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井の中の蛙

今週のニュースメディアは、週明けからリビアのカダフィ大佐の拠点が攻略された話で持ち切りです。チュニジア、エジプトに続いてアフリカの長年の独裁政権が倒されて新しい時代が始まるという、歴史の大転換の真っただ中。少し前まではイギリスの暴動、そしてアメリカ国債のデフォルト危機とその後の金融の混乱の話題で連日持ち切りでした。その少し前はノルウェーのテロ事件や、世界の金融王マードック率いるニューズインターナショナルの電話盗聴事件。そしていまだに話題が途切れることがないヨーロッパの金融危機やソマリアの大飢饉・・・。よくもまあ次から次へとこんなにいろんなことが起きるものだと呆気に取られるばかりです。今は日本もぐちゃぐちゃだけど、世界も大変なことになっています。テレビをつける前から今日のトップニュースが予測できることが多く、しかもその多くは海外ニュース。あんまり世界で大事件ばかりが起こるので、最近では国内ニュースが片隅に追いやられているぐらいです。

日本のメディアでのこのような一連のニュースの取り扱いを見てみると、その差はかなりのものがあります。世界中で大騒ぎになっていることも日本では扱いがとても小さかったり、話題になる時期が遅れたり。日本国内も災害復興や首相の交代など目が離せないことが多いとはいえ、なんだか平和だな~と感じざるを得ません。イギリスの暴動などは、若者の失業率の高さ、経済不況、既得権を持つ層とその恩恵にあずかれない層の落差など、日本にも起こり得ることとして示唆に富んだ事件だと思うのですが、世界の騒ぎとは一線を画していたようです。

日本の海外ニュースの特徴は、自分たちが直接関係ある記事が圧倒的に多いこと。日本のメーカーが寄与した中国の新幹線の脱線事件とか、日本人の死者が出たニュージーランドの地震とかは大きな扱いでした。スペースシャトルの打ち上げのニュースなんかも日本人が乗っているといやに大きい。おらが村のニュースってわけです。そして世界の重要ニュースがどうでもいい国内ニュースの影に隠れてしまっています。

日本のメディアがあんまり国内ニュースに偏っているので、日本にいたときは浦島太郎になる危機感を覚え、なるべく海外のニュースを見るようにしていたものの、自分の周りの関心が薄い中で自分だけが関心を持ち続けるのは結構大変なことです。世界のニュースに通じていたところで、日本ではそれを話題にする機会はなかなかないですから。

たとえば北海道の人と九州の人が飛行機に乗り合わせたとして、お互いの県の話題を知らなくても会話はできます。災害復興や節電や原発など、日本国民として共通の話題があるからです。でも日本の人と海外の人が飛行機に乗り合わせたら共通の話題がすぐ出てくるでしょうか。お互いの国のことは知らなくても、世界市民としての共通の関心ごとはたくさんあるはずなんですが。日本にいたときの世界観とオーストラリアに来てからの世界観は、まったく違ったものになってしまいました。久しぶりに日本に住んでいる人と会った時、前提とする世界観が違うことで話が通じなくなってしまわないかと心配になるぐらいです。

今や政治も経済もビジネスも、いろんなことが世界単位で動く時代。国内の震災復興を考えるにしても、世界の動きに無関心ではいられないはず。何事もなかったようにノホホンとしているように見えてしまう日本に、大きな危機感を覚えざるを得ないのです。

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ブリスベンのジャジーな夜

かねてから行きたかったBrisbane Jazz Clubにとうとう行ってきました。ブリスベン川沿いにある、ジャズ専門のライブハウスです。私の会社のオフィスから川を挟んで目の前にあり、いつも羨望の目で眺めていたのですが、ついに実現です!国内外のプロ、アマのアーティストが毎晩いろんなプログラムを演奏しています。

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掘立小屋風の外観にしては予約システムはハイテクで、インターネットのみの受付です。飛行機の座席予約と同じで、テーブルレイアウトが出てくるので好きなテーブルをクリック。チケット購入手続きを済ませるとPDFフォーマットのチケットが作成されるので、それを印刷して持っていきます。

中はなかなかオシャレなバーになっていて、バーカウンターで飲み物を、食べ物は近くのStory Bridge Hotel(宿泊施設でなく、パブのこと)からの出前サービスを注文します。テラス席もあり、ここからのシティの夜景は最高。テラス席も予約できるので、夏になったら夜景を見ながらビールにジャズ、というのもいいですねー。

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この建物は1月の大洪水のときに浸水してかなりの被害を受けました。それから数カ月かけてようやく復旧。修復中はシティのバーで演奏していました。川べりのテラスに出ると、ちょうど満潮時で水がすぐそこまで迫っていて怖いぐらいでした。普通の時でも水がこの高さだと、ちょっと大雨が来ると水が建物に流れ込むのは当然のこと。それでもここだけでなく、ブリスベンシティの川沿いの建物はどこもギリギリまで川が迫っています。確かに川の景観と建物から見る景色はすばらしいんですが、全国堤防だらけの国から来た私は、なんだかのんきだなあ・・・と思ってしまいます。

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シティからフェリーで川を渡ってすぐのKangaroo Pointにあります。フェリー乗り場がすぐそこにあるので便利です。

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ステージの背景は全面ガラスになっていて、すぐ向こうはブリスベン川。フェリーやディナークルーズ船がの~んびりと行きかっているのが見えて、とってもロマンチック。この日の演奏はトランペットのクインテット。モダンなスタンダードジャズが中心で、耳に心地よいサウンドでした。ブリスベンにこんなすてきなジャズが聴ける場所があったなんて!私のお気に入りスポットの一つになりそうです。


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多民族国家の国勢調査

5年に一度の国勢調査がやってきました。調査用紙は日本と同じマークシート式ですが、インターネットでもできるので、早くて個人情報漏えいの心配も少ないオンラインで提出することにしました。質問項目は日本のものと同じようなものも多いですが、移民の国のお国柄を表すものも多いです。住民の民族や言語の分布を調査して、学校・教会・翻訳などのコミュニティサービスに役立てるとのこと。

住民の民族的なバックグラウンドを特定するのはたいへんです。「どこの国で生まれましたか」、「オーストラリア市民権を持っていますか」という質問はもちろんありますが、「普段はどこに住んでいますか」「一年前・五年前に住んでいた場所はどこですか」の質問では国名もきかれます。「両親はどこの国で生まれましたか」という質問で移民二世かどうかがわかるけど、両親もオーストラリアで生まれた三世以降の場合は民族的に何人かはわかりません。オーストラリアの国籍を取った移民はオーストラリア市民です。他の多くの国と同様にオーストラリアでも二重国籍が認められているので、みんな気軽に国籍を取ります。この国では○○人というとき、国籍を指しているのか、民族を指しているのか、生まれた国を指しているのかわかりません。国家、民族、言語、宗教、国籍が一致している日本では考えられないことですが。

そこで「祖先の国はどこですか」という質問もあります(同じ国の人同士が結婚するとは限らないので複数回答)。そういえば先日職場の同僚が先祖の家系図を作っていました。彼の先祖はドイツ、日本、アボリジニ(オーストラリアの先住民族)。家系をたどるのにかなり苦労していました。

そして重要なのが「家では何語を話しますか」の質問。オーストラリアの公用語は英語だけど、英語は第二言語の人が多く、これで民族も推定できます。勤労世代の移民の三分の二は非英語圏から来た人達です。そして私みたいに英語が不自由な人もいます。

さて、家で何語をしゃべるかといわれても、私は家では何語もしゃべらないので困っちゃうんですけど。でもどれか言語を選ばなくてはいけないので、しゃべる機会が圧倒的に多い英語にしました。すると次の「英語はどのくらい上手にしゃべりますか」の質問に答えなくていいんです。家で英語をしゃべるってことは、ネイティブの英語スピーカーに見られちゃうんでしょうか。そんな~ぁ、毎日英語で苦労してるっていうのに、これじゃあ実態を反映してないぞー、ということで、家でしゃべる言語は日本語にしておきました。生まれた国や祖先や言語に関する質問の回答の選択肢には、日本は入っていません。つまり日本は「その他」の扱い。国勢調査に関する電話での問い合わせサービスは11か国語対応ですが、悲しいことにここにも日本語はありません(説明パンフレットは34か国語で作られていて、これには日本語があります)。日本語が第一言語の住民がここにもいるんだぜい!と微力ながら主張しておかないと。

オーストラリアの人口の四分の一はオーストラリア以外で生まれた人たちです。オーストラリアは必要な外国人を積極的に受け入れ、外国人が疎外感を感じることなく暮らしていけるし、各国から来た移民パワーが豊かな文化と経済を担っている素晴らしい国。でもそれに対応する政府の苦労は並々ならぬものがあるんですね。ご苦労様です!

オーストラリアの統計情報をもっと知りたい方はAustralian Bureau of Statisticsが便利です。

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プロフィール

divayoshiko

Author:divayoshiko
よりよい生活と仕事環境を求めて、日本の会社を辞めてオーストラリアに移住しました。IT技術者として生活を確立するまでの様子、日々の生活や仕事のこと、現地情報、オーストラリアや日本について感じることなどをつづっています。メルボルン在住。
Twitter @divayoshiko

これまでの歩み
2009年
4月  技術独立ビザで永住権取得
2010年
1月  東京からブリスベンに移住
2月  シドニーに移住
4月  ブリスベンに移住
5-6月 メルボルンに長期出張
2014年
2月  メルボルンに移住

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