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納税者としての意識

日本では年金保険料や健康保険料、電気代の値上げに加え、将来は復興税も控えています。いよいよ消費税増税も真実味をおびてきました。また年少扶養控除を廃止したことで今月から住民税が何倍にも上がって給与明細を見てビックリした人も多かったようです。

オーストラリアも新年度からの炭素税導入の影響もあって来月から電気代が値上げされるので、先日電力会社から新料金体系の通知がきました。また来月新年度から健康保険料手当に関するルールが変わり、一部の人は実質的な増税を被ることになりますが、これも先日政府から通知が届きました。日本もオーストラリアも生活者には厳しいことが多くて大変です。

同じ時期に国民負担が増える日本とオーストラリアですが、オーストラリアが日本と違うところは国民に対してきちんと説明をするところ。少なくとも日本のように、給与明細を見てビックリなんていうのはありえません。手取り収入を予測して家計の管理をしているというのに、いきなり手取りが減るなんていう事態になったらたぶん暴動が起こるでしょう。税制を変える時には議論を尽くしてそれを国民に公開しています。テレビのニュース解説にはしょっちゅう政治家が出てきてインタビューをやっているし、政治家や国民を交えた討論番組も盛ん。国民への告知や説明についてはかなり気を配っていると思います。

なんだか知らない間に決まっていたということが多い日本ですが、これは税金の納め方の違いが影響していると思います。日本では普通のサラリーマンは納税手続きをしないので、税金について知ることや考えることがほとんどないまま過ごしてしまいます。オーストラリアでは一人ひとりが申告しなけらばならないため、否が応でも税金に興味を持たざるを得ません。税制は年金や住宅取得などいろいろなところに影響するので、自分の資産管理や節税対策にも大きな影響を与えますから、サラリーマンでも税のことを勉強せざるを得ないのです。

税金を知るということは国の施策に厳しい目を光らせることに繋がります。こちらの国民は税金の使い道について厳しい目を持っているので、政府もごまかすわけにはいきません。日本では政府の説明が不十分だということもありますが、国民がどんな税にいくら払っているのかに無関心ということもあると思います。住民税増税にしても、少なくともまったく知らされていないことはありえなく、知っている人は知っているわけで、自分の払う税金を他人任せにしている人が多いということなのです。政府にとっては素直にお金を出してくれる、物言わぬ国民を持つことほど都合がいいことはありません。

日本の納税者は、自分がどんな税金をどのくらい払っているかにもっと興味を持ち、その妥当性を検証することが、国の税金の使い道、ひいては国の行政を監視することにつながるのではないでしょうか。国の説明が不十分であればそれに対して文句をいうことも必要。原発再稼働へのデモが日に日に大きくなってきていますが、再稼働の是非は別として、国民が国に対して声を上げるということは従順な日本人が今までしてこなかったことで、これはすごい進歩だと思います。原発だけでなく、国がやっていることに納得しないなら声を上げることが必要でしょう。人が相手を見て出かたを変えるように、政府は国民の態度を見て対応を決めます。民主主義では国民がしっかり国を監視しないと国はダメになります。

さて今月で国の会計年度は終わり。また悩ましい、でも納税者としては欠かすことができない確定申告の時期がやってきます。

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テーマ : 海外にて日本を考える
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消えゆく紙の新聞

オーストラリア最大のメディア会社Fairfax Mediaが、ビジネス縮小とコスト削減のため、オーストラリアの代表的な新聞 The Sydney Morning Herald 紙(シドニー)と The Age 紙(メルボルン)をタブロイド版にすることを決定しました。これに伴って1900人の社員を削減、二つの印刷工場も閉鎖します。これはいうまでもなく、ニュース媒体が紙から電子へ移っているため。特に最近のタブレット端末の普及が紙離れに拍車をかけました。紙の新聞がなくなっていくのは世界的な傾向。日本は定期購読が多いこともあり変化が遅いですが、若者を中心に新聞離れが進んでいるので、いずれはそうなるでしょう。

通勤途中の風景を見ても、スマートフォン、タブレット、電子リーダを使っている人は優に半分はいるんじゃないかな。紙の新聞を広げている姿なんて見たことありません。私も普段のニュースはほとんどネット。紙の新聞を読むときといえば、カフェに置いてあるのを読むときぐらい。持ち帰りのエスプレッソができるのを待っている間とか、コーヒーをを飲みながら。紙の新聞がなくなっていくのは誰もがわかっていたことですが、いざオーストラリアの二大新聞がなくなると聞くと、ちょっと寂しい気持ちも。紙の新聞もそれなりの良さがあって好きなんですけどね。女性の私としてはタブロイド判の方が扱いやすくていいんだけど、男性が大きな新聞を広げている姿もなんとなく知的なカッコよさがあって、それがタブロイドじゃねぇ、という感じ。まあ知的な人は皆電子デバイスを持っていて、紙なんか読まないんでしょうけど。

これにともなって、これからはインターネット版の課金部分が増えることになりますが、Fairfax社は以前からこのビジネスモデル変更の準備していて、早くからインターネットメディアに参入し、すでに人口の三分の一の読者を集めています。コスト高の紙媒体事業を縮小したということで、この会社の株価は跳ね上がりました。
ちなみにこちらはFairfaxのタブロイド経済紙のネット版 The Australian Financial Review
そして我らがブリスベン版は紙はなく、ネットのみです  Brisbane Times

さて、日本の代表的な新聞はというと、
読売新聞
朝日新聞
毎日新聞
日経新聞
なんだーこれは?写真なし、動画なし、レイアウトがヘタ、見にくい、デザインが洗練されていない・・・ヤル気のなさがにじみ出ています。これがすばらしいインターネットインフラを持つハイテク国の大手新聞社の記事とは信じがたい。それだけでなく記事の内容が薄っぺらすぎる。表面をなでているだけで掘り下げがないばかりか情報操作が入るので、こんなのを読んだだけでは実態がわかりません。もちろんいまだに紙媒体モデルにしがみついているので、電子メディアはわざと内容を軽くしたり、濃い内容の記事は有料化しているのでしょう。海外に住んでいると日本の紙の新聞やテレビのニュースがなかなか見れないのでネットに頼らざるを得ないのに、これはとても困るのです。海外に住んでいるオーストラリア人は自国のニュースを動画つき、詳しい解説つきでいつでも見れるのでぜんぜん困らないと思います。というか、世界の代表的メディアはまともなネットニュースサイトを持っているので、世界のどこにいても必要なニュースにアクセスできます。

古いビジネスモデルから新しいビジネスモデルへなかなか変われない日本。家電しかり、電子出版しかり。過去の栄光が忘れられず、変化を嫌い、既得権を持つ人が生き延び、変化を求める人や新しいやり方を取り入れようとする人は肩身が狭い。時代が変わって昔と同じことができる職場がどこにもなくなってしまうFairfaxの旧メディア部門の人達はこれからどうして生きていくんでしょうか。時代の変化を読んで、将来に向けて準備してきた人と何もしてこなかった人の明暗がはっきり分かれるのでしょう。

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テーマ : オーストラリア
ジャンル : 海外情報

大学の生き残り作戦

私の勤務する大学で、学生の定着率を高めるための学内シンポジウムが開かれ、教・職員が参加して活発な議論が交わされました。大学に入学した学生は、授業についていけない、授業の内容が期待したものではなかった、仕事との両立がうまくいかない、目的を失った、学習環境が良くない、施設が良くない、授業料が払えなくなったなど、様々な理由で大学を去っていきます。

大学にとっての一番の脅威は、学生に他の大学に転籍されてしまうこと。オーストラリアでは転籍はめずらしくなく、今の大学が気に入らなければ気軽に他の大学を移って行きます。大事なのは大学の名前でなく、大学で何を学ぶかだからです。学生を奪われることは大学にとって財務的な損失になるばかりでなく、穴を埋めるためにまた入学選抜をしなくてはなりません。また公立大学の収入源は政府からの補助金が大きな位置を占めますが、政府は大学の業績をいろいろな指標を使って常に監視しており、業績が下がると補助金が減らされてしまうのです。そして定着率も重要な業績指標の一つ。この指標は世界中で大学を評価するときの指標の一つとしても使われています。日本の大学生は転籍や退学が少ないためか、日本では重要課題とはなっていないようですが、university retention, student retention などのキーワードでウェブを検索すると山のように記事がでてきて、学生を繋ぎとめておくことは世界の大学の共通の関心ごとということがわかります。

議論されたのは、学生との接点を増やしたりアンケートを頻繁に行ったりすることによって学生に関するデータを集め、満足度を常に計測してドロップアウトの兆候を早期発見し、対策を取ることの重要性。そして授業の質を高めるのはもちろんのこと、オリエンテーション、カウンセリング、教授と学生のコミュニケーションを増やすなどのサポート体制を充実させたり、授業以外の大学コミュニティへの参加を促します。学生にとって当たり前のコミュニケーションツールになっているソーシャルメディアやマルチメディアの活用事例も紹介されました。

こういうことが真剣に議論されることの背景には、大学が厳しい競争にさらされているということがあると思います。特に留学生が三分の一を占める私の大学のように世界中から学生を集めている大学では、競争相手は国内だけはなく世界の大学です。学生や教授もまた競争にさらされています。就職の際には大学で何を学んだかが企業に厳しく問われるので、授業料に見合ったものを与えてくれない大学、自分にとって役にたたない大学はお払い箱なのです。教授も、授業の質が悪いと学生に評価されれば居場所はありません。役にたたないつまらない授業をいつまでも続けながら大学に居座るのは不可能なのです。

日本とまったく違うのは、大学だけでなく、教授、学生も常に競争にさらされているということ、それに対して日本の大学、教授、学生は温室の中で守られているということ。世界で勝負することを放棄した大学は少子化が進む中で競争力を保つことはできず、伝統的な日本企業の望む学生になることに専念している学生は自らを高める必要はありません。グローバル競争にさらされるビジネス環境のもとで、競争原理が働かない業界が衰退するのは他の業界を見ても一目瞭然ですが、日本の大学が今その存在意義を問われているのは必然だと思います。

これは行きつく所は「日本の若者はなぜ留学しないのか」にも書いたように、日本の企業が社員になる学生に対して大学で学ぶ専門能力を求めていないということ、そして終身雇用制が過去の物になった今でも、相変わらず新卒一括採用を続けているということに起因します。必要な人材を見分ける能力を持たない日本企業のこの習慣は、日本の人材の流動化をさまたげ、結局は必要な能力を持つ人材を必要な時に確保することが困難な状態に自らを陥れます。グローバルで勝負しなくてはならなくなった企業は自ら首を絞めているだけでなく、同じくグローバルでの存在意義を問われている大学の競争力をも奪っています。

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職場のランチ風景

オーストラリアの会社員はランチにお弁当を持っていく人が多いです。一番人気はサンドイッチ。その他インスタントヌードルとかカレー、スープ、サラダなど簡単なもの。間違っても日本のおかずがいろいろ入っているお弁当のような手の込んだものではありません。私はというと、コンサルティング会社に勤めていた頃は、外食したりフードコートでファーストフードを買ってきたりでした。クライアントの会社が職場だったのでなんとなくリラックスできず、お昼ぐらいは職場を抜け出して息抜きしたかったからです。でも今は自分の職場にいて十分なスペースもあるので、自分のデスクでランチを取る気分的余裕があるのです。ということで最近はかなりの割合でお弁当を持っていきます。サンドイッチとか、晩御飯を多めに作って残りを持っていくとか。

キッチンが充実しているのもお弁当派に貢献しているのではないでしょうか。どこの職場にもたいていキッチンがあって、冷蔵庫と電子レンジが置いてあります。熱湯が出る蛇口があり、食器棚にはカップやお皿があって、コーヒーやお茶が飲めるようになっています。冷蔵庫にはたいていミルクが常備されています。オーストラリアのコーヒーはエスプレッソなのでミルクを入れて飲むことが多く、紅茶もミルクティーが多いので、ティータイムにミルクは必須なのです。朝のシリアルにも使えます。気がきいている職場はティーバッグやインスタントコーヒーや砂糖が置いてあります。もっと気がきいている職場だと、果物やクッキーが置いてあったり、エスプレッソマシンがあったりします。

そしてどこのキッチンでも見かけるのがこれ。
sandwich press2
電気式のサンドイッチプレスです。オーストラリアに来たころは、どこの職場にもあるこの四角い物体はいったいなんだろう?と不思議に思っていたのですが、サンドイッチトースターだと知った時には、この国でのランチタイムのサンドイッチの人気ぶりを知ったのでした。日本のおにぎりみたいなものでしょうか。取っ手を持ち上げるとふたが開いて、サンドイッチを上下から挟んで焼くことができ、たちまちホットサンドのできあがり。やっぱりトーストしたほうが断然おいしいですね。

日本では火にかけて使う調理器が主流ですが、オーストラリアは電気調理器が主流です。やかんといえば電気式のことだし、電気鍋もよく売っています。私は日本でBaw-Looのサンドイッチトースターを使っていてオーストラリアにも持ってきましたが、オーストラリアでは見たことがないし、家がガラストップの電磁調理台なのでまだ使ったことがありません。やってみればうまくいくのかな。バターがこんがり焦げて、それはそれはおいしいんですよね~。
bawloo2.jpg

ランチのサンドイッチは、私は家でを作って持って行って職場でトーストしていますが、職場に食パンや野菜やハムなんかを常備して、キッチンで作ってからトーストしている人もいます。そういえば、サンドイッチプレスでランチタイムに焼き肉をしている豪傑がいましたね。肉のにおいがキッチン中に立ちこめて、それはもう食欲をそそるものでしたが・・・くれぐれも後の掃除はちゃんとしておいてくださいネ。

日本に比べると、オーストラリアの人にとって職場のランチはあまり重要でないような気がします。日本にいたころは、これから夜遅くまで続く長時間勤務に耐えるスタミナを取るためにも息抜きのためにも重要なものだったんですが、こちらでは夕方になったらさっさと帰ることが最重要事項ですから、ランチなんかに時間をかけちゃいられないのです。ランチはそそくさと適当なものをデスクで食べてすぐに仕事に戻り、勤務中も無駄話なんかせずに仕事まっしぐら。そんな中、キッチンは社員同士ちょっとおしゃべりして息抜きをする憩いの場でもあるのです。

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プロフィール

divayoshiko

Author:divayoshiko
よりよい生活と仕事環境を求めて、日本の会社を辞めてオーストラリアに移住しました。IT技術者として生活を確立するまでの様子、日々の生活や仕事のこと、現地情報、オーストラリアや日本について感じることなどをつづっています。メルボルン在住。
Twitter @divayoshiko

これまでの歩み
2009年
4月  技術独立ビザで永住権取得
2010年
1月  東京からブリスベンに移住
2月  シドニーに移住
4月  ブリスベンに移住
5-6月 メルボルンに長期出張
2014年
2月  メルボルンに移住

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