語もたくさんあります。大人になってから英語の勉強を始めた私は時間効率を上げたいので、あまり使わない単語の練習に時間を費やすのはやめ、自分が使いそうな単語で苦手な単語だけをリストにして練習しています。語学の習得は、一見つまらない勉強を少しずつでも続けられるかが勝負の分かれ道だと思います。そしてネイティブスピーカーでない限り、一生終わりになることはないでしょう。


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プロフィール

divayoshiko

Author:divayoshiko
よりよい生活と仕事環境を求めて、日本の会社を辞めてオーストラリアに移住しました。IT技術者として生活を確立するまでの様子、日々の生活や仕事のこと、現地情報、オーストラリアや日本について感じることなどをつづっています。メルボルン在住。
Twitter @divayoshiko

これまでの歩み
2009年
4月  技術独立ビザで永住権取得
2010年
1月  東京からブリスベンに移住
2月  シドニーに移住
4月  ブリスベンに移住
5-6月 メルボルンに長期出張
2014年
2月  メルボルンに移住

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