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トーストマスターに入会

日本で以前会員だった、トーストマスターズ・インターナショナルに再入会しました。スピーキングとリーダーシップ力の向上を目指す、会員27万人の世界的NPOで、アメリカに本部があります。スピーチの練習をしたり、仲間同士で評価しあって助けあいながら自己啓発できる、和気あいあいとしたクラブです。以前私が住んでいた東京にもたくさんクラブがありましたが、ここブリスベンにも多くあります。定期的に行われるミーティングでは、事前に用意して来たスピーチ、即興スピーチ、仲間のスピーチの評価など、いろいろなプログラムが用意されていて、楽しみながらスキルを向上できるようになっています。ミーティング中はスピーカーの他にもいろいろな役割があり、全員がミーティングに貢献できるようになっています。

会員は老若男女職業もさまざま。移民が多いオーストラリアを反映していろんな民族がいます。私がいた東京のクラブも英語のスピーチクラブだったのでいろいろな国籍の人がいました。日本と違うのは障害者がいること。私のクラブには全盲の人と言語障害の人がいます。障害があっても他の人と変わることなく自然にこうした社会活動に参加していて特別感がまったくないのは、日本と大きく違う所です。オーストラリア社会には普通に障害者が溶け込んでいるし、さまざまな民族がいるので、クラブはそんな社会の縮図です。普段の自分の生活範囲は本当に限られていて、職場など同じようなバックグラウンドの人と一緒にいる機会が多くなりがち。でも違うバックグラウンドの人を相手に話すときは以心伝心では伝わらないので工夫が必要です。普段なかなか知り合う機会がない人と一緒に話し方を学べるというのはとても貴重な体験です。

この組織のすごいところは、世界中にある一万三千のクラブが、すべて同じやりかたで運営されていること。指導者はいません。その代わり世界共通のマニュアルがあり、すべての組織はこれに沿って自治運営され、組織をまとめる役員が配置されます。ピラミッド型の階層組織は全世界を網羅していますが、圧倒的な力を持つトップはいません。会員のリーダーシップ力を高めるのもクラブの目的の一つなので、役員は半年や一年で交代して他の人に譲ってしまいます。すべてのローカルの組織が草の根レベルで運営されている、まったくの自主運営のクラブなのです。このアメーバのような組織を繋げるのが共通のマニュアルというわけ。グローバル化や標準化が得意なアメリカらしい組織です。

普段のミーティングのやり方もマニュアルで細かく決められています。だから世界中どこのクラブへ行ってもマックやスタバみたいに同じ。先生はいないので、マニュアルを参考にしてお互いに批評しあいながら仲間と一緒にスキルを高めていきます。他のクラブにビジターとして訪問することもOK。私も日本にいたときは日本の他のクラブだけでなく、旅行ついでにオーストラリアやカナダのクラブにも顔を出しました。どこのクラブに行っても大歓迎されるし、ミーティングのやり方だけでなく会員の雰囲気まで似ているので、初めて来た気がせず、すんなりとミーティングに溶け込むことができます。世界中どこへ行っても仲間がいるというのはうれしいこと。同じマニュアルを使っていても国によって多少の違いがあって、そんな違いからお国柄を観察するのも楽しいのです。

英語でのコミュニケーションに苦労している私は、トーストマスターでもっと英語力に磨きをかけたいところです。普段の会話はとにかく通じることと話の流れに乗ることが第一なので、文法や単語は二の次になりがち。でもここに来ればきちんとしゃべることに集中できます。仲間のスピーチを聞いていろんな表現を勉強したり、おもしろいアイデアをもらったり、自分のスピーチを評価してもらうことができます。オーストラリアの住人が個人レベルで普段どんなことを考えているのかを垣間見ることができる機会でもあり、移住してきた私にはとても興味深いです。今は入会最初のスピーチに向けて準備中です。

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テーマ : オーストラリア
ジャンル : 海外情報

海外移住の仕事獲得作戦

海外移住する場合、現役世代なら、資産家とか特殊技能を持つ人とか自分で事業を起こせる人でもない限り、雇用主を見つけなければなりません。私のまわりにはIT関連専門職として雇用されている移住者が多く、かなり前に移住した人はもちろん最近来た人も多いです。IT専門職は比較的移民が入りやすい職種です。この国ではIT関連産業は移民がいないとなりたたず、私の前の雇用主のように、国内だけでは人材がまかないきれないので、毎年海外まで出掛けて行って人集めをしている会社もあります。最近オーストラリアは永住権を取るのがだんだん厳しくなっているので移住は難しいと思いこんでいる人が多いようですが、オーストラリアが門戸を閉ざしているというよりも、世界中から来ているのに日本からは来ていないというだけの話です。

私はちょうど基準が緩くなったタイミングで永住権を取って渡豪しましたが、それからすぐに基準が変わりました。移民政策はクルクル変わるので、今の状態がいつまで続くかわかりません。永住権は持っているに越したことはないですが、実際私のまわりでは、永住権にこだわらず、面接を受けて企業にビザスポンサーになってもらって来ている人も多いです。そういう人は、私もそうでしたが自分の国で電話面接をして雇用契約を交わし、引越をして初めて会社に行くパターンです。スカイプ面接も普通のことなので、顔を見て話したければそれも可能。日本と違って人物を見るよりスキルを見ることとスピードが重要なので、物理的に近くにいることは絶対条件ではないのです。今は職探し、応募、面接、オファー、契約まで遠隔地に居ながらできるので、海外にいる人には便利になりました。

職探しはネットでできます。応募条件はかなり細かく書いてあるので、今の市場でどんなスキルや経験が求められているかがわかります。必要な学位や給料の目安が書いてあることもあるし、ビザのスポンサーになってくれるとはっきり書いてある募集もあります。特にITの場合は今の市場がどんなスキルを求めているかは一年程度ですぐに傾向が変わることもあるので、タイミングも重要です。今は情報は何でもネットで手に入るので、日本にいてもかなりのことができます。

しかし実際のところ、他の移民と同じ土俵で就職するには、日本で普通にサラリーマンをしていた人には難関というのは確かです。日本は大学を出ても英語もしゃべれず、専門能力も低いというきわめて特殊な国。しかも年功序列、終身雇用の習慣が根強く残っているため、キャリアに関する姿勢、仕事のやり方、積み上げてきたものが他の国の人と全然違うと言わざるを得ません。日本では専門能力を磨こうとしても会社がそういうキャリアパスを用意してくれないので、専門外のやりたくもない仕事がたくさん回ってきたりして邪魔が入るし、市場も普通の会社員には専門能力を求めていません。言葉の壁があっても普通の国から普通の国へ移るのはまだハードルが低いのでしょうが、普通の国から特殊な国へ移るのが大変なのと同じように、特殊な国から普通の国へ移るのはとても大変というのが実感です。

悪いニュースばかりではなく、日本より有利な部分もあります。日本ほど年齢差別や性差別がひどくないので、この点はうれしい点。実力と関係なく理不尽な扱いを受けている人にはチャンスがあります。また日本のように働き方や生き方が固定されないので、いつでも再出発しやすい環境があります。働きながら学校に行ってスキルを磨く人も多いし、中年になってから学校に通ってガラッと職種変更をする人もいます。それを手助けする教育環境も整っています。だからすべては本人の努力次第。本人さえやる気があるならいつでも道は開けているのです。

一番重要なのは、自分の職種が行き先の就職市場でどういう位置づけになっているのか入念に研究することでしょう。人をバサバサと切っている業界もあれば、人がいなくて困っている業界もあります。就職できる可能性があるかどうかはとにかく職種次第。たとえばITの職種は非常に細かく細分化されていますが、個々の職種によってニーズが違うし、どの職種がどの都市で需要が多いかも違っていたりします。

とはいっても実際に現地に行かないとわからないことがいろいろ多いのも事実。こればかりは当たって砕けろ!の精神で飛びこんで、挫折を繰り返しながら進むしかありません。とことん調べたうえで行けそうだな、と思ったら、あとは実行あるのみ。最悪の事態も考えておいたほうがいいでしょう。リスクを負う勇気がない人は大きなものを獲得することができないのは、どんなことに関しても同じです。

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テーマ : オーストラリア
ジャンル : 海外情報

フレンチ・フェスティバル

フランス革命が始まった7月14日、世界中のフランス人がお祝いするこの日に、ブリスベンでフレンチフェスティバルが行われました。音楽やダンスのステージ、パレード、アート、語学、旅行、ファッションなど、フランスに関するあらゆる文化が紹介され、食べ物の屋台がずらりと並びました。多くのフランス移民たちが出店者やボランティアとして参加しています。

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まずは食べ物の屋台で腹ごなし。クロックムッシュ、キッシュ、クレープ、フランスパンのサンドイッチなどのファーストフードの屋台が並びます。
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こちらはフランス国旗色のマカロン。このマカロン屋さんは、色とりどりのマカロン種類を一つ一つ指定するお客が殺到して、店先に人が溢れていました。
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フレンチワッフルも大繁盛です。
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イチゴがたっぷりのワッフル。クリームがかる~くて甘すぎず、オーストラリアのスイーツとはケタ違いのおいしさ。
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そしてフランスといえばやっぱりパンです。パン屋さんの屋台にはバゲット、クロワッサン、ブリオッシュ、パン・オ・ショコラなど、いろんな種類のパンがたくさん。普通のパン屋さんで手に入るパンとは比べ物にならないおいしさのパンが、暖かいまま提供されます。バゲットの質の高さには感動。これでフレンチトーストやクロックムッシュを作ってもおいしそう。オーストラリアのパンに辟易しているわたしには天国でした~。

お酒は屋外の公共の場で禁止されているので、この日は特別に柵で囲い、警備員を配した一画だけで提供されます。
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フランスワインとシャンパンのカウンター。この国はオーストラリアワインが圧倒的なので、たまにはフレンチもいいですね。
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モエ・シャンドンで乾杯!
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移動式ATMには長い行列が。デビットカードやクレジットカードが使えないので、現金を切らした人にはうれしいですね。
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ステージからはシャンソン風の音楽などが流れ、芝生や椅子に座ってワイン片手にのんびりくつろぐことができます。
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この日は雨の予想が大外れ、よく晴れて、ものすごい人が殺到し、大盛況になりました。このフェスティバルはブリスベンの数あるインターナショナル・フェスティバルの中でも質が高い方だと思います。入場料無料というのも大盛況の理由でしょう。会場にはフランス語が飛び交い、ブリスベンにこんなにフランス人がいたとはびっくりでした。

このフェスティバルには地元のレストラン、カフェ、パン屋さん、インテリアショップ、語学学校、旅行会社などが出店していて、フランスに関わる地元のビジネスの活性化に貢献しているわけですが、もし日本のフェスティバルをやったら・・・出店者は中国人や韓国人だらけになり、中国風・韓国風和食が提供されるでしょう。和食レストランや和風ファーストフードの経営者はほとんどが中国人や韓国人なのですから。この国で日本の食文化の継承を担っているのは、日本人ではなく彼らなのです。

こういうインターナショナル・フェスティバルに行くたびに、各国からの移民たちの結束力がうらやましくなります。日本人移民の結束力は他民族に比べて非常に弱く、コミュニティもなく、これと同じような日本のフェスティバルはないからです。もしここにある屋台が全部日本の屋台だったら・・・どんなに素敵でしょう。日本には世界に誇れるすばらしい文化があるのですから。

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知ってて安心護身術

ブリスベン市が主催する女性向けのパーソナル・セイフティのセミナーに出席しました。これは市が市民サービスの一環として提供しているもので、女性なら誰でも無料で受講することができます。二部構成で、一回目は講義、二回目は護身術の実技。一回目は職場が市と提携して開催したセミナーに出席し、二回目は市のセミナーに自分で申し込んで行きました。若い人から年配の人まで、あらゆる年齢層の女性たちが参加していました。

一回目の講義は、自分の身を守ることについて心理面の意識改革から始めます。女性は弱いもの、いつも被害者側という社会のイメージがあり、それが女性への暴力を生みだす要因にもなっているそうです。それだけでなく、女性は優しいもの、乱暴などしないものという社会的期待があるので、危険な目に遭っても女性が無意識にいい人を演じようとしてしまって相手に立ち向かうことができず、結局被害に遭ってしまうそうです。普段はいい人でも危険が身にせまった時だけは毅然として立ち向かわなければなりません。自分の身は自分で守るという発想の転換を促すこともトレーニングの一部なのです。

危険な目に遭わないようにするには、夜一人で出歩かないとか車は明るい場所に停めるとか、誰でも知ってる常識がありますが、そんなのは役に立たないといいます。なぜならそういう状況は普通に生活していれば避けられない時があるのです。大事なのは実際に危険な状況に陥った時にどうすべきか知っていること。一回目の講義では普段の生活の心構えから、さまざまな状況を想定した危険への対処方法までを学びました。

護身術の実技は一日コースで、攻撃されたときの身の守り方、逆襲の仕方をいろいろな場面を想定して学びました。練習用のパッドを使って二人組で練習します。実際の場面を想像しながら練習し、体と脳に動きを覚えさせるのが大切だそうです。叫び方もやり方を間違えると逆効果になるので、効果的な叫び方を練習しました。最終的な目的は戦うことでなく逃げることなので、学ぶのはあくまでも逃げる隙を作るための応戦でしかありません。だから必ずしも腕力が強い必要はないのです。とはいえ朝から夕方までパンチしたりキックしたり叫んだり、いやはや疲れました~。でもボクシングってなかなか楽しいね。

講師は市の委託を受けた研修専門の会社から派遣された女性たちでした。私の講師だった人は二回とも年配の女性で、十年以上の経験があります。護身術の先生はムキムキの筋肉ウーマンでもなんでもなく、看護婦さんが本職のごく普通の女性でした。この会社は女性が経営していて従業員も女性、まさに女性が女性のために身の守り方を教えているのです。日本の護身術というと、武道の一つというイメージがありますが、このクラスは技術の取得だけではなく、女性ならではの心理面にアプローチします。だから指導者も武道の専門家ではなく、女性が自分で身を守る方法を教える専門家なのです。この違いは、この国の女性の社会的地位や社会の女性に対する見方、女性自身の自立心の違い、そして自分のことは他人に頼らず自分で責任を持つという個人主義が反映されているのかなと思います。女性ならではの心理面がよくわかっている女性に教えてもらうと、メンタルな部分の学習効果がぜんぜん違うと思いました。

ブリスベンは比較的治安がいい街で身の危険を感じたことはありませんが、何が起こるか分からないのが世の常、備えておくに越したことはありません。状況に応じて本当にいろんなやり方があって、とっさにどのやり方を採用するか判断しなくてはならないので、どんな場合にも対処できるようになるには継続的な練習が必要だと思います。でも目から鱗満載のセミナーで、知っているのと知らないのでは雲泥の差。なによりも、受講前は危険な場に遭遇したら自分には何もできないと思いこんでいたのが、受講後には自分にもできると自信がもてたのが大きな収穫でした。女性自身が身を守ることができれば被害を減らせるだけでなく、社会の犯罪を減らせるし、市の保安コストも抑えられるので、一石三鳥ですね。

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日本では英語ができると不利になる?

英語の社内公用語化を掲げた楽天が、二年の準備期間を経て7月から完全公用語化に移行しました。今では会議の八割は英語で行われているそうで、ここに至るまでの会社と社員の努力は相当なものだったと思います。これについては、「日本人同士でしゃべるのも英語なんてやりすぎでは?」という意見も多いようです。確かに一般的には、国際的な場では現地語がわからない人が一人でもいれば英語に切り替えるというのが暗黙のルールなので、日本人同士がわざわざ不慣れな第二言語で話さなくても、と思うのももっともです。

私が日本の外資系ソフトウェア会社で働いていた時、新製品や新しい技術情報などはすべて本社から英語で入ってきていました。これを日本で展開するには、この情報を日本の顧客やビジネスパートナーに理解してもらう必要があったのですが、必ず必要になるのは日本語への翻訳。技術資料、販促資料、ソフトウェアそのものなど、完璧に日本語化しないと顧客は目も向けてくれません。日本の顧客に英語のものを持っていくなんて「失礼」にあたるのです。それでも顧客が日本語でないとダメというならまだわかるんですが、最新の技術を取り入れて顧客に提供するのが仕事のパートナー会社でさえ、「日本語でない資料なんか読めない、翻訳してくれ。」というのです。私の英語などネイティブ環境では子供みたいなものなんですが、日本では英語ができる人と見られていたので、翻訳や通訳の仕事がたくさん回ってきました。

私は海外の同僚たちとも一緒に働いていましたが、海外ではもちろんそんな仕事はありません。第一海外では母国語が英語でなくても、大学教育を受けた人なら英語はできるのが当たり前ですから、英語の資料を渡しておけば後はよろしくやってくれるのです。顧客も高等教育を受けた人やマネージャーレベルなら英語は問題ないことが多いので、なにもかも翻訳しなくても受け入れてくれます。これは西洋諸国だけでなく、アジア諸国でも同じでした。

日本のエンジニアの英語への抵抗は並々ならぬものがありました。とにかく英語と聞いただけで拒否反応を示すのです。ソフトウェアの世界は最新技術は英語でやってきますが、これを仕入れるということは自分のキャリアのためには有益なこと。でも「英語は苦手だけど、有益な情報を入手し、同時に英語も勉強できるいい機会だ」と前向きに取り組む人に会うことは少なかったです。中国などでは英語だろうがなんだろうが、新技術を競って取り入れることに貪欲で、日本人の姿勢とはぜんぜん違うものでした。グローバル化の時代、日本のエンジニアは英語ができて新技術を取り入れることに貪欲な海外のエンジニアたちと間接的に戦っていることになるんですが、そういう意識はないように見えました。

そんな彼らのために翻訳や通訳をやっていましたが、私はエンジニアで翻訳の専門家ではないので、そんな仕事は私にとって一文の得にもなりません。私が余計な仕事にかまけている間に、日本や海外の同僚は自分の専門の仕事で経験を積んでいきます。一応外資なので表向きには英語はできて当然ということになっているんですが、実際にはできない人が基準になるので、「英語ができるんならみんなのために翻訳してくれるのが当然でしょ?」と、できる人にとばっちりが回って来るのです。でもよく考えてみたら、彼らが英語ができないのは私のせいじゃありません。私だって生まれつき英語ができたわけではなく、膨大な時間とお金をかけて苦労して習得したのです。

英語の勉強が必要なのは、一部の海外要員だけでいいという人がいますが、知識や情報はみんなで共有されるからこそ組織力を発揮できるのですから、組織全体を底上げしなければ結局は全体としてうまく回りません。さまざまなビジネスの場でグローバル視点が必要とされる今、一部の人だけがグローバルに通じていて、後の人はひたすらドメスティックというのでは意思疎通ができないばかりか、翻訳や通訳の余計なコストもかかります。確かに楽天のやり方は荒療法だと思います。でも逆にそこまで強制しないとどうしようもないぐらい、日本人の英語のレベルが低すぎるということじゃないでしょうか。移民も少なく海外経験も少なく、英語でやり合う経験が少ないシャイな日本人にはやむを得ない方法かもしれません。楽天の採用基準はTOEIC730点ということですが、そもそも730点ではネイティブとの仕事ではまったく使い物にならず、この基準が高いとはいえません。900点だって世界で通用するとは限りません。実際にグローバルの現場で仕事をするには、語学以外のコミュニケーション能力や実践力がものをいうので、テストで高得点を取っただけではだめなのです。

そんなこんなで翻訳が要らない国へ来てしまった私。理不尽な仕事など来ず、自分のやりたいことだけができる環境にいられるのは本当に幸せです。でもコミュニケーションの苦労が絶えず、言ってることが通じなくてガーン!そして再びトライの繰り返し。上達には実践と、そこから得る学びのみです。

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テーマ : 海外にて日本を考える
ジャンル : 海外情報

プロフィール

divayoshiko

Author:divayoshiko
よりよい生活と仕事環境を求めて、日本の会社を辞めてオーストラリアに移住しました。IT技術者として生活を確立するまでの様子、日々の生活や仕事のこと、現地情報、オーストラリアや日本について感じることなどをつづっています。メルボルン在住。
Twitter @divayoshiko

これまでの歩み
2009年
4月  技術独立ビザで永住権取得
2010年
1月  東京からブリスベンに移住
2月  シドニーに移住
4月  ブリスベンに移住
5-6月 メルボルンに長期出張
2014年
2月  メルボルンに移住

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