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クリスマスに考えるパーティ文化比較

今年のクリスマスは、マレーシア系中国人の家族のパーティにお呼ばれしました。以前もブリスベンで、近所のオーストラリア人の家族のクリスマスパーティに招いてもらった話を記事にしましたが、オーストラリアは家族で過ごす年に一度の大切なクリスマスに家族以外の人も気軽に招いてくれる寛大さがあります。

この家族は親戚を含めた大家族に加えて家族の友人も招待したので、30人ほどが集まりました。食事はマレーシア、中国、オーストラリア、アメリカなどが混ざった多国籍料理でしたが、ほとんどの家族はかなり昔に移民してきたかオーストラリアで生まれた移民二世なので、クリスマスの作法や付き合い方はオーストラリア流です。

日本では「家族水入らず」などと言って家族の集まりに他人を呼ぶことはあまりなく、友人同士集まるときも知っている友人同士の交友を暖めることが多いですね。一方西洋の国々では個人の友人を仲間の集まりに招待することはよくあります。この違いはどこから来るのでしょうか?それはパーティでの人々の行動を見ているとわかる気がします。

日本のパーティの話題は、仲間うちの共通の話題や個人的なことが多いです。だから赤の他人が入ると疎外感を味わうことになるかもしれません。オーストラリアでは、話のきっかけは個人的なことだったとしても、それを一般的な話題に昇華させることが多いです。話が発展してそれが社会問題や政治問題などになることもあります。その場合、参加者が知人だろうが未知の人だろうが関係なくなってしまうのです。だから他人が入ってもすんなり溶け込めるのです。

また日本のパーティでは、参加者全員が同じ話の輪に入っていることが多いです。この場合大人数が同じ割合で話に参加することは難しいので、一部の人が話の中心になり、残りの人はたまに発言したり相槌を打つという具合になります。オーストラリアでは個人同士が2-3人で話し、一区切りつくと新しい人と話すというように、次々と話す相手を変えながら最終的に多くの人と話します。だから一人のパーティ参加者が話す量はこちらの方が圧倒的に多く、常に誰かとしゃべっているという状態です。

クリスマスパーティの参加者の一人のモンゴル人が、「モンゴルでは全員が同じ話題を一緒にしゃべるのでオーストラリアのパーティとは全然違う」と言っていましたが、これはアジア系文化に共通なのかもしれません。以前日本人を含むアジア系の移民を中心としたホームパーティをしたことがありました。複数のテーブルにバラバラに座わると全員が一緒に話せなくなってしまうので、ゲストは着席せず、空いているスペースに全員が立って輪になって同じ話題を話していました。これこそアジアの文化だなあと思いました。

立ち話といえば、個人同士が自由に行き来しながら話をするのに便利なのは立席です。昨日のパーティは着席パーティだったものの、食事は自分で取りに行く形式だったので、ゲストは時々席を立ちます。その際一緒になった人同士、グラスや皿を手にあちこちで立ち話の輪ができます。個人と個人が話をするのが前提の場合、立席は都合がよく、大人数のパーティに取り入れられています。オーストラリアのバーに立席が多いのもこのためかもしれません。一方日本では立席はそれほど人気ではありません。立席パーティなのに、ほとんど全員が壁際に用意された椅子に座っている光景もよく目撃しました。日本人にとって知らない人と話をすることはパーティの目的ではないので、仕方がないのかもしれません。

以前日本で自宅に日本人を10人ほど招いてパーティをしたときのこと。椅子の数が足りなかったのですが、食事は勝手に取りに行く形式なので、立ったり座ったり適当に過ごしてもらえばなんとかなると思っていました。ところがゲストはとにかく座りたがります。立っている人を見るとかわいそうだと思うのか、お行儀が悪いと思うのか、自分の座っている椅子におしり半分ずつ座るように促したりするのです。これは私が予測していなかったことでした。ゲストに申し訳ないことをしてしまった苦い思い出です。

クリスマスパーティのほとんどの参加者はアジア系移民でしたが、行動形式は全員西洋流。社会的行動は人種よりもその人が置かれた社会に影響されるんですね。移住先に何年いても日本流を貫く日本人もいるので一概には言えませんが。日本に住む日本人、オーストラリアに移住して数年のアジア人、ほとんどの人生をオーストラリアで過ごしているアジア人、そしてずっと西洋社会で過ごしている西洋人という風にさまざまなバックグラウンドの人を見ていると、同じシチュエーションで違う行動を見せるので大変興味深いです。


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テーマ : 海外生活
ジャンル : 海外情報

ノマド天国

メルボルンに引っ越して二週間が経ちました。いや~引越ってホント大変ですね。するたびにもう二度としたくないと思うのですが、新しい土地に住むという冒険はエキサイティングで、自分の経験を広げることにもなるので、これも楽しいものです。今回はブリスベンの同じ場所に数年住んでからの引越だったので、そうとう物もたまっていました。時々引っ越すのは余分なものを削ぎ落すいい機会でもあります。日本からオーストラリアに引っ越すときもそうでしたが、家具はほとんど処分して来ました。でもいろいろな意味で、日本で引っ越すときよりは楽なことが多かったです。

まずブリスベンのアパートは家具つきではありませんでしたが、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機、掃除機、扇風機など、基本的な電気製品が用意されていました。これは処分で悩まなくて済むので本当にラクでした。オーストラリアの賃貸アパートは家具つきも多いですが、家具つきでなくても基本的なインテリアや備品が用意されていることが多いです。

各窓のカーテンもロールスクリーンも照明もついていたので、入居するときにいちいちカーテンを作る必要はないし、退去するときもそのままだから楽でした。日本では入居するときにはすべての窓の寸法を測ってカーテンを作り(これが結構な費用がかかる!)、退去するときは他の人が使うかもしれないのに捨ててしまいます。日本のアパートから退去するとき泣いたのは、大きな窓枠に合わせて結構な費用をかけて作ったロールスクリーンを処分しなければならなかったこと。ベージュ色のベーシックなデザインなので、かなりの確率で次のテナントに喜ばれることがわかっていたので不動産屋に相談しましたが、とにかくすべての備品は撤去するようにとの一点張り。どう考えても他に使いまわしのできないスクリーンを泣く泣く処分しました。余計なコストがかかるばかりでなく、無駄なゴミを増やすことになります。

オーストラリアでは次の人のために小さな備品や生活道具などを残しておくことも多いのですが、日本ではどうしてこんなに融通がきかないのでしょう?誰にとっても不利益はないばかりか、利点しか思いつかないのですが。日本の不動産屋は、二言目にはテナントによって趣味が違うからといいますが、本当にそうなのでしょうか?賃貸アパートは借りる側は短期間のスパンで考えることが多いですし、ベーシックなデザインなら何の問題もないはずです。個性的なインテリアを望む人は家を購入すればいいんですから。賃貸物件を短期間低コストで借りたい人は、日本人の学生やビジネスマン、海外からの留学生や長期出張者、長期旅行者などから多くのニーズがあります。最近日本でも家具つき物件が増えてきたようですが、まだまだ少ないし、いろいろな制約が多すぎます。日本の不動産屋は固定観念に縛られず、顧客が望むサービスを提供することについてもっと努力してもいいのではないでしょうか。

「あー引越・・・」の記事にも書いたように、日本では退去するときに不用品を処分するのが極めて困難で、費用もかかります。先般の引越では、家具の処分は本当にラクでした。中古家具の売りたし買いたしサイトに写真と詳細を載せておけば、安いものだとすぐに買い手が付きます。ウェブに載せた次の日に車でピュッと来てピュッと持って行ってくれたこともたびたび。それでも買い手がつかないときはもらってくれた人も多かったので助かりました。日本では新品が喜ばれる傾向があり、中古品の流通ルートも限定的ですが、この国では中古家具やアンティークを買うことは一般的です。住宅街を歩くと家の前に古い家具が置いてあることがありますが、これは勝手に持って行ってくださいということ。私も引越前に、古いけどまだ使えるスーツケースの処分に困って家の前に出しておいたら、2-3時間後には見事に消えていました。処分したい人もハッピー、もらう人もハッピー、コストもかからない、環境にも優しい、これ以上いいことはないと思いませんか?

契約に当たっては、礼金、更新料、保証人などというめんどくさいものはありません。敷金については、賃貸業者の不正やもめごとを防ぐために、政府機関が退去時まで預かります。契約の方法も、シェアハウスの間接的契約や又貸しなど、柔軟な選択肢があるので、個人の事情に合わせて選ぶことができます。オーストラリアでは日本のように一度住んだら同じ所にずっと住むというのではなく、仕事やライフステージに合わせて住む場所を変えるのが一般的なので、社会の仕組みも国民のマインドも、引越しやすい状況になっているのでしょう。

テーマ : オーストラリア
ジャンル : 海外情報

オーストラリアの選挙

昨日はオーストラリア連邦総選挙でした。6年ぶりに政権交代し、保守連合が政権の座につくことになりました。二大政党ともに政策の焦点や違いが明確でなく、最後まで迷った有権者が多かったようです。両党ともこれといった心強い政策を打ち出すことができず、経済成長を中国に頼れなくなる将来、不安含みの船出になりました。

選挙の日の朝、暖かく晴れ上がった真青な春の空には、選挙の宣伝の旗をひらめかせた飛行機が旋回していました。投票所にはバーベキューやケーキの屋台が並び、この日はお祭り気分。どこの投票所が美味しいとか、この投票所はソーセージ・シズル(ソーセージのバーベキュー)の屋台の列が長いなどの情報を交換するウェブサイトまで設置されていました。州内ならどこの投票所でも投票できるからです。貴重な週末の一日、投票日に自宅にいるとは限らないので、これは有権者にうれしいシステムです。

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このイギリス在住の有権者は「ソーセージ・シズル」がないなんて!と嘆いています。オーストラリアの屋台といえばソーセージ・シズルは欠かせません。

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オーストラリアでは投票は国民の義務。食べ物で釣るのはいい案です。楽しいことがあれば投票に行こうという気にもなるでしょうね。

「ツッコミどころ満載の在外選挙」 に書いたように、日本人か海外から投票しようと思ったら、とてつもない手間と時間がかかります。在外投票希望者は、まず在外公館へ出向いて選挙人の登録申込み。この手続きに二カ月かかります。投票は在外公館へ行けばできますが、近くに在外公館がない人は、郵便で日本と居住国の間で二回も書類をやりとりしなければならないのです。このネット時代に紙しか使わないというのは、ハイテク国日本がやることとは信じられないほど時代遅れです。

オーストラリアの選挙は、在外投票という言葉すらありません。国内に住んでいようと海外に住んでいようと、郵便投票希望者はオンラインで申込み、投票用氏の希望送付先に住所を書くだけ。海外居住者はここに海外の住所を書きます。申込プロセスのステータスはオンラインでいつでも確認できます。世界中どこにいても簡単に投票できる仕組みがあるのはすばらしいと思います。

政策の情報提供は、インターネット、フェイスブック、ツイッター、合計三回の党首テレビ討論会、その他あらゆる手段を使って行われました。国民放送ABCによって制作された選挙用のウェブサイトでは、質問に答えていくだけで自分の政治的志向を確認することができ、各党の政策の比較も分野ごとに詳しく分析できるようになっています。また初めて投票する人のために、投票用紙に記入する練習ができる双方向トレーニングウェブサイトもあり、至れりつくせり。毎年多くの移民が市民権の獲得と共に選挙権も獲得するので、全員が間違いなく投票できるようにとの配慮かもしれません。私も投票したくなりました。

オーストラリアの投票率はいつも90%を超えますが、これは行かないと罰金を取られるからという理由だけではないでしょう。有権者に必要な情報をできる限りの手段で与え、便利に楽しく投票できる仕組みが大きく貢献していると思います。


テーマ : オーストラリア
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恐怖のタバコパッケージ

オーストラリアでは、たばこのパッケージに会社のロゴや宣伝文句を入れることを禁止する法律について、日本のJTを含む世界のタバコ会社4社が憲法違反として訴えていた訴訟を最高裁が棄却しました。12月からはすべてのタバコはこんなパッケージになります。

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今でもこのタバコの害を訴える警告画像は箱の裏面に入っているのですが、今までは会社のロゴは許されていました。今度の決定ではロゴは許されず、商品名と社名は決まった色、書体、サイズの文字で決まった場所に入れなければなりません。そしてパッケージの表の4分の3の面積と裏の全面には警告画像を入れなくてはなりません。箱の色はモスグリーンに統一されることになります。この色はアンケートの結果、一番喫煙意欲を削ぐ色だったいうことです。なるほど、いかにも美味しくなさそうですね。普通メーカーはどうやって魅力的に見えるパッケージを作るかに苦心しているわけですが、どうやって魅力的に見えないパッケージにするかに苦心するとは、なかなか経験する機会がない苦労です。しかしこんなパッケージを見てまで吸いたいと思う人がいるのかな。

子供の健康を守る組織やWHOなど健康関連の国内外の組織はこの決定を大歓迎しています。でもタバコ会社は怒り心頭でしょうね。自分の会社の製品に商標であるロゴさえ入れられず、他社との差別化ができないどころか、誰も買いたくなくなるようなデザインを強制されるんですから。これでは商売やめろといってるのと同じです。今回の決定はタバコの規制について世界で最も厳しい法律になりますが、喫煙に厳しいオーストラリア、さすがにやることが徹底してますね~。世論もおおむねこの決定をサポートしています。やはりタバコは好ましくないという国民の意識があってのことなんですね。

私は嫌煙家なので個人的には賛成です。オーストラリアは基本的に公共の場ではタバコは禁止されているので、今は完全にスモークフリーな環境で暮らしています。レストランに行ってどんなに美味しい食事がでてきても、煙の臭いがしただけで興ざめです。居酒屋などで室内が煙もうもうではお酒も楽しめないし、帰宅してからもしばらく衣服の臭いが取れないなんて許せません。誰でも食事やお酒を快適な環境の中で楽しむ権利があるのです。喫煙者が自分の健康を害するのは勝手ですが、他人の健康まで害するのは言語道断です。タバコによって健康が損なわればその費用は国の医療費から負担することになりますが、吸わない人が吸う人の医療費まで負担しなければならないのはどうみても不公平です。

日本はタバコ税も低くスモーカー天国ですが、肺がんになる人が多いのは喫煙と関係があるのは間違いありません。医療費が国の財政を圧迫しているのにも関わらず、タバコの被害による医療費を抑制しようという議論にはなかなかならないのは不思議です。放射能の害は議論されてもタバコの害があまり問題視されないのは、本末転倒に見えます。タバコは公衆の健康にもっとも大きな害を及ぼすといわれ、年間では世界で600万人が、日本では12万人が、オーストラリアでは1万5千人がタバコの害で亡くなっています。

今回のパッケージ規制は喫煙には大きな抑止力になるでしょう。同じような規制を検討しているニュージーランド、カナダ、イギリス、ノルウェー、インドなどの国はオーストラリアの決定を見守っていましたが、今回のオーストラリア最高裁の決定を受けて、これらの国々も後に続くと見られています。

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消えゆく紙の新聞

オーストラリア最大のメディア会社Fairfax Mediaが、ビジネス縮小とコスト削減のため、オーストラリアの代表的な新聞 The Sydney Morning Herald 紙(シドニー)と The Age 紙(メルボルン)をタブロイド版にすることを決定しました。これに伴って1900人の社員を削減、二つの印刷工場も閉鎖します。これはいうまでもなく、ニュース媒体が紙から電子へ移っているため。特に最近のタブレット端末の普及が紙離れに拍車をかけました。紙の新聞がなくなっていくのは世界的な傾向。日本は定期購読が多いこともあり変化が遅いですが、若者を中心に新聞離れが進んでいるので、いずれはそうなるでしょう。

通勤途中の風景を見ても、スマートフォン、タブレット、電子リーダを使っている人は優に半分はいるんじゃないかな。紙の新聞を広げている姿なんて見たことありません。私も普段のニュースはほとんどネット。紙の新聞を読むときといえば、カフェに置いてあるのを読むときぐらい。持ち帰りのエスプレッソができるのを待っている間とか、コーヒーをを飲みながら。紙の新聞がなくなっていくのは誰もがわかっていたことですが、いざオーストラリアの二大新聞がなくなると聞くと、ちょっと寂しい気持ちも。紙の新聞もそれなりの良さがあって好きなんですけどね。女性の私としてはタブロイド判の方が扱いやすくていいんだけど、男性が大きな新聞を広げている姿もなんとなく知的なカッコよさがあって、それがタブロイドじゃねぇ、という感じ。まあ知的な人は皆電子デバイスを持っていて、紙なんか読まないんでしょうけど。

これにともなって、これからはインターネット版の課金部分が増えることになりますが、Fairfax社は以前からこのビジネスモデル変更の準備していて、早くからインターネットメディアに参入し、すでに人口の三分の一の読者を集めています。コスト高の紙媒体事業を縮小したということで、この会社の株価は跳ね上がりました。
ちなみにこちらはFairfaxのタブロイド経済紙のネット版 The Australian Financial Review
そして我らがブリスベン版は紙はなく、ネットのみです  Brisbane Times

さて、日本の代表的な新聞はというと、
読売新聞
朝日新聞
毎日新聞
日経新聞
なんだーこれは?写真なし、動画なし、レイアウトがヘタ、見にくい、デザインが洗練されていない・・・ヤル気のなさがにじみ出ています。これがすばらしいインターネットインフラを持つハイテク国の大手新聞社の記事とは信じがたい。それだけでなく記事の内容が薄っぺらすぎる。表面をなでているだけで掘り下げがないばかりか情報操作が入るので、こんなのを読んだだけでは実態がわかりません。もちろんいまだに紙媒体モデルにしがみついているので、電子メディアはわざと内容を軽くしたり、濃い内容の記事は有料化しているのでしょう。海外に住んでいると日本の紙の新聞やテレビのニュースがなかなか見れないのでネットに頼らざるを得ないのに、これはとても困るのです。海外に住んでいるオーストラリア人は自国のニュースを動画つき、詳しい解説つきでいつでも見れるのでぜんぜん困らないと思います。というか、世界の代表的メディアはまともなネットニュースサイトを持っているので、世界のどこにいても必要なニュースにアクセスできます。

古いビジネスモデルから新しいビジネスモデルへなかなか変われない日本。家電しかり、電子出版しかり。過去の栄光が忘れられず、変化を嫌い、既得権を持つ人が生き延び、変化を求める人や新しいやり方を取り入れようとする人は肩身が狭い。時代が変わって昔と同じことができる職場がどこにもなくなってしまうFairfaxの旧メディア部門の人達はこれからどうして生きていくんでしょうか。時代の変化を読んで、将来に向けて準備してきた人と何もしてこなかった人の明暗がはっきり分かれるのでしょう。

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職場のランチ風景

オーストラリアの会社員はランチにお弁当を持っていく人が多いです。一番人気はサンドイッチ。その他インスタントヌードルとかカレー、スープ、サラダなど簡単なもの。間違っても日本のおかずがいろいろ入っているお弁当のような手の込んだものではありません。私はというと、コンサルティング会社に勤めていた頃は、外食したりフードコートでファーストフードを買ってきたりでした。クライアントの会社が職場だったのでなんとなくリラックスできず、お昼ぐらいは職場を抜け出して息抜きしたかったからです。でも今は自分の職場にいて十分なスペースもあるので、自分のデスクでランチを取る気分的余裕があるのです。ということで最近はかなりの割合でお弁当を持っていきます。サンドイッチとか、晩御飯を多めに作って残りを持っていくとか。

キッチンが充実しているのもお弁当派に貢献しているのではないでしょうか。どこの職場にもたいていキッチンがあって、冷蔵庫と電子レンジが置いてあります。熱湯が出る蛇口があり、食器棚にはカップやお皿があって、コーヒーやお茶が飲めるようになっています。冷蔵庫にはたいていミルクが常備されています。オーストラリアのコーヒーはエスプレッソなのでミルクを入れて飲むことが多く、紅茶もミルクティーが多いので、ティータイムにミルクは必須なのです。朝のシリアルにも使えます。気がきいている職場はティーバッグやインスタントコーヒーや砂糖が置いてあります。もっと気がきいている職場だと、果物やクッキーが置いてあったり、エスプレッソマシンがあったりします。

そしてどこのキッチンでも見かけるのがこれ。
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電気式のサンドイッチプレスです。オーストラリアに来たころは、どこの職場にもあるこの四角い物体はいったいなんだろう?と不思議に思っていたのですが、サンドイッチトースターだと知った時には、この国でのランチタイムのサンドイッチの人気ぶりを知ったのでした。日本のおにぎりみたいなものでしょうか。取っ手を持ち上げるとふたが開いて、サンドイッチを上下から挟んで焼くことができ、たちまちホットサンドのできあがり。やっぱりトーストしたほうが断然おいしいですね。

日本では火にかけて使う調理器が主流ですが、オーストラリアは電気調理器が主流です。やかんといえば電気式のことだし、電気鍋もよく売っています。私は日本でBaw-Looのサンドイッチトースターを使っていてオーストラリアにも持ってきましたが、オーストラリアでは見たことがないし、家がガラストップの電磁調理台なのでまだ使ったことがありません。やってみればうまくいくのかな。バターがこんがり焦げて、それはそれはおいしいんですよね~。
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ランチのサンドイッチは、私は家でを作って持って行って職場でトーストしていますが、職場に食パンや野菜やハムなんかを常備して、キッチンで作ってからトーストしている人もいます。そういえば、サンドイッチプレスでランチタイムに焼き肉をしている豪傑がいましたね。肉のにおいがキッチン中に立ちこめて、それはもう食欲をそそるものでしたが・・・くれぐれも後の掃除はちゃんとしておいてくださいネ。

日本に比べると、オーストラリアの人にとって職場のランチはあまり重要でないような気がします。日本にいたころは、これから夜遅くまで続く長時間勤務に耐えるスタミナを取るためにも息抜きのためにも重要なものだったんですが、こちらでは夕方になったらさっさと帰ることが最重要事項ですから、ランチなんかに時間をかけちゃいられないのです。ランチはそそくさと適当なものをデスクで食べてすぐに仕事に戻り、勤務中も無駄話なんかせずに仕事まっしぐら。そんな中、キッチンは社員同士ちょっとおしゃべりして息抜きをする憩いの場でもあるのです。

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自分の年金は自分で守る

オーストラリアの年金制度は、政府が払ってくれる老齢年金と、雇用主や被雇用者が積み立てるSuper Annuation(スーパー)の二階建てになっています。通常雇用主は従業員の年収の9%をスーパーファンドに積み立てる義務があり、政府系はもっと率が高くなります。つまり私たちは何も払わなくても老齢年金(条件あり)とスーパーの両方から年金がもらえるというわけ。そして希望すれば自己負担でスーパーに追加積立てすることもできます。税金面で優遇されているし、自己積立分は税引き前の給与天引きにできるので節税効果もあります。

多くのスーパーファンド運用会社が、たくさんの種類のファンドを運用しています。雇用主が提携しているファンド会社に加入してもいいし、前から加入していたファンドをそのまま継続してもかまいません。その場合は、会社が前のファンドに積み立ててくれます。転職を繰り返すのは一般的ですが、転職のたびに新しいファンドに入る必要はありません。複数のファンドに加入していてもいいのですが、一本化すれば重複する手数料を節約できます。私は先日転職したとき、今の雇用主のファンドに入るか今までのファンドを継続するかという選択肢があったのですが、結局両方に積み立ててもらうことにしました。もうすこし様子を見てからいずれは一本に絞ろうと思います。

スーパーファンドは、通常の預金のようなローリスクの商品からローリスクローリターンの投資商品、ハイリスクハイリターンの投資商品までさまざまで、自分の運用方針に沿って選ぶことができます。運用成績がよくて高いリターンが得られるか、損してしまうかは自分次第。あくまでも自己責任というわけ。でも運用会社からは定期的に運用成績の報告が来るし、ウェブサイトでも確認することができます。もちろん途中で商品を変えたり自己積立分を増減するのもOK。将来の運用成績は見えない部分もあるとはいえ、自分で自分のお金をコントロールできるのは安心です。

私が日本を脱出した理由の一つは払った分が返ってこないとわかっている年金を払い続けたくなかったからですが、日本の年金が破たんすることはもう見えているのに、会社員である以上強制的に給与天引きされ、運用は闇の中。今の残高はいくらなのか、将来いくらもらえるのかは知る由もなく、将来の生活設計すらできない。しかもやめたいと思ってもやめる手段がない。自分のお金を搾取されてそのゆくえがどうなってしまうかわからないなんて理不尽すぎます。

自分の将来をお上に託す時代は終わりました。下の世代が上の世代の面倒を見る今の年金のしくみは今の日本ではもう成り立たず、不透明な運営方法はこれからの世代には受け入れられないでしょう。高齢化が急速に進む中で、今の制度は抜本的な見直しが必要というのはずいぶん前からわかっていることなのに、政府の対応は遅々として進みません。時代に合った年金制度ができるのは私がこの世からいなくなった後でしょうか。

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楽しい政治!

明日はクイーンズランド州の選挙の日です。ここ一カ月ほどは選挙キャンペーンで騒がしい日々でした。といっても日本のように選挙カーの連呼が生活環境を脅かすこともないし、駅で候補者が拡声器を使って「よろしくお願いします!」とがなりたてることはなく、街はいたって普通です。今回は投票前に二大政党の勝ち負けがわかってしまったのであんまりおもしろくありませんが、20年も続いた労働党政権が自由国民党に取って変わられればクイーンズランド州にとって大きな変換期になり、今後の動向が注目されます。

選挙で日本と大きく違うことの一つは、インターネットを駆使していること。政党や候補者はウェブページやFecabookページで政策を主張しています。先日は党首討論会が平日の昼間にありましたが、その45分ビデオはただちにネット配信され、仕事を終えてから見ることができました。ネットを使えば動画を含む多くの情報が手に入り、わかりやすい解説もあります。日本ではインターネットを使った選挙活動は禁止されていますが、インターネットが情報収集に欠かせない手段になっている今、時代遅れもはなはだしいと言わざるをえません。若者の政治離れを嘆く人がいますが、特定の人がアクセスできる手段でしか情報を提供しなければ興味が薄くなるのも当然でしょう。

私は日本に住んでいる時は、正直いって政治にはぜんぜん興味がもてませんでした。忙しく働いていてネットで十分に情報がとれないとなると、情報に触れる機会はとても少なくなります。それでも国民の義務だと思って選挙には行くようにしていましたが、自分の意見が政治に反映されるなんて思っていないにもかかわらず、選挙に必要な情報を苦労して調べることは苦痛でした。

日本の政治がおもしろくない理由は、政治家のプレゼンテーション能力が低くて話がおもしろくないこと、そして誰にでもきちんとわかるように説明しないことです。おまけに発言してもどうせ口先だけでしょ、と思わせてしまう何かがあります。それに政治家の器でない人が多すぎるので、どうせ誰がなっても同じでしょ、と思ってしまう。政治は一般国民とは違う世界に住む人たちが、ブラックボックスの中でなんだかよくわからないことをやっているイメージで、国民からは遠いものです。

そんな日本と比較すると、オーストラリアの政治はいいか悪いかは別にして、おもしろいの一言。政治家は国民に対して徹底的に説明するし、政治参加に必要な情報と機会はあらゆる手段で提供されるし、国民の声を積極的に聞こうという姿勢が感じられます。違う意見を徹底的に戦わせるし、国民側にも積極的に参加しようと言う姿勢を感じます。オーストラリアの選挙権を持つ人が選挙に行かなかった場合は罰金を取られますが、この話を最初にきいたとき、「じゃあ政治に興味がない無責任な人は、罰金を取られたくないがために選挙に行って、あてずっぽにマークシートに印をつけて出しちゃうじゃない?」と思いました。でもそれは日本にいたからそう思うのであって、今ではたとえ罰金がないとしても選挙に行く人は多いだろうなと見ています。政治と国民の距離が近く、自分の声が政治に反映されると思うので、参加しようという気になるのです。

私はオーストラリアの選挙権はないし、政治についてはまだわからないことだらけ。それにもかかわらず、おもしろい!もっと知りたい!私も住民の一人として政治に参加してみたい!と思ってしまうのです。民主政治がこんなにおもしろいものだと教えてくれてありがとうー!。皆が参加し、国民と政治家が一緒になって議論を重ねながら自分たちの社会を作っていくのって、とってもワクワクします。

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理学療法士によるリハビリ

前回の記事の続きです。ひじの捻挫のあと、二日ぐらいで痛みは引いて普通に生活できるようになったんですが、重い物を持ったりしたときの痛みが一向におさまりません。大好きなヨガのクラスもお預けです。そこで理学療法士を訪ねてみました。日本ではこういう場合整形外科や接骨院に行き、理学療法士といえば手術後のリハビリやスポーツ選手の怪我の治療というイメージがありますが、こちらでは専門家を訪ねるとしたら理学療法士になってしまいます。プライベート保険がきいたので安い費用ですみました。

先生に状況を説明すると、ベッドに寝かされて患部を押したり腕を曲げたり伸ばしたりして丹念に状況を調べてくれました。どうやら靭帯が損傷しているようです。そのあと患部の周りをマッサージ。これは普通のマッサージとは違って、治療すべき部位をちゃんと考えながら注意深くやっているようでした。そして最後に自宅でできるリハビリメニューを作ってくれました。ダンベル運動とマッサージを毎日。そして先生のところへも通って治療します。トレーニングの後は患部をアイスパックなどで冷やしてくださいね、といわれたので、アイスパックって薬局で売ってるんですか?ときいたら、冷蔵庫の野菜でいいんですよ~だって。なーるほど、かぼちゃやなすでいいんですねー。確かにダメな理由はなにもない。好きだなあ~こういうオージーって!(といっても彼は移民のようでした)。

この治療法、なんだか自分がスポーツ選手にでもなった気分です。なにしろ痛みを伴うリハビリを自分から進んでやるんですから。スポーツ選手はこうやって先生と相談しながらリハビリをして怪我の克服をしてるんだろうなあ。私みたいな軽い捻挫でこんな風に積極的に治療するとはビックリでした。日本だったら整形外科に行ってレントゲン取って湿布を渡されておわりでしょう。

理学療法士の先生は、荷物は避けていないで痛みがひどくない限りどんどん持ちなさいといいます。ヨガも少しずつ始めるといいそうです。また患部が安定するように自己判断でテニスなどをするときのサポータをはめていたんですが、ひじの動きを鈍くするのでしない方がいいと言われてしまいました。捻挫をしたらできるだけ動かさない!と信じていた私はまたまたビックリなのでした。甘やかされていた私のひじも突然働かされるようになって、さぞかしビックリしていることでしょう。でもトレーニングを始めてから回復の速度が速くなっているので文句はいえません。最初はとにかくガンガン冷やすのは大原則なんですが、腫れが引いたらすぐにトレーニングを開始できるそうです(もちろん専門家の指導のもとにです)。GPの先生に笑われてしまったのは、私が腫れが引いてもいつまでも湿布をしているからか、湿布なんて冷やすうちに入らないからなのかもしれません。

同じ怪我や病気でも、国によって対処方法が180度違うのは本当に驚きです。過去の記事「手術初体験 その1」にも書いた通り、日本では婦人科の病気は悪くなるまでほうっておくけど、オーストラリアでは悪いものが見つかった時点で取り除いてしまいます。また治療には麻酔を積極的に使います。出産も日本では自然に任せて麻酔を使わないけれど、西洋諸国では麻酔で妊婦の体への負担を減らし、さっさと退院させる。熱が出たときは、日本では暖かくするけど西洋ではガンガン冷やす。この違い、どちらがいいということはないのでしょうが、日本ではできるだけ自然に任せ、こちらでは積極的に直すという考え方があるようです。根本的な物事への対処法の大きな違いなのかもしれませんが、おもしろいですね。

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オーストラリアには湿布がない!?

急いで出かける支度をしていたある日の朝、二階から階段を駆け下りて最後に二段飛び!すると下にあるはずの床がなく、あるのは空気だった!ありゃりゃ、実は二段飛びではなく、三段飛びだったのでした。突き出した足は行き場をなくし、体ごと床へ。そのときとっさに出たのは右腕だったんですが着地姿勢が悪く、普通は腕が曲がってくれるはずなのにまっすぐのつっかえ棒状態で着地。アイテテテーの状態でしたが、そんなに大したことはないだろうと日本の家族に送ってもらった湿布を貼って様子をみました。二日ぐらいで炎症は引いたんですが、何日たってもドアを開けたり重い物を持ったりしにくい状態。腕のだるさもなかなか消えません。

軽い捻挫でしばらくすればおさまるだろうと軽く考えていた私もちょっと不安になりました。このまま腕が使えなくなったら(しかも利き腕!)キーボードも打てなくなるかも→仕事ができなくなる→新しい仕事もなくし→生活の糧を失い→日本へ帰国?(でも日本だともっと仕事ないかもですが)そんなおおげざなぁー!とはいえ、日本ではなんでもないことも、海外で生活しているとどんな小さいことも経験したことがないと不安なものなんです。だんだん心配になってきて、GP(一般開業医)を訪ねました。

「関節を痛めたんだと思うけど、骨にひびがはいっているかもしれないから、念のためレントゲンを撮りましょうか。」ということで紹介状を書いてもらいました。「とりあえずの処置はどうしたらいいでしょう?一応毎日かかさずこれを貼ってるんですけど。」と湿布を貼ってある腕を見せると、「そんなもの何にもなりゃしないわよ」とせせら笑う先生。えーっ、でも捻挫には普通湿布でしょう?そんなにバカにすることもないだろうに。

その日何気なく薬局でオーストラリアの湿布ってどんなんだろう?と探してみましたが、ない!どんなに探しても湿布がない!どうやらオーストラリアだけでなく、欧米諸国では湿布を貼る習慣がないようなのです。目立たない、におわない製品なんて夢のまた夢。確かに欧米人は肩こりがあまりないと言われていますが、捻挫には湿布は常識でしょうがっ!でもそもそも湿布には怪我の初期に炎症を抑えるための冷湿布、慢性の痛みには温湿布があり、怪我の初期は冷やすのが目的だから、別に湿布じゃなくてもいいんですよね。湿布より氷水やアイスパックの方が効果があるという説もあります。またまた日本の常識を覆された瞬間でした。もしかすると、先生は私の湿布をただの絆創膏だと思ったのかも。そうだとするとあのせせら笑いも説明がつきます。

ということで捻挫したからといって必ず湿布が必要というわけでもないんですが、これから海外に住む人で、捻挫にはやっぱり湿布だよねという人や、湿布が救世主になっている肩こりがひどい人は、荷物の中に湿布を入れておくといいかもしれません。

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プロフィール

divayoshiko

Author:divayoshiko
よりよい生活と仕事環境を求めて、日本の会社を辞めてオーストラリアに移住しました。IT技術者として生活を確立するまでの様子、日々の生活や仕事のこと、現地情報、オーストラリアや日本について感じることなどをつづっています。メルボルン在住。
Twitter @divayoshiko

これまでの歩み
2009年
4月  技術独立ビザで永住権取得
2010年
1月  東京からブリスベンに移住
2月  シドニーに移住
4月  ブリスベンに移住
5-6月 メルボルンに長期出張
2014年
2月  メルボルンに移住

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