スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

正社員と契約社員

最近転職しました。今度の仕事は正社員ですが、直近の仕事は契約社員でした。IT職は契約社員の割合が非常に高いです。日本では正社員が上、契約社員は下という身分差がありますが、オーストラリアでは両者は対等で、どちらを選ぶかは個人の選択でしかありません。

契約社員は雇用期間が限定されている雇用契約ですが、さまざまな種類があります。契約期間でみると、期間限定(3か月、6か月、一年、二年など)または期間なしでいつでも解雇可能なもの。有給休暇や病欠その他福利厚生がないもの、休暇や福利厚生は正社員と同じで期間だけ限定のものなど。数か月の長期休暇や子育て女性の職場復帰などは、空いた期間を補充する期間限定社員の存在に支えられています。労働時間ではフルタイム、パートタイム、時間の定まっていないものがあり、パートタイムは一日の労働時間の短縮や週の出勤日が3日、4日など、様々なタイプがあって、個人の事情によって選べるようになっています。これは補助的な仕事ばかりでなく、IT専門職も同じです。

契約社員のメリットは何でしょうか。まず人生の各ステージにおいてもっとも都合がいい労働形態を選べること。子育て中の男女や、引退間近あるいは引退後に短縮時間で働く人はよく見かけます。人生プランに仕事のスケジュールを合わせられるのが一番のメリットです。オーストラリアではずっと同じ国で働くとか、ずっと同じ会社にいなければならないという考えはなく、海外でしばらく働いたり、一年間海外旅行をして戻ってきてまた働く、大学院に行って学位を取ってからまた働くなど、様々な選択肢があります。だから期間限定で働くほうが都合がいい場合があるのです。

期間限定というリスクがある代わりに正社員より給料はいいです。IT専門職の場合は、有給休暇を含めず単純な日給比較で正社員の1.5倍ぐらいもらえるので、短期間に稼ぎたい人には好都合です。特定の技術を身に着けたいなどの明確な目標がある人には、その職を得て雇用期間内にスキルを身に着ければキャリアアップにつながります。契約社員の場合は面接も簡単な場合が多いので、やりたい仕事を手っ取り早くやるには便利です。

逆に契約社員は、雇用主が長期間にわたる雇用契約を保証したくない場合に使われるので、契約終了後に延長契約があるかどうかは雇用主の経営状態などに左右されます。そのため、連続して働きたい場合は常に労働市場を見ながら次の仕事に備えなくてはなりません。そして有給休暇がない場合は、病気で休んだら無給です。またオーストラリアでは、年金は正社員の場合、雇用主が労働者の年金口座に給料とは別に積み立ててくれますが、これがない場合は自分で積み立てなくてはなりません。

正社員のメリットは雇用期間が限定されていないこと。でも正社員だからといって解雇がないわけではありません。過去の記事 「突然の解雇」 にも書いたように、社員に落ち度はなくても会社都合で突然首切りされる場合があります。私の正社員雇用契約にも、会社は余剰人員が出た場合は解雇できると書いてあり、その場合の勤務年数に応じた退職補償金額もはっきり書いてあります。逆に期間限定社員は契約期間は絶対に解雇されないという意味では、期間限定で雇用が保障されているといえます。

だから正社員といえどもいつでも転職できるように準備しておかなければなりませんが、次の職探しのプレッシャーはやはり期間限定よりずっと低いので、腰を落ち着けて仕事に集中できるというメリットはあります。そして仕事を休んだら給料なしというプレッシャーがないのもいいですね。とはいえ、IT職の場合は正社員でもキャリアアップや昇給のため、2、3年で転職していく人はめずらしくありません。

個人のニーズに合わせて働き方を選べるというのは、日本のように「働くために生きる」のではなく、「生きるために働く」人生を実現できるいい制度だと思います。日本でこの制度が成り立たせるには、日本的雇用制度を改め、同一労働同一賃金、解雇の自由化、労働市場の流動化、職務内容の明確化などを促進していく必要があります。
スポンサーサイト

テーマ : 海外生活
ジャンル : 海外情報

ITプロフェッショナルのキャリアアップ

日本にいたときは外資系企業で働いていたので、キャリアに対する考え方は日本の会社に勤めている人達とは多少違ったのかもしれないけど、やっぱり日本の社会では日本の顧客を相手にしているし、仕事環境は限りなく日本的。だからオーストラリアに来た時は、キャリアに対する考え方の違いにとまどいました。

オーストラリアに限らず日本以外では多かれ少なかれそうだと思いますが、会社に対する依存心が本当に少ないです。私は日本でも何度も転職・レイオフの経験があったのでサバサバしていたほうですが、こちらは日本の外資の比ではありません。キャリア形成の中心はあくまでも自分が何をしたいかであり、会社はそれを実現するステージでしかありません。特にIT系の仕事の場合、技術も環境の移り変わりが激しいので、自分の成長やマーケットの変化に合わせてステージを変えていかなければ必要な経験を積むことが難しくなります。

会社よりも仕事の中身が大事なのは、いろんな人のレジュメを見ていてもわかります。ITプロフェッショナルの場合、職務経歴欄に雇用主の会社名を書かない人もいます。コンサルタントとして、派遣社員として、個人契約で、あるいは個人事業主としてクライアント先で仕事をする場合は、雇用主の名前を書くよりもクライアントの名前を書く方がどんな仕事をしていたのかわかりやすい場合があるのです。雇用形態(正社員、契約社員、派遣、フルタイム・パートタイム)も本当にさまざま。同一職種同一賃金で、日本のように正社員だから職歴上優位などということはないので、あえて契約社員でずっと通している人もいます。あくまでもどんな仕事をしたか、どんな結果を出したかが重要なのです。

キャリアを考えるうえで職種選びはとても重要です。日本では職種の定義はあいまいですが、こちらは一般的に決まっているので、自分で選んだ職種の延長線上で、どんな強みをつけていくかを考えながらキャリアを形成していきます。仕事の募集要項には必要な専門能力や経歴、学歴などがこと細かに書いてあって、時には数ページに渡ることもあります。そして面接はその細かい条件を満たすことを証明していく作業。この細かい募集要項と面接審査のおかげで、入社してすぐに戦力として仕事を始めることができるのです。

仕事を選ぶ場合は、職種、業界、会社の規模、使う技術などの要素が経歴に影響を与えます。その上、給料、福利厚生、勤務時間、契約形態などの要素も私生活に影響を及ぼします。すべて希望通りにはいかないので、どこかで妥協が必要と思います。例えば自分の希望業界ではないけど○○の技術が習得できるとか、給料は低いけど今は子育て中なのでパートタイムを選ぶとか、学位を取りたいので定時で退社できる職場にするとか。私生活やキャリアステージが変われば、またそれに合わせて仕事を変えればいいのです。あくまでも自分の生活やキャリアプランに合わせて仕事を選んでいけるところが、日本とは大きく違うところです。ちなみに私が今の雇用先を選んだ大きな理由は、今の自分に足りない経験を積めるから。働き始める前からこの職場での経験をどんなふうにレジュメに書くかすでに決めています。そして常にマーケットウォッチをして情報収集していることも必要です。私は転職を考えていなくても常に求人情報を見て、ニーズが高いスキルや自分の市場価値をチェックしています。

日本人が海外就職を目指すときに壁になるのは、日本では職種や専門性を軸にして転職を繰り返しながらキャリアアップしていくという習慣が一般的でないこと、スキルや経験を客観的に評価するシステムがなく自らそれを効果的にアピールすることに慣れていないこと、学歴と職歴が必ずしも一致していないこと、などがあると思います。自分に今どんな経歴があり、目指すマーケットでは何が必要とされているのかを把握して、その上に今後どんなキャリアパスを描きたいのかを明確にすることが大切です。スキルを補強したかったら学校に行ってからまた職場に戻るのも、働きながら学校に行くのも一般的です。

人生の中心は会社ではなく自分だという考えは、この国ではどんな分野でもあてはまると思います。自分ですべてを決めるということは失敗した時もすべて自分の責任になるので、自分の所属する会社や国への依存心が高い日本から見ると厳しいことに映るかもしれません。でもその分自分の生き方を自分で決められるという限りない自由があります。自分のペースで生きられる環境にいられるというのは、私が日本を出て一番良かったと思っていることの一つです。自分を幸せにしてくれるのは会社でも国でもありません。今の仕事場や住んでいる場所が自分の今の身の丈に合わなくなれば、自分がハッピーでいれられるところにさっさと移るのは、日本以外ではよくある考え方だと思います。人生は仕事のためにあるのではなく、人生のために仕事があるのですから。


テーマ : オーストラリア
ジャンル : 海外情報

身替りの速い組織の秘訣

私は職場で20人ほどのチームに所属していますが、ビジネス拡大のため、新たに9人を採用し組織を再編成することになりました。今回はリーダー職を含む、高度な専門技術をもつシニア職ばかりです。そして先日新しい組織が発表されました。新たな人件費予算が承認されてから、募集広告を出し、面接をし、オファーを出し、雇用契約を結び、新しい組織図を作り、そこに新人の名前を当てはめるまで1カ月半。今度入って来る人はまだ前職の仕事があるので全員そろっているわけではないのですが、新組織体制はだいたい固まってしまいました。

日本にいたときは、面接が始まってからオファーが出るまでだけでも一カ月ぐらいはゆうにかかっていました。それを9人やってこのスピードで新しい組織を作ってしまうとは!でもこの職場は政府系なので、採用プロセスは民間企業よりはずっとのんびりしているほうなのです。(私が過去に働いた二つの民間企業は、それぞれ一週間と二週間でした)グローバルを視野に入れたビジネスが当たり前になっている今、直接的にも間接的にも、こんなことが当たり前の世界中の会社を相手に競争している日本の会社はひとたまりもないなーと、改めて愕然としたのでした(こんなことでびっくりしているのはたぶん日本人の私だけなんでしょうけど)。変化の激しい今の時代、新しいチャンスがあればその分野への投資をすぐに決断することや、見込みがなければさっさと手を引いたり方向転換するのは企業にとって必須。8年も連続赤字を垂れ流して巨額の赤字を作った末、先日テレビ事業の縮小と一万人の人員削減をようやく決めたソニーはのんきなものです。

人材の採用が速いということは切るのも速いということ。そういえば先日、人を大切にするトヨタは首切りをしないと言っていたトヨタ・オーストラリアが、ついに350人を削減しました。勤務評価の悪い人たちに評価スコアカードをお土産に渡しながら。通常余剰人員の削減は秘密裏に行うことが多いのに、なりふりかまわず大っぴらに解雇するというやり方はオーストラリアでもめずらしいらしく、話題になりました。日本企業もやるときはやるんですねー。働く人はいつでも切られる準備をしておかなくてはならないのも事実だけど、また次の仕事があるのも事実です(もちろん職種や市況によります)。

なぜこういう迅速さが可能かという理由はいろいろあると思いますが、人材の流動性が高いからというのは大きな要因ではないでしょうか。新卒一括採用や終身雇用なんかは当然なく、ポジションが空いたときや増やしたい時にすぐに募集して採用。働く人もその職場にずっととどまっているつもりなんかなく、ライフプランやキャリアプランに合わせてどんどん移っていきます。仕事がほしい労働者も労働者がほしい雇用主も常にマーケットにいるので、双方のニーズが合っています。雇用形態も、正社員、契約社員、フルタイム、パートタイムなど自分の都合に合わせていろんな働き方が選べて、同じスキルなら賃金や扱いで差別されることはありません。私のチームでもいろんな雇用形態の人が入り混じって、対等に仕事をしています。

必要な時に採用することも解雇することも難しい日本市場は、企業にとって明らかに不利。多くの企業が海外移転を考えるのももっともです。また人材の流動性を高く保てるのは、企業が人材を純粋に職務遂行能力で判断し、その時に必要なスキルを獲得できるからで、年齢や性別や家庭環境など、仕事に関係ないことで人材を判断しているのであれば難しいでしょう。

労働者にとっても、仕事中心の生活をしたり、仕事とプライベートな活動を両立したり、複数の仕事を両立したり、仕事はしばらく休んでからまた働くなど、子育てや老後など自分のライフスタイルに合わせて仕事のしかたを選べます。雇用が柔軟なことは、雇用主にとっては方向転換や拡大縮小がすばやくできるだけでなく、労働者にとっても柔軟な働き方ができるので、双方にメリットが大きいと思います。

テーマ : オーストラリア
ジャンル : 海外情報

新しい職場で仕事始め

州立大学での仕事がスタートしました。職場を見まわして目立つのは、実にいろんな人種が多いこと。もちろん民間でも、特にIT関連では積極的に移民を採用していますが、政府系に比べればまだまだだと思います。コンサルタント時代に政府機関をいくつか担当しましたが、多人種なのが目立ちました。大学ではさらに女性が多いのも目につきます。公的機関では民間よりも仕事の機会平等を強く打ち出しています。そして公務員はオーストラリアの人口構成を反映するべきという考え方があるようです。確かに特定の人種や性に偏った人材を採用していたのでは、すべての国民に喜んでもらえる公共サービスはできません。私の職場では、特に差別を受けやすい4つのグループに属する人、つまり女性、文化的言語的に多様なバックグラウンドを持つ人、オーストラリア原住民、障害者を積極的に採用することになっています。採用時の提出書類の中には、国籍や第一言語などのアンケートが入っていました。

そして仕事の状況はといえば・・・第一日目から飛ばしました!(というか飛ばされました)オーストラリアでこれまで三つの会社を経験しましたが、共通しているのはすぐに一人前に働いてほしいという期待が高いこと。日本の職場では新人は新人扱いしてもらい、出しゃばらないように控えめにしていたものですが、こちらでは出社一日目から周りの人達と同じレベルで仕事をし、意見もどんどん言うことを期待されます。「新入社員だからわかりません」なんていう態度を見せる隙はありません。わからなければ自分でわかる人を探してくるのも仕事のうち。前職のときも、出社一日目と二日目は自分の会社に行かず、朝からいきなりクライアント先に連れて行かれて、クライアントのことも自分の会社のこと何も知らないのに一人前に会議に出るように期待され、かなりビビりました。

そもそも職場の人達は新人扱いなんかしてくれません。「あれ?私って半年前からここにいるんだっけ 」てな感じです。募集の時から募集要項には必要なスキルや経験が細かく定義され、面接の時は必要な素質があるかどうか細かくチェックされるので、すぐ使える人しか採用しないから、当然と言えば当然なのかもしれません。この国では多くの組織で、正社員、契約社員、フルタイム、パートタイム、外部コンサルタントが入り混じり、対等な立場で一緒に仕事をしています。雇用形態によって社員や仕事内容を区別しないので、誰が正社員か契約社員かもよくわかりません。皆が関心があるのはその人の雇用形態ではなく、その人がどんなスキルを持っていてどんな仕事をするかということ。人の出入りが激しく、出たり入ったりするたびに生産性が落ちていたのでは組織として成り立たないので、常に100%の力を出すことが求められるのでしょう。日本に比べると結果を早く出すことが求められている気がします。

とはいえ、個人の生活をなによりも大切にするオーストラリア。昼間のうちはものすごい集中力でわき目も振らず、ランチもそこそこに仕事に集中し、夕方になったらさっさと消えていきます。今の職場では早い人は4時ごろから帰り始めます。オーストラリアでは仕事とプライベートをきっちり区別しますが、特に政府系ではそれが顕著のような気がします。私も新人のくせにきっちり帰ってま~す!いい意味でのプレッシャーはあるけど、ストレスはありません。

テーマ : オーストラリア
ジャンル : 海外情報

初めてのレファリー

欧米の企業に就職するとき、レファレンス(reference、身元照会先)を求められることがよくあります。これはその人物が申告している内容が正しいかどうか、過去の職場でどんな評価だったかを過去の同僚や上司などに問い合わせて確認するという、採用プロセスの一環です。求職者は応募する会社に、レファリー(referee、身元保証人)の名前、会社名、連絡先や仕事での関係などを伝え、会社が直接レファリーに電話して確認します。

先日のブログ 突然の解雇 に登場した、シドニーの元同僚のレファリーを引受けました。採用プロセスの最後の段階で、就職エージェントと企業から電話がかかってきました。彼女の上司になるはずの人からの電話は留守電に入っていました。「A社のBというものですが、Cさんのレフェレンスの件でお電話しました。折り返しお電話いただけますか」はあ?私と何の関係もないアンタの会社の採用活動のためにシドニーまで電話しろって?日本の思考回路だと、不在だからといって依頼先や顧客に電話をかけさせるなんて申し訳ない、と考えてしまいます。でもこの国では、相手が仕事中のときは逆に相手からかけてもらった方が相手の都合のいい時に話ができるので、相手を尊重していることになる、というふうに合理的に考えることが多いので、まあしょうがないな~と電話を入れました。すると本人が出たんですが、「すみません、ちょっと今忙しいんで5分後にかけてもらえますか?」だと!コンニャロー、知ってると思うけど、こっちだって仕事中なんですけどねっ。この対応方法は普通の取引先やクライアントとの電話対応と全く同じ。つまりレファレンスは単なるビジネスの一環なんですね。私だってあなただってレファレンスを取ることも取られることもあるからお互い様。この会社は超有名企業で、そこらのアヤシイ会社なんかじゃないので、きっと特に礼儀を欠いているということもないんでしょう。この対応から、レファレンスがいかにこの国で普通のことになっているかを垣間見たのでした。

質問内容は、本人と知り合ってどのくらいになるか、いつ入社したのか、どのような状況で一緒に仕事をしていたのか、その時の本人の役割は、あなたの役割は、○○の能力はどの程度か、チームメンバーとしての仕事ぶりは、周りとうまくやっていたか、短所は、クライアントからの評価は、社内での評価はなど、細かい質問がたくさん出ました。求職者のキャリアの自己申告内容は正しいか、仕事のスキルはどの程度か、レイオフされたけど何か問題はあったのか、などを探っているようでした。

このレファレンスという習慣は日本ではあまりなじみがありません。単一民族の日本では、相手が日本人ならそれだけで簡単に信用するし、採用プロセスで確認するスキル要件があまり厳しくないので、その必要がないのでしょう。日本人の感覚だと、そんなの仲良しの同僚に頼んでいいことばかり言ってもらえばいいじゃん、と思ってしまいます。確かに折が合わない人には最初からレファレンスを頼むことはないでしょう。でも無責任になんでもいいことを言っておこうという風にはならないと思うのです。なぜなら質問がとても具体的で細かいので、ごまかしようがないのです。(これは面接での質問も同じ)それから自分の会社名、役職名、本名が相手に渡っている以上、自分の言動に責任が求められるので、うかつなことは言えません。話した内容に間違いがあれば自分の評判を落とすことになります。人はどこでつながっているかわかりません。ソーシャルメディアを使えば自分の経歴は誰でも確認することができます。誰がどこで見ているかわからないのです。

日本ではあうんの呼吸でコミュニケーションがとれてしまうためか、自分の言葉がいろいろな人にどのように伝わるかをあまり考えずに発言してしまいがちで、それが周りからの自分の評価にもつながるなんて普段はあまり意識しないと思います。特にネットの匿名での発言はひどいものです。この国にいると、自分の発言内容に責任を持つことを強く求められている気がします。周りは世界中からやってきた移民だらけ。見た目や肌の色、出身国、性別、年齢だけでは人物の評価はできません。共通のバックグラウンドをもたない者同士なので、その人がどんな発言をするか、どんな風にふるまうか、どんな行動をするか、これでその人の評価が決まってしまいます。仕事の世界だと転職が当たり前なので、その職場にいる短期間のうちに周囲に与えた印象がその人の評価のすべてになります。特にプロフェッショナルの世界では、自分の名前を看板に書いて歩いているようなものです。ここが会社を中心にキャリアを築く日本と、個人を中心にキャリアを築く国の大きな違いでしょう。

さて、この元同僚は、私が電話を受けた数時間後にオファーをもらって喜んでいました。失業から一カ月で決めたんだからたいしたものです。彼女にとってはこの上ないクリスマスプレゼントになりました


テーマ : オーストラリア
ジャンル : 海外情報

突然の解雇

・・・といっても私の話ではありません。一緒に仕事をしたことがあるシドニーにいる私の同僚二人が、最近立て続けに解雇されました。ある日突然電話がかかってきて、「実は一週間前に解雇されたの」と言われた日には唖然。シドニーで最近ちょこちょこ人を切っていることは風のうわさに聞いていたものの、経験豊富で優秀な彼女は絶対にないと思っていたからです。

もう一人は今年になってからイギリスから移住してきてまだ試用期間中ですが、ある専門分野でめちゃくちゃ経験があり、こんな人よく見つけてきたもんだとびっくりしてしまうほどすごい人。彼は永住権がなく、会社がスポンサーになるビジネスビザなので、スポンサー企業がなくなるとオーストラリアに合法的に滞在できなくなってしまいます。家族をかかえて移住してきたので困っていましたが、優秀な彼のこと、以前から仕事を物色していたこともあって、スポンサーになってくれる次の就職先がすぐに決まりました。よかったよかった

二人とも即日解雇です。法的には4週間前に解雇通知をしなければならないのですが、4週間分の給料を払えば即日も可能。理由は彼らに落ち度があるわけでもなんでもなく、ただの余剰人員です。コンサルティング業界では12月と1月は魔の期間と言われています。クライアントのプロジェクトがクリスマス前に終わってしまったり、正月休みが長いので1月いっぱいはビジネスはスローモード。クライアント先で働いていたコンサルタントが一斉に帰ってきてコンサルティング収入が減ってしまうのに、社員への給料は払い続けなければならない。コンサルティング会社のコストはほとんどがコンサルタントの給料なので、コストカットには給料の支払い先をなくすのが一番手っ取り早いというわけ。

私は日本で働いていたとき、レイオフされたことが2回ありましたが、いずれも買収による余剰人員というよくある理由でした。今の私の会社は経営が困難な状況というわけではなく、財務的には極めて優良。なのにどうして??それはつまり、
「財務諸表に問題があるからコストカットする」
のではなく、
「コストカットしているから財務諸表が優良」
なんですね。社員の削減をコストカットの手段にできない日本にずっといた私は、この逆転の発想に眼から鱗です。確かに資本主義では会社は社員のものではなく、株主のものですから、年末を控えてママゴン(株主)に見せる成績表をきれいにしておきたいのはわかります。でもでも、じゃー社員はいったい何なんだ~?と言いたくもなりますが。

日本ではドラスティックな解雇はないけど、そのために人件費が抑えられず、企業の海外移転も起きています。それで日本に仕事がなくなると困るのは日本の国民なわけで、まあ、どっちがいいんだかわかりません。

この解雇が次の就職に及ぼす影響をきいてみたところ、巷の就職エージェントはみんなこのことをすでに知っていたとか。よくある話なので別に問題視されるわけではないらしい。ちなみに私は特に今すぐ転職しようと思わなくても普段から仕事情報に目を通し、めぼしい仕事があれば応募し、エージェントと話をし、面接もしています。転職によってキャリアアップするのが当たり前だし、転職しなければ給料は上がりません。仕事に応募するにはカバーレターを書き、面接をしなければなりませんが、特定分野の実践力を求められるので、経験やスキルをこと細かに説明し、いかに自分がスゴイかを堂々とアピールしなりません。日本の控えめなやり方に慣れていると大変です。だから転職活動は本当にいい実地訓練になります。それに何と言っても転職活動は、業界研究とマーケットリサーチが一番効率的にできます。

突然仕事を失うと目の前が真っ暗になり、自分に何か落ち度があったのではないかと自分を責めて暗くなりがち。でも単に運が悪かったとか、タイミングが悪かったとか、自分の給料が他人より高かったとか、はたまた表には出ない理由が何かあったとか、本当の理由はわかりません。わからない理由をクヨクヨ考えていてもしょうがないので、それよりも早く気持ちを切り替え、未来に向けて前向きに進むことが大切だと思いました。私も何が起こってもいいようにせいぜい普段から精進することにします。


テーマ : オーストラリア
ジャンル : 海外情報

芸は身を助ける

外国で就職して現地の職場で外国語を使って仕事をし、継続的に収入を得ていくというのはなかなか大変なものですが、それでもありがたいことにオーストラリアという移民や異文化に寛容な社会は、よその国からポンとやってきた私にもちゃんと仕事を与え、質の高い豊かな生活をさせてくれています。日本からやってきてこの国で働いている人はたくさんいますが、仕事を見つけ、能力を発揮し、日本並の収入を得て生活していくのに苦労している人もたくさんいます。海外就職で大切なのは語学力もありますが、まわりを見ても自分自身を振り返っても、成功している人は専門能力・専門技術を持っている人ではないかと思います。

私の場合、コンサルタントとしてクライアントと毎日ディスカッションをする日々を送っていますが、こんなへたっぴな私の英語でも嫌な顔をせず聞いてくれるのは、私が他の人が知らない専門知識と技術を持っているからだと思います。専門領域であれば使う用語は限られているので、その範囲内であれば話をするのは難しくありません。でも専門外や普段の何気ない会話になると、とたんに私のコミュニケーション能力は赤ちゃん並になってしまうのです。これはオーストラリアの文化や社会に私が知らないことがまだまだたくさんあるため。誰かと話をする場合、相手とどの程度共通したバックグラウンドがあるかが、コミュニケーションレベルを決定してしまうので、相手と共通の理解があれば言葉の壁は乗り越えられるのです。

と考えると、私がこの国で暮らしていけるのも、やはり自分の専門があるからだとつくづく思います。なかでも技術系は能力のレベルが計りやすく、コミュニケーション能力が仕事の能力の大部分を占めないので、専門能力が英語力のなさをカバーしてくれます。

日本人が海外で就職しようとする場合、日本のキャリア開発や教育制度が専門家を養成するようにできていないことが、言語能力と同じぐらい大きな壁になると思います。なぜなら日本の外では何の専門能力があるかが常に問われるのに対し、日本で求められているのは、専門能力がなくても、知らない分野の仕事が来たときに残業と徹夜でその場しのぎができる人だからです。

たとえ日本で専門のキャリアを積んだとしても、日本の外では通じないこともあります。私は日本で働いているときは外資系の会社だったので、海外と仕事をすることも多く、日頃から海外の情報が入って来る環境でした。それでも話に聞くのと実際にその環境で仕事をするのは大違い。特に私の分野である情報システムやソフトウェアの分野では日本は非常に遅れています。アメリカで専門分野を学んで日本に帰国したときもショックだったけど、オーストラリアで働きだした当初も、日本とのあまりの違いにショックでかなり落ち込んだほど。また日本のビジネスのやり方は海外のどこの国と比べても特殊なので、日本のやり方がそのまま海外で通用することはほとんどないと思った方がいいでしょう。

専門分野のニーズがその国(地域)にあるかどうかのチェックも必要です。私の場合、専門分野が日本よりもオーストラリアの方が進んでいてマーケットも大きかったので、この国で仕事ができています。移住先を選ぶときは、どこに自分の専門分野のマーケットがあるかを調べることも必要です。そしてその国の状況に合わせて専門能力を常に磨き続けなくてはなりません。

仕事でも仕事以外でも、言葉の通じない国や困難な環境で自分を発揮するには、他人が持っていない技術や他人に必要とされる能力を持つこと、言葉、社会、文化の差を乗り越えられる世界共通の関心分野を持つことが重要でしょう。「芸は身を助ける」とはよく言ったものですね。


テーマ : オーストラリア
ジャンル : 海外情報

政府のお仕事

今のクライアントは州政府です。常駐なので、毎日政府機関のオフィスに出勤してIT部門の人達と一緒に仕事しています。政府系で仕事をするのは初めてですが、民間企業とは別世界なのでびっくりしてます。

まずとにかく雰囲気がの~んびり!ITスペシャリストは数年ごとに転職するのが当たり前。いついい仕事が来てもいいように常にレジュメを更新し、転職したくてもしたくなくてもエージェントに会ったり企業と面接したりして、いつも次の仕事の可能性を探っているのが普通。でもここの人はほとんど転職ぜず、定年までいる人が多いのです。このほ~んわかした雰囲気はそこから来ているのでしょう。4時ごろ帰っちゃう人も多いです。家に帰ってなにしてるんだろう?

辞めないので平均年齢が高い!50-60才ぐらいのチームメンバーもたくさんいます。でもちゃんと開発の仕事をしていますよ。日本ではある程度の年齢になると開発からは退きますが、ここでは年齢は関係ないのです。日本のように毎日残業で体力勝負なんてことはありえないので、十分にやっていけます。私と一番身近で仕事をしている人はもうすぐ定年になる気のいいおじいちゃん。経験が長いのでいろんなことを知っていて、いろいろ勉強させてもらっています。

辞めない代わりに組織内の異動がよくあります。メールで社内ポジション募集の広告がしょっちゅう来ます。自分がやってみたい仕事があったら応募して、採用されたら移れるのです。終身雇用の日本の会社のように、人を頻繁に異動させることで解雇をしなくても済むしくみになっているのでしょう。

働いている人達は、外界とあまり接していないせいか、シャイな人が多いです。オーストラリアの人はみんな開放的でフレンドリーというイメージがありましたが、所変われば人も変わるんですね~。

キッチンにはティーバッグやコーヒーやカップが置いてありません。さすがに国民の税金の使い道には厳しいのかな?おかげで私の机の引き出しは、自分で用意したティータイムグッズで埋め尽くされています!

もう一つの特徴は移民が多い。しかも出世してます。民間企業でも移民が多いし、日本に比べると年齢、性別、人種の差別はぜんぜん少ないですが、それでも上のポジションはオーストラリア人が多いです。政府系は民間と違って、人種差別をしないという大義名分を守りやすいのでしょうか。本当にさまざまな人種がいて、人種のるつぼといった感じです。

職場では、目標を設定してそれを死守しようとか、喧々諤々議論するとか、あくせくした感じがありません。独特の雰囲気は日本のお役所に似ていて、お役所ってどこの国でも似てるのかなあと思いました。ずっと民間企業で働いてきた私にとってはズッコケることが多いですが、最近はこの平和な世界が妙に心地よくなってきました。ヤバッ。ここにあんまり長くいると民間には戻れなくなりそうです。

先日時代を感じる出来事がありました。オフィスのコンピュータからは、ウェブメールや娯楽関係など、明らかに仕事には使わないウェブサイトはアクセスできないように設定されているのですが、最近Facebook, Twitter, LinkedInといったソーシャルメディアにもアクセスできるようになったのです。ソーシャルメディアはビジネスでも当たり前のインフラになっているので、アクセスできないのは時代遅れだけでなく、仕事にも支障をきたすからというのが理由。私も仕事で使う必要があってときどきからオフィスからアクセスしています。保守的な政府機関でさえ、もはや時代の流れには逆らえないのでしょう。ただし、「私用目的の場合、使用時間はお昼休みや業務終了後に限る」と注意書きが書いてありました。

というわけで、びっくりしながらもお役所の仕事になじみつつあります。コンサルタントの仕事はいろんな職場を体験できて、いろんな人と会えるのでおもしろいです。

テーマ : オーストラリア
ジャンル : 海外情報

初めての業績評価

私の会社は一般的にはマトリックス組織ともいわれますが、会社の組織図がなくて、一人の社員にレポートするマネージャがたくさんいます。その中の一人のマネージャは社員の目標設定、能力開発、業績評価を担当します。期の初めの目標設定と終わりの業績評価のときは、一対一でミーティングをします。この人には私のキャリアプランを伝えてあるので、必要に応じて期の途中でもミーティングをして、進捗報告やキャリア開発の相談に乗ってもらったりしています。いわば頼れる兄ちゃん、メンターのような存在です。

社員は皆別々のクライアントのオフィスで働いているので、同じプロジェクトに入らない限り同僚やマネージャと一緒に仕事をする機会はあまりありません。それを補うために社員同士のミーティングが普段から頻繁に行われています。少人数のミーティングのときは近くのカフェ、大人数のときは早朝の始業前か、昼休みか、終業後に会社の会議室に集まります(といっても15人ぐらいまではカフェミーティングにしてしまいますが)。ブリスベンは小さな街でそこら中にカフェがあるので、たいていちょっと歩けばミーティングの場所に行けるので便利。社員同士ちょっと息抜きのおしゃべりや情報交換をしたり、マネージャと会いたいときにも「カフェに行こう!」が合言葉になっていて、普段からよくカフェでお茶してます。

先日入社して初めての業績評価があったので、担当マネージャとカフェで待ち合わせ。私は彼と仕事をしたことは一度もありません。あらかじめ、私と一緒に仕事をしたことがあって私を評価するのにふさわしい同僚二人をこのマネージャに伝えてありました。彼はその人たちからヒアリングをしたり、クライアントから評判をきいたり、私を知っているマネージャたちとミーティングをして情報収集します。私の自己評価も業績管理ソフトに入力してあります。それらを総合した評価結果を社員に伝えて、次の目標設定やキャリア開発のお手伝いをするのがこの人の役割です。

最初に評価が高かった点を言われるのですが、本当によくほめてくれます。どうして良かったのかを具体的に伝えてくれるので、何が評価されているのかがわかります。日本では上司からこんな風にほめられたことはありませんでした。次に改善すべきところを言われるのですが、これもかなり具体的。だからマネージャと対策を話し合って、次の目標設定や能力開発プランにつなげることができます。

目標設定と業績評価はどうしても形式的になりやすいと思います。日本にいたころは、マネージャが評価しやすいように目標設定をなんでも数値で表すように言われたこともありましたが、営業などを除き、仕事の達成度は数字で表せないことがたくさんあります。社員をランクづけするだけでなく、社員の能力を伸ばすことに主眼をおけば評価制度の効果も高くなると思いました。

オーストラリアでは学校でもよく子供をほめるようですが、大人でも子供でも人はほめられて悪い気はしません。先日社内勉強会の講師をしたときも、上司や同僚がすごくほめてくれました。単なるお世辞ではなく、どこが良かったのか、何が自分にとってためになったのかを具体的に。ほめられるとまたがんばろうと思うものだし、自分の長所や改善すべき点もわかります。そうするためにはほめる人が自分の意見と評価基準をちゃんともっていなければならないわけですが。オーストラリアに来てから、周りにつられて私も他人のことをよくほめるようになりました。

テーマ : オーストラリア
ジャンル : 海外情報

長期休暇が取れるわけ

私が参加しているプロジェクトには私と同じ役割の人が全部で三人います。普段は同じ仕事を三人で分担し、必要に応じて助け合っています。ところが今は私一人だけ。一人はゴールドコーストへ2週間半、もう一人はヨーロッパへ3週間の休暇中。チームの他のメンバーも年末年始は4?5週間の休暇を予定している人が何人かいます。そういえば私の会社の一人のディレクターは今頃2週間の日本旅行をご満悦中で、支社長も2週間の休暇中。今は学校の春休みシーズンなので休暇を取る人が多いのです。みなさん豪華ですね?って感心してる場合じゃなく・・・ってことはですよ、三人分の仕事が一気に私に来るってこと?それってまさか2?3週間は毎日残業 二人同時に休ませるなんて、マネージャは何やってるんだぁーと爆発寸前でした。

一人で怒ってみたものの、実際今の仕事量は普段と同じです。なぜなら人がいないときは仕事量を減らすのです。
「人が仕事に合わせるのではなく、仕事が人に合わせる。」
日本では休暇を取る人がいたら他の人が埋め合わせをしながら、あたかも休暇なんてなかったように働くのが普通だったので、この考えは目からうろこでしした。人が足りなかったらどこかから調達するか、それができないときは仕事を減らす。今回は仕事を減らすことで対応していますが、以前もっと長い休暇を取った人がいたときは、代わりの人を入れたこともありました。

もちろん会社や職種によっても違うのでしょう。私の仕事は社内システムの開発プロジェクトなので融通がききやすいのかもしれません。小さな会社はあまり余裕がないことが多いようだし、ミッションクリティカルなシステム開発や顧客向けの仕事の場合はこうはいかないと思います。また私の職場はアジャイル開発を採用していて、短期間で区切って成果物ができるので、仕事量やスケジュールの変更がしやすいというのはあります。でも誰もが当たり前のようにポンポン長期休暇を取るのを見ていると、他の業界や職種でも2?3週間休暇を取るのはごく普通なんだと思います。

日本にいたころは長期休暇と言ってもせいぜい一週間でした。以前ヨーロッパ旅行に行くので8日間の休暇申請をしたとき、上司が「えっ」て反応をしてまじまじと私の顔を見たときのことをよく覚えています。(でもちゃんと取りましたけどね。)また海外旅行先で一日ツアーに参加したとき、日本人の旅行者5?6人と一緒になったんですが、帰りには全員が傍目にも目立つ大きな袋を重たそうにかかえている光景がちょっと異様だったので、なんですかそれ?ときいたら、職場へのお土産だそうです。それが海外旅行がめずらしかった時代の人ではなく、20?30代の海外旅行なんて普通にできる世代。「職場の人に迷惑をかけて来てるんだから、そのくらいしなくちゃ」と言っていました。

同僚に謝りながら短い休暇を取る国と、労働者の当然の権利として堂々と長い休暇を取る国。まさかの病気の時のために有給休暇を取っておく国と、病気は疾病休暇でカバーするから有給休暇はすべて本来の休暇のために使える国。有給休暇を消化しきれずたくさん残して捨てる国と、ほとんど消化する国。同じ地球上で似たような会社で似たような仕事をしていてもこんなにも差があるなんて愕然としてしまいます。

日本にいたとき、なぜオーストラリアやヨーロッパで長期休暇が可能なのか不思議でした。仕事に穴をあけてなぜビジネスが回るのか。

休暇は従業員の当然の権利。だから部下が休暇を入るのは会社にとって当然考えられるリスクであり、そのリスクを管理するからマネージャなんだと思います。自分の部門の処理能力を判断して仕事量を調整する、そして仕事の穴を開けたくなかったら代わりの人を調達してくる能力もマネジメント能力のうち。そういう調整ができないマネージャは失格なのです。それからもともと休暇の分を換算にいれて最初からキチキチのスケジュールや残業を前提とした計画を立てない。余裕をもった計画を立てるから急な穴が空いたり変更があっても吸収しやすい。そして「休暇は迷惑をかけるもの」ではなく「多少の不便はあっても休んで当然でしょ」という周りの認識。この国での仕事経験はまだ浅いですが、こんなところがこれまでの観察です。


テーマ : オーストラリア
ジャンル : 海外情報

プロフィール

divayoshiko

Author:divayoshiko
よりよい生活と仕事環境を求めて、日本の会社を辞めてオーストラリアに移住しました。IT技術者として生活を確立するまでの様子、日々の生活や仕事のこと、現地情報、オーストラリアや日本について感じることなどをつづっています。メルボルン在住。
Twitter @divayoshiko

これまでの歩み
2009年
4月  技術独立ビザで永住権取得
2010年
1月  東京からブリスベンに移住
2月  シドニーに移住
4月  ブリスベンに移住
5-6月 メルボルンに長期出張
2014年
2月  メルボルンに移住

最新記事
最近のコメント
伝言板
カテゴリ検索
日付順検索
プルダウン 降順 昇順 年別

07月 | 2017年08月 | 09月
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -


キーワード検索
トリップアドバイザー掲載 タスマニア記事
タスマニアの旅行情報
トリップアドバイザー掲載 ニュージーランド記事
クイーンズタウン
個人的なコメントや質問はこちらからどうぞ

名前:
メール:
件名:
本文:

関連ブログ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。