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ネット上の海外情報を信じるのは危険

日本人経営の美容院に行った時のこと。ワーキングホリデービザでオーストラリアに来て間もない女性スタイリストが担当になりました。オーストラリアの人の考え方や価値観について話していた時、彼女が「オーストラリアの人ってみんな○○ですよね。」といいます。私自身はそういう人に出くわしたことがなかったので、それを聞いてびっくりしました。よくよく話を聞いてみると、彼女が付き合っている人たちは私とはまったく縁のない人たちのようでした。どうりで。オーストラリアではこれが普通だと思っていても、付き合う人種が違えばまったく違う印象を持つこともあるんですね。

日本は一億総中流社会で、日ごろの行動、食べ物、仕事の仕方、休暇の取り方、価値観はそれほど変わらない均一社会です。最低賃金で働いている人たちももっと高い給料をもらっている人も、同じような質の顧客サービスが求められたりします。最近は日本も格差が激しくなったと言われていますが、海外に比べたら格差どころかとんでもなく均一社会だと思います。でも海外は違います。イギリスのように社会階層がはっきりしていたり、インドのようにクラスが違う人とは親しく付き合うことがなかったり、アメリカやオーストラリアのように移民で構成される国もあります。オーストラリアは貧富の差はそれほど激しくないし、基本的に国民はみな同等という考え方が根底にあるので、職業や収入などでつきあう人たちがまったく変わってしまうということはあまりありませんが、人種のるつぼであり、育ちも教育も生活ぶりもいろんな人がいるのは事実です。

海外の情報を得たいと思えば、インターネットでちょっと検索すれば日本語で簡単に手に入る時代。海外在住者が直接書いている場合は、現場の生の声が聞けて便利です。でもとんでもないことを発信いる人もたくさんいます。単なる無知で明らかに間違ったことを言っている人、自分で経験したこともないのに、他人から聞いた話や憶測だけで知ったように書いている人もいます。また決して間違ったことを言っているわけではないけど、立場が違えば物の見え方がまったく変わってしまうこともあるし、同じ言葉を使っていても発信者によって違う意味を持つこともあります。同じ日本人移住者でも、日本を離れてかなり経っている人と移住して3年の人とでは、一つの事象についてまったく違う感じ方を持つこともあります。それからビジネスとして発信している場合は、あくまでも自分のビジネスに益のある情報しか載せないので、明らかにフィルターがかかっているとわかる場合も多いです。誰が間違っているとか正しいという問題だけではなく、結局人間は自分の経験や立ち位置からしか発信できないということ。

海外生活の不満タラタラやその国の悪口を言い放題の人もいますが、「ああ、うまく適応できなくてストレスがたまっているんだな。」と推測できることもあります。日本人が海外で働こうと思った場合、日本の経験と海外で要求されるスキルがマッチしないことが多いのが現状です。そもそも日本では特定の職種のスキルを客観的に評価する習慣がなく、ジョブ・ディスクリプションもなく、学歴と職業のミスマッチも普通です。オーストラリアはもちろん多くの日本以外の国は、仕事の募集時に経験、スキル、学歴を厳しく問われることが多いし、日本人は言葉のハンデもあります。だから、たとえば日本の有名大企業で働いていたOLが、海外に行くと小さな日本食レストランでしか働く所がないなんてことがあるのです。すると自分が置かれている境遇、収入、生活レベル、付き合う社会階層が日本にいたときと違ってしまうので、自分が見える世界も変わってしまい、この国はこういう国なんだと思い込んでしまうこともあるでしょう。

国をまたいだネット上の発信は本当に便利ですが、鵜呑みにするのは危険です。言っていることは話し半分ぐらいに聞いておいたほうがいいでしょう。当ブログも含めて(笑)。情報を利用するなら、書いている人のバックグラウンド、職業、滞在経験などを知り、過去の発信も見て信頼性を確かめ、その人の置かれている状況を把握してから判断することをお勧めします。さらに信頼のおける第三者機関などで裏を取り、やっぱり最後は自分の目で確かめるのが一番。私も移住してから他人から聞いていた情報が180度違うことがわかったことがありましたから。


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ラクして成果を出そう

日本で働いていたとき、オーストラリアから出張してきた同僚と東京から大阪へ出張し、現地のパートナー会社の人に連れられてクライアントの会社を訪ねたことがあります。距離はそれほどでもないのに大阪のオフィスから電車で三回乗り換え、さらに最後の駅から15分ほど歩かなくてはなりません。同行の四人全員が重いパソコンをかかえ、乗り継ぎを重ねて一時間以上かかってやっとのことクライアント会社にたどり着きました。

会社への帰り道、また皆で電車で帰ろうとすると、それまで黙っていたオーストラリア人の同僚が業を煮やして「タクシーで帰ろう!」と言いだしました。現地のパートナー会社の人は「いやあそれはちょっと・・・」というのです。社内規定でタクシーの利用は制限されていたようでした。すると同僚は「じゃあ僕がタクシー代出すから皆で乗って帰ろうよ。」といいます。そしてタクシーに乗ると20分ぐらいであっという間に着いてしまいました。同僚にしてみれば四人ものビジネスマンが貴重な時間を使ってのらりくらりと電車を乗り継ぎ、重い荷物を持って時間をかけて移動している様は信じられなかったようです。タクシー代は結局彼の出張費からの支払いになりましたが、実際に割り勘にしたとしてもたいした金額ではなく、しかも節約した四人の貴重な時間は他の仕事に回せるのです。何もしないで電車に乗っている時間は何の価値も生み出しません。

これと似たようなことは他にもありました。オーストラリアから別の同僚が日本に出張に来た時、私の日本の同僚が一緒にクライアント先へ行くために同じホテルに部屋を予約しようとしました。ところが同じ会社なのにオーストラリアの同僚が許されているホテルは高級ホテル、日本の同僚が許されているのは安いビジネスホテルです。日本の会社の社員はたとえオーストラリア同僚と一緒でも高級ホテルに泊るのは許されないので、結局二人共安ホテルに泊ったのでした。長旅で日本に来て疲れたところへ、ただでさえ狭い日本のホテルの、猫の額ほどのビジネスホテルに泊った同僚はどう思ったでしょうか。

また、同じ格のマネージャなのに海外のマネージャが国際線に乗るときはビジネスクラス、日本のマネージャはエコノミークラスというのもありました。ビジネスクラスとエコノミークラスでは疲れ方が全然違い、フライト後の生産性に大きな違いがあります。どうしてこのような差がついてしまうかというと、海外の会社はコスト削減も大切だけど、従業員がリラックスできるフライトや宿泊環境を与えることによって仕事以外の余計な負担を軽くし、本当に大切な仕事の部分で最大の成果を出してもらいたいと考えているからです。

日本の会社では顔を合わせるためにわざわざに出張することが好まれます。今は遠隔会議システムがあるので、わざわざ時間とコストをかけて疲れる長旅をしなくてもいいのに、顔を合わせないと気が済まないようです。オーストラリアでも電話会議やビデオ会議が頻繁に使われ、プロジェクトメンバーがいろいろな地域に散らばっていることもめずらしくありません。社員採用面接だって、外国からの応募者にスカイプ面接でオファーを出します。

これらに共通する日本と海外の違いは、日本では「朝早く起きて時間をかけて頑張ってやって来た。」という事実が重要なのに対し、海外では最低限のコストと時間でどれだけの成果が出せるかが重要だということ。電車を乗り継ぐという無駄で疲れる時間が長いというのは、その人の生産性が低いことにほかならず、働く人にとっては耐えられない行為なのです。安ホテルやエコノミークラスで長時間過ごすことによって疲れがたまり、最大の生産性を発揮できないとしたら、いくらコスト削減には貢献しても高い評価はされません。仕事の成果はコストを削減することではなく、コストに見合った成果を出すことだからです。

日本の仕事のやり方が世界の中でガラパゴスなのは、がんばった先に何を見ているかが違いすぎるからです。日本では苦しい思いをし、自己を犠牲にし、長時間苦しい時間を過ごす行為こそが頑張っている証拠であり、評価されるべきこと。オーストラリアを含む多くの国ではそんな人は何の評価もされないどころか、生産性の低いできそこない社員とみなされます。世界の共通認識は、ビジネスの成果は過程よりも結果がすべて。皆が関心のあることは、いかに楽して儲けるかです。儲けるためにはケチケチばかりでなく、多少の投資は必要なのです。

従業員に意味のない犠牲を強いるわりに成果を出せない日本の会社は、それを何のためにやっているのかをもう一度考えてみたほうがいいのではないでしょうか。それをやっているのは、成果や利益を出すため?それとも苦しみに耐える自分たちへの自己陶酔のため?今の仕事環境は最大の成果を上げるための環境ですか?


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プロフィール

divayoshiko

Author:divayoshiko
よりよい生活と仕事環境を求めて、日本の会社を辞めてオーストラリアに移住しました。IT技術者として生活を確立するまでの様子、日々の生活や仕事のこと、現地情報、オーストラリアや日本について感じることなどをつづっています。メルボルン在住。
Twitter @divayoshiko

これまでの歩み
2009年
4月  技術独立ビザで永住権取得
2010年
1月  東京からブリスベンに移住
2月  シドニーに移住
4月  ブリスベンに移住
5-6月 メルボルンに長期出張
2014年
2月  メルボルンに移住

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