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エリザベス女王最後の来豪

今エリザベス女王がオーストラリアを訪問中です。85歳のご高齢で、90歳のエジンバラ公と11日間でキャンベラ、ブリスベン、メルボルン、パースを回るんですからなんと元気なこと。主な目的は、パースで行われる英国連邦首長会議への出席です。オーストラリアにはこれまで何度も訪問されていますが、今回が最後の訪問になるだろうといわれています。

首都キャンベラに降りたった女王は、正装のコートとお揃いの帽子。迎えたオーストラリア総督(Governor General)は王室から任命された人なので、さすがに同等の服装でもって出迎えましたが、一緒に出迎えたギラード首相は、帽子もかぶらず服装もいたって普通でした。高貴な人にする膝を曲げてお辞儀をする伝統的なあいさつもしなかったので、ちょっとした物議をかもしだしました。彼女は自分にとって自然なやり方でお迎えしたまでだと、悪びれることなく語っていました。オーストラリアではずいぶん前からイギリスを宗主国としない共和制への移行が議論され、ギラード首相は共和制の支持者。女王の亡きあとはこの議論が加速すると言われています。またこの国では、すべての国民は平等であることが前提で、階級や差別をきらうオーストラリアの国民性は宗主国イギリスとは正反対。首相のあいさつは、オーストラリアの国民性や今の気分を象徴するものなのかもしれません。

今日は日帰りの強硬スケジュールで、ブリスベンまで飛んできてくれました。一月の大洪水のお見舞いとねぎらいのためです。セレモニー会場までは、水かさが増して大反乱したブリスベン川のクルーズ。私の会社のオフィスは川沿いにあるので、ボートを見降ろせる絶好のロケーション・・・と思ったら、なんとその時間帯に大事な会議が入ってしまったんです川沿いのオフィスビル群では人々が窓際に移動、同僚たちはボートの上の女王を見ることができたそうです。一生に一度のチャンスだったのに、ぐやじ~


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写真が撮れなかったのでウェブニュースからお借りしました。

女王がこれまでに行ったスピーチは、世界金融危機の後でも異例の安定した経済への称賛、年初のクイーンズランドの洪水の時の人々の勇気ある行動やアフガニスタン駐留に対するねぎらいなどでしたが、85歳とは思えないしっかりした話しぶり。内容も誰かが念には念を入れて作ったあたりさわりのない原稿を読み上げるという雰囲気ではなく、女王自身が自然にしゃべっているのがよくわかるスピーチでした。話し方も気どることなく、政治家などが話すのと同じようなまったく普通のしゃべり方でとてもわかりやすく、威厳の中にも親近感を感じさせました。
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女王を最初に出迎えた総督と首相、そしてリバークルーズに同行したクイーンズランド州知事(ちゃんと帽子をかぶっていた!)、今回の重要人物の多くが女性でした。女性軍団が歓談しながら先頭に立って歩き、後から夫たち(首相の事実婚相手を含む)がついてくるというのは、日本では逆立ちしても見られないシーンですね。
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いやはや、この威厳と元気と体力と行動力、本当にすごい女性です。最近の王室は家族のいろんな問題が山積みで、王室への逆風も強いことから苦労が多く、病気になっている暇もないのでしょうけれど。これからも元気でご活躍されることをお祈りします。

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春は複雑な季節

春爛漫のブリスベン。太陽は輝き、南国の鮮やかな色の花が咲き乱れ、晴れた日は外に出ないと損した気分になります。しかーし!これからの季節は嵐が多く、雷雨や雹が降るなど不安定な季節でもあります。こちらの豪雨はバケツ・・・じゃなくてプールをひっくり返したみたいで、傘などまったく用をなさない、それはそれは大変なものです。

ブリスベン市は市民サービスの一環として早期警報システムというのがあり、登録しておくと警報が発せられたときにSMSやメールでリアルタイムで知らせてくれます。これはメールの警報で、この春になってからもう何度も来ています。災害に備えてどんな行動を取るべきかというアドバイスも書いてあります。

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でも便利なのはSMSのほうで、携帯に警報が入るのでリアルタイムに連絡を受け取ることができ、とても便利です。これが入ると、今日はさっさと仕事を終わらせて早く帰ろう、となるわけです。でも「明日の天気予報は晴れと曇りと雨」なんてのはよくあるし、そもそも「天気予報=当たらないもの」と思っていないとストレスがたまるぐらい気候の変化が激しいので、警報が発動したけど晴れちゃった、なんてこともありますけどね。

一番春を感じさせるものといえばジャカランダ。春になるといっせいに花ひらく、薄紫の花です。これが色がちょっと違うこと以外は遠目には桜とよく似ているので、日本人にとってはなんだか懐かしい。葉のない大きく広がる木に一斉に小さな花がつくところとか(花の形はぜんぜん違うけど)、道端、公園、住宅、建物の敷地内などどこにでも生えていて目を楽しませてくれるところなど、本当に桜によく似ているのです。

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キッチンの窓から見えるジャカランダ。最近はこのおかげで料理をするのが楽しいです。

このニセ桜のせいもあって今は四月かと思っていたんですが、最近 October という文字をよく目にするなーと思ったら、なんともう十月なんですね。ということは今年はあと三カ月もないということです!ということはもうすぐ年末ってことです!それもそのはず、店に行くともう家に飾るクリスマスツリーが所せましと並べられているし、クリスマス用品もたくさん出回っているじゃないですか。いつの間にやら。

日本では「新春」の言葉とともに新年が始まり、暖かくなって心ときめく春が来て、カッカと暑い夏と休暇があり、涼しくなってくると秋のうら寂しさを感じ、年末が近づいてきてなんだかせわしい気分になります。こっちではようやく春になってこれからが始まりの季節、もうすぐ楽しい夏休み!と思っていたらもうすぐ年の終わりだなんて・・・。なんだかだまされた気分でいっぱいです。北半球に住んでいたときに身に付いてしまった、季節の移り変わりとともに一年の位置を知るという経験がまったく用をなさなくなってしまいました。この気持ちの悪い変な感覚、いつかは慣れるんでしょうか?

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芸は身を助ける

外国で就職して現地の職場で外国語を使って仕事をし、継続的に収入を得ていくというのはなかなか大変なものですが、それでもありがたいことにオーストラリアという移民や異文化に寛容な社会は、よその国からポンとやってきた私にもちゃんと仕事を与え、質の高い豊かな生活をさせてくれています。日本からやってきてこの国で働いている人はたくさんいますが、仕事を見つけ、能力を発揮し、日本並の収入を得て生活していくのに苦労している人もたくさんいます。海外就職で大切なのは語学力もありますが、まわりを見ても自分自身を振り返っても、成功している人は専門能力・専門技術を持っている人ではないかと思います。

私の場合、コンサルタントとしてクライアントと毎日ディスカッションをする日々を送っていますが、こんなへたっぴな私の英語でも嫌な顔をせず聞いてくれるのは、私が他の人が知らない専門知識と技術を持っているからだと思います。専門領域であれば使う用語は限られているので、その範囲内であれば話をするのは難しくありません。でも専門外や普段の何気ない会話になると、とたんに私のコミュニケーション能力は赤ちゃん並になってしまうのです。これはオーストラリアの文化や社会に私が知らないことがまだまだたくさんあるため。誰かと話をする場合、相手とどの程度共通したバックグラウンドがあるかが、コミュニケーションレベルを決定してしまうので、相手と共通の理解があれば言葉の壁は乗り越えられるのです。

と考えると、私がこの国で暮らしていけるのも、やはり自分の専門があるからだとつくづく思います。なかでも技術系は能力のレベルが計りやすく、コミュニケーション能力が仕事の能力の大部分を占めないので、専門能力が英語力のなさをカバーしてくれます。

日本人が海外で就職しようとする場合、日本のキャリア開発や教育制度が専門家を養成するようにできていないことが、言語能力と同じぐらい大きな壁になると思います。なぜなら日本の外では何の専門能力があるかが常に問われるのに対し、日本で求められているのは、専門能力がなくても、知らない分野の仕事が来たときに残業と徹夜でその場しのぎができる人だからです。

たとえ日本で専門のキャリアを積んだとしても、日本の外では通じないこともあります。私は日本で働いているときは外資系の会社だったので、海外と仕事をすることも多く、日頃から海外の情報が入って来る環境でした。それでも話に聞くのと実際にその環境で仕事をするのは大違い。特に私の分野である情報システムやソフトウェアの分野では日本は非常に遅れています。アメリカで専門分野を学んで日本に帰国したときもショックだったけど、オーストラリアで働きだした当初も、日本とのあまりの違いにショックでかなり落ち込んだほど。また日本のビジネスのやり方は海外のどこの国と比べても特殊なので、日本のやり方がそのまま海外で通用することはほとんどないと思った方がいいでしょう。

専門分野のニーズがその国(地域)にあるかどうかのチェックも必要です。私の場合、専門分野が日本よりもオーストラリアの方が進んでいてマーケットも大きかったので、この国で仕事ができています。移住先を選ぶときは、どこに自分の専門分野のマーケットがあるかを調べることも必要です。そしてその国の状況に合わせて専門能力を常に磨き続けなくてはなりません。

仕事でも仕事以外でも、言葉の通じない国や困難な環境で自分を発揮するには、他人が持っていない技術や他人に必要とされる能力を持つこと、言葉、社会、文化の差を乗り越えられる世界共通の関心分野を持つことが重要でしょう。「芸は身を助ける」とはよく言ったものですね。


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プロフィール

divayoshiko

Author:divayoshiko
よりよい生活と仕事環境を求めて、日本の会社を辞めてオーストラリアに移住しました。IT技術者として生活を確立するまでの様子、日々の生活や仕事のこと、現地情報、オーストラリアや日本について感じることなどをつづっています。メルボルン在住。
Twitter @divayoshiko

これまでの歩み
2009年
4月  技術独立ビザで永住権取得
2010年
1月  東京からブリスベンに移住
2月  シドニーに移住
4月  ブリスベンに移住
5-6月 メルボルンに長期出張
2014年
2月  メルボルンに移住

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