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発音矯正を受けてみた 3

母音の次は子音です。子音はとてもたくさんあるので、アセスメントの結果、私が苦手な発音のレッスンを集中して受けました。

まずはTHの発音です。日本の学校では「舌を歯ではさみなさい」と教わりましたが、実はそんな単純なものではありません。口の外に出る舌の長さ、舌と唇の位置関係などの正しい形を厳格に教えられました。自分ではできていると思っていたのに、最初は先生がやってみせてくれた形ができなくて、自分でもびっくりしました。だから最初は音を出さず、舌を的確な位置にピュッ出して、鏡を見ないでも一発で目的の位置でピタッと止まるようになるまで、舌を出したりひっこめたりする練習ばかりやりました。それができたらようやく発音の練習です。

次はLの発音。日本人に苦手なRではなく、簡単だと思っていたLを指摘されてびっくりでした。実はLは日本語の「らりるれろ」とほとんど同じだと思って手を抜いていたのが、とんだ落とし穴でした。日本の学校では「Rは舌を丸めろ」と教わったのですが、この先生からは「Lは舌を丸めろ」と言われて目から鱗でした。舌を少し上側に丸めて上あごにつけ、舌の裏が見えるような形ができないのです。これには動揺しました。自分の舌なのに自分でコントロールできず、まるで他人の舌みたいなんですから。これも最初は発音以前に舌の形の練習です。それでも人間の能力とはすごいもので、少し練習しただけですぐにできるようになりました。Lは「らりるれろ」とはまったく違う発音です。

あと私にとって落とし穴だったのは、NとMが単語の最後に来るとき。たとえば'Ten'など、Nが単語の最後に来るときはつい日本語の「ん」のようにあいまいに発音していましたが、これは一つの音として舌を上あごにつけてはっきりと発音しなくてはなりません。こういう細かいことを私がしゃべるそばから次から次へと指摘されるので、先生といる間は濃ーい時間で、頭がウニになりそうでした。

その他シラブル(音節)も指摘されました。日本語の音節と英語の音節がまったく違うので、特に日本人にとっては難しい分野なのですが、日本の学校ではあまり教えません。辞書を引けば各単語のシラブルはすぐにわかるのですが、これまであまり気に留めていませんでした。これも落とし穴ですが、わかりやすい英語を話すにはとても重要です。

発音矯正を受けてよかったのは、自分の弱点を知ることができたこと。これは個人レッスンだからこそできたことです。子供は英語のシャワーを浴びただけでどんどんうまくなりますが、大人はそうはいきません。自分で意識して学ばないと、正しい発音を身に着けるのは無理です。

レッスンを受けて発音が改善されただけでなく、以前よりも人前で自信をもって話せるようになりました。以前は発音に自信がないことと、母国語でない言語をしゃべっているという引け目がありました。今は発音は完璧ではないにしても、正しい発音を知っていて、「あれだけ練習したんだから自分はできるんだ」という自信がつきました。これは技術的な言語能力ではなく、心理的な副次効果です。

いっぽう予測しなかったことも起こりました。以前は発音に自信がないのに加え、文法にも自信がないので、もじょもじょと発音して適当にごまかしている部分がありました。発音の不安が少なくなった今、以前よりはっきりしゃべるようになったので、今度は文法のごまかしがきかなくなってしまいました。あ~あ、今度は文法の勉強をしないと・・・。

英語の国に住んでいれば毎日英語のシャワーは浴びられます。でもオーストラリアは多民族主義の国。各国からきた移民が、自分たちのお国なまりの言葉をしゃべるのが許されてしまいます。これは私たち移民にとってはありがたいことなのですが、逆に毎日いろいろな英語が飛び交っているので、どれが正しい英語がわからなくなってしまうのが困ったことです。これは移住地で何を目指すかにもよります。最低賃金の仕事でいいなら日本人英語でまったく問題ありません。でも日本での生活レベルを落とさず、ある程度の収入を目指すなら、やはりきちんとした英語を話す必要があります。だからきれいな発音の人を見つけて、その人たちのマネをするのがいいのです。

発音のレッスンは受けたものの、本当のチャレンジはこれから。今後は習ったことを普段の会話で自然に実践できるようにならなくてはなりません。レッスンが終わった今でも、できるだけ毎日自分で練習しています。大人になってから正しい発音を身に着けるのは本当に大変。私の場合はサバイバル英語なので、いかに勉強にかける時間を短くして効果を最大限に上げるかが課題です。

先生からおもしろい知恵をもらいました。この先生はFridge(冷蔵庫)と呼んでいるのですが、自分の特に苦手な単語をリストにして冷蔵庫に貼り、毎日練習するのです。教材として単語集をもらいましたが、自分の仕事や生活のなかであまり使わない単語もたくさんあります。大人になってから英語の勉強を始めた私は時間効率を上げたいので、あまり使わない単語の練習に時間を費やすのはやめ、自分が使いそうな単語で苦手な単語だけをリストにして練習しています。語学の習得は、一見つまらない勉強を少しずつでも続けられるかが勝負の分かれ道だと思います。そしてネイティブスピーカーでない限り、一生終わりになることはないでしょう。


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発音矯正を受けてみた 2

発音のレッスンに入る前にまずアセスメントをしました。ありとあらゆる母音と子音が入った単語を次から次へと読まされ、先生が丹念にメモを取っていきます。その結果、先生は私の癖と短所をもとに、カスタマイズしたプログラムを作ってくれました。

まず最初に打ちのめされたのは、母音の発音が全然ダメだったことです。母音というばアルファベットで書くと A, I, U, E, O、つまり日本語と同じなので簡単じゃん!と思いがちですよね。でも日本語と英語の母音は全然違います。母音には短母音という日本語の母音に近い母音と、長母音という伸ばす母音があり、この先生が教えるところによると、英語には6つの短母音と12の長母音、つまり18もの母音の発音があります。

最初はこの18の母音の発音の仕方を一つ一つ習い、練習を繰り返しました。母音の発音ができないと、子音と母音を組み合わせる発音がすべてだめになるので、母音を正しく発音するのは必須。子供のように先生の口の形を真似して鏡の前で何度も練習する自分。この年になってもこんなことまでするのかあ~という変な感慨と、こんな基礎中の基礎さえ今までできてなかったのか~という落胆。

毎回宿題が出るので、その日に習ったことは次のレッスンまで毎日練習します。教材を使って家で練習する他に、「とにかくやれるときはいつでもどこでも練習しなさい」という先生のお達し。先生はシャワーを浴びているときが音が周りに漏れなくていいと言っていましたが、私は一人で歩いているときに人通りが少なくなるとすぐにやっていました。誰か通りすがりの人が私の練習風景を見たら、その変な口の形と聞いたこともない奇妙な音にぎょっとしたに違いないのですが、たぶん見つからなかったと信じています。

特に大変だったのはAの発音です。イギリス英語の短母音には日本語の「あ」に近い発音が二つあり、これをきちんと使い分けなければなりません。特に日本語には発音記号で [ae] と表される、Appleのように口を大きく横に開くAの発音はないから大変です。私もこれは先生にさんざん指摘され、直すのに苦労しまいた。

イギリス英語とアメリカ英語の違いを話し始めたらブログが永遠に終わらないのでやめますが、アメリカ英語を学んできた私にとって特に困難だったのは、イギリス英語ではアメリカ英語のようにRの発音が目立たないこと。たとえば、 [er] や [or] の発音はアメリカ英語だと最後にRの発音を入れるのですが、イギリス英語は入れません。というより口の形がそもそもアメリカ英語と違うので、Rを入れようと思っても入らないというほうが正しいです。アメリカ英語では喉を使ってRを出しますが、先生には喉に力を入れずに自然に発声しなさいと言われました。私はアメリカ英語を完全に矯正するつもりはないのですが、この国で生活するにあたって正しいイギリス英語を知っていて損はしないと思います。

唇の形と舌の位置は発音に大きな影響を及ぼすので、正しい形を知っていないと正しく発音できません。たとえばRightなど、 [r] で始まる単語の発音。以前アメリカの大学付属の英語学校に短期間通っていたとき、世界各国から留学生が来ていて、出身国別の発音のクラスがありました。日本人向けのクラスでは、R, TH, Fなど、日本人が苦手な発音を徹底して練習しました。Rの発音の授業では、日本の学校では「舌を丸めろ」と念仏のように言われましたが、アメリカではそんなことは言われないのです。その代わりに口笛を吹くように「口をすぼめなさい」と言われました。そして口の形を変えただけで簡単に正しい発音ができてしまったのです。日本ではそんなことは一言も言われませんでした。なーんだ、もっと早くに教えてくれれば発音で苦労することもなかったのに、と日本の学校を恨みましたね。日本の英語教育は読み書き文法が中心なので、発音はなおざりになりがち。正しい発音を教えないことも日本人の英語の苦手意識を増長する一つの原因だと思います。

毎日唇と舌の形を意識した生活を送っていると、自然としゃべっている人の口の形が気になり出します。オーストラリア生まれで英語ネイティブの中国系移民二世としゃべっていたとき、彼女の唇がとても活発に動くのに気付きました。欧米人が英語をしゃべるときは口の形の変化が派手なのは慣れているので違和感がないのですが、見た目は日本人と言われてもわからないような外見の人が派手に唇を動かしているのを見ると、もしこの人が本当に日本人だったら相当違和感があるなあと思えます。日本人はそんな口の使い方は絶対にしませんから。やはり唇と舌の使い方を変えなければ正しい発音はできないのだと思いました。そういえば日本で一緒に仕事をしていた英語ペラペラの帰国子女も、日本語をしゃべっている時でも口の形と発音がとても派手でした。

正しい発音の人を真似するのはとても重要です。先生は公共放送のSBSテレビを見るように勧めていました。オーストラリアの公共放送は二つあって、ABCはオーストラリア人のアナウンサーが多く、ネイティブらしく普通にしゃべるのですが、SBSは国際ニュースを多く扱うこともあって移民のアナウンサーが多いのです。ネイティブスピーカーでない人がアナウンサーになるには、正しくはっきり発音する訓練を相当に積んでいますから、英語が第二言語の人には大いに参考になります。

発音矯正を受けてみた 1

たかが英語、されど英語。英語での日常会話はまだまだついていけませんが、ビジネス会話は自分が理解している内容なのでなんとかなっています。それでも相手が聞きづらそうにしていたり、理解してもらえないときは凹みます。私は大学まで日本で教育を受け、専攻も英語とは何の関係もなく、日本の会社でOL(という言葉は今でも使うのでしょうか?)をやっていてたごく普通の日本人。社会人になってもしばらくは英語を使う場面はありませんでした。大人になってから第二言語を身につけるのは本当に大変です。

私の場合アメリカ英語に慣れてしまっているため、これを直すのも大変。単語、綴り、言葉使い、アクセント、本当に何から何まで違うのです。いまだに万国共通と思っていた単語がアメリカ英語だと知ってびっくりすることもたびたび。オーストラリア英語はイギリス英語が基本ですから、これまで習ってきたアメリカ英語は忘れてイギリス英語を覚えなければなりません。それに加えてオーストラリア英語も。もう、せっかく覚えたのにまた新しい言葉を覚えるなんて勘弁してくれ~と言いたいんですが、オーストラリアに来てしまった以上文句を言っても仕方がありません。

でもラッキーなことに、オーストラリアは多民族主義のためか、英語の発音のばらつきに関しては比較的寛大です。オーストラリア特有の言い回しやアクセントはありますが、それを使うことを強いられることはなく、様々な国から来た移民がそれぞれのお国ことばの訛りがある英語を使っています。アメリカにいると、アメリカ英語を使い、アメリカ人のようにふるまわないといけないような気にさせられますが、ここでは自然体でいられます。だからどうしても自分の英語を矯正しなければいけないということはありません。アメリカ英語はテレビの映画などでもよく耳にするし、オーストラリア英語もアメリカ英語の影響を受けていますから、別にめずらしいものではありません。

アメリカ人がアメリカのアクセントで、インド人がインドのアクセントで、日本人が日本のアクセントで話すのは自然なことです。でも日本人がアメリカのアクセントで話していると、英語が第二言語なのになぜわざわざアメリカ英語を?と思われてしまいます。そんな時はアメリカの大学院で学んだので・・・と弁解しているんですが。ここではアメリカ英語は亜流で、正統な英語はあくまでもイギリス英語なのです。特に正式な文書でアメリカ綴りは使えません。

先日おそろしくきれいな標準英語を話す講演者に出会いました。彼女はオーストラリア出身ですが国際経験豊かで、オーストラリア訛りはまったくなく、くせのない標準的なイギリス英語を話します。それだけで知的に見えるだけでなく、耳に心地よくて内容がすっと入って来て、もっと聞きた~いと思ってしまう。さすがに複数の国で仕事をしてきただけあります。実際私がこれまで会った多くの国際人も地方特有の訛りを取り、誰でもわかる言い回しを使うなど気を使っています。お国言葉とビジネス用の標準語を、時と場合によってきれいに使い分けている人もいます。日本でも公式の場では標準語を話す人が田舎に帰ると方言に戻るようなものですね。特に移民の場合、きれいな英語を話すことは自分を受け入れてもらいやすくすることでもあると思います。その人の職業や社会的地位、所属するコミュニティによっても必要性は違ってきますが。ネイティブのようにはなれなくても、基本をしっかり守った聞きやすい英語を話したいと思います。

自分の発音をもうちょっと改善したいというのは以前からずっと考えていました。今のままでもなんとかなりますが、やはりきれいな発音のほうがいい印象を与え、理解してもらいやすいです。あまりアクセントが強すぎる人ははなから話を聞こうという気さえ失せるし、教育レベルも疑われてしまいます。以前発音矯正の先生を探してみたことがあるのですが、なかなか見つかりませんでした。アメリカでは発音矯正のビジネスが盛んですが、この国ではそれほど一般的ではないようです。

ところが最近、ひょんなことから英語の発音専門の先生に出会うことができました。彼女はオーストラリア人ですが、完璧な標準イギリス英語を身につけています。生徒の多くは大学の講師や教授だそうです。オーストラリアの大学は多くの教員を海外から受け入れています。でもどんなにすばらしい実績を上げていても、アクセントが強すぎると学生に授業を理解してもらうことが難しくなるばかりでなく、ネイティブスピーカーの学生にバカにされてしまうのです。私もアメリカでインド人教授の授業がほとんど聞きとれなくて、ホントに苦労しました。

そういえば今ジョージ王子を連れてウィリアム王子とオーストラリア・ツアーをしているイギリスのケイト妃も、見事に王室英語に矯正してますね。私もがんばらなくては~、ということでこの話は後の記事へ続きます。

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TEDを使ったシャドーイングによる英語上達法

英語環境に身を置くようになってしばらく経つのに、英語スピーキング能力の進歩は亀の足です。そもそも日本の外資系企業で英語ができると言われるレベルは、英語の仕事環境では子供のようなもの。しかも英語の社会で生活するには、純粋な英語力の他に日本では求められなかった知識やコミュニケーション能力も合わせて必要になり、これがなかなか一筋縄ではいきません。

スピーキングに関してはきちんと学ぶ場がなかなかないのが困ったところです。私は一日中英語の環境で暮らす毎日を送っていますが、しゃべっていること自体は慣れにはなっても意外と学びにはなりません。文章を書くときは知らない表現は辞書を引けばいいので正しい英語を書けますが、しゃべっている時は辞書はひけないので、知っている言葉を並べてなんとか話すしかないのです。それに自分の話す英語が文法的に正しいか、アクセントやイントネーションは適切かどうか100%自信があるわけではありません。

自分の専門分野だけについてしゃべっていればいいのだったらこれほど簡単なことはありません。内容について自信があれば堂々としゃべることができるし、使う表現も限られています。でも実際は専門外についてしゃべる機会が圧倒的に多いのです。そもそも大人になってから英語を学び始めた私たちは英語で初等教育を受けていないので、算数や理科、社会などで子供が習う単語が欠落していて、意外と皆が知っている常識的な単語を知らなかったりします。また文化的社会的背景を知らないために話題が理解できないこともあります。

パーティなど人が集まった時、話題には必ずといっていいほど社会、政治、国際情勢、多文化などが出てきます。日本ではこうしたことはよく知った間柄での個人的な会話でない限りあまり出て来ませんが、こちらではよく知らない人同士でもいろんなことをよく話します。つまりいろんな話題に通じ、それらについて自分の意見を持っていないと社交が成り立たないのです。知らないことや考えていないことはしゃべれない。これは英語力以前の問題です。

もちろん普段から本を読んだり、ニュースやテレビを観て語彙や知識を増やしたり、音読をするというのも大切。でももっと効率的に話す訓練をする方法はないものか・・・と思っていたところ、いい教材がありました。ちまたで話題になっているTEDです。TEDはさまざまなアイデアを世界に発信する目的の非営利団体で、定期的に会合が開かれ、世界中の人々が自分の研究成果や体験などについて英語で語ります。このスピーチ動画がウェブサイトに収められていて、いつでも観ることができるのです。分野は技術、娯楽、ビジネス、科学など多岐にわたるので、自分の興味のある話題を選ぶことができます。このビデオがすごいのは、スクリプトが各国語で用意されていること。設定を変えれば動画上にスクリプトを出すこともできます。これはシャドーイングにぴったりの教材です。

私の学習法は
 最初から最後まで通しで聞く
 スクリプトを読んで内容を完全に理解する
 なめらかにしゃべれるようになるまで音読する
 動画を流してシャドーイングする
 自分の音声を録音し、発音のクセを矯正する
 シャドーイングを何度も繰り返す

シャドーイングは、ヘッドホンを使うとビデオの音と自分の声に集中する環境が作れるので、断然やりやすいです。そしてスピーカーがしゃべるそばからどんどん真似してしゃべっていきます。最初はスクリプトを見てもかまいませんが、最後は見ないでできるようになるのが理想です。シャドーイングするとネイティブスピーカーのアクセントやイントネーションまで真似できるし、口語の表現をそのまま口に出して覚えることができます。ネイティブスピーカーのスピーチをそのままそっくり自分がしゃべっている状態を作り出せるというわけです。

私がTEDが好きな理由は、世界のいろいろな分野で活躍する人々が一般人にもわかりやすく話している内容を聞けるので、堅苦しいお勉強という雰囲気なしに英語の勉強ができること。内容は多岐にわたり、大変楽しく興味深いものばかりで、自分の見聞を広げるのにも役立ちます。有名人のスピーチもあり、私は自分が感銘を受けたアップル社のスティーブ・ジョブスのスタンフォード大学の卒業式スピーチを、覚えてしまうほど何度もシャドーイングしました。TEDはパブリックスピーキングの教材としても優れています。

使用するスピーチは何でもいいというわけではなく、自分に本当に合った教材を見つけたほうが効果が高いと思います。すなわち、
 話の内容が理解できるスピーチ
 話の内容に興味が持てるスピーチ
 クセが少ない発音のスピーカー
 ゆっくりはっきりしゃべるスピーカー
 しゃべりかたに好感が持てるスピーカー
最後のは意外と重要です。なんとなく好感を持てる人、自分としゃべり方が似ている人の方が効果が高いと思います。何回も繰り返すわけですから、違和感があるものやどこかひっかかりを感じるものは結局長続きしません。

ビデオはダウンロードすることもできるし、携帯端末のアプリケーションも出ているので、移動中に聞くのにも便利。こんなに至れりつくせりの教材がただで手に入る時代、これで英語ができないなんていう言い訳はもうできなくなりますね。

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トーストマスターに入会

日本で以前会員だった、トーストマスターズ・インターナショナルに再入会しました。スピーキングとリーダーシップ力の向上を目指す、会員27万人の世界的NPOで、アメリカに本部があります。スピーチの練習をしたり、仲間同士で評価しあって助けあいながら自己啓発できる、和気あいあいとしたクラブです。以前私が住んでいた東京にもたくさんクラブがありましたが、ここブリスベンにも多くあります。定期的に行われるミーティングでは、事前に用意して来たスピーチ、即興スピーチ、仲間のスピーチの評価など、いろいろなプログラムが用意されていて、楽しみながらスキルを向上できるようになっています。ミーティング中はスピーカーの他にもいろいろな役割があり、全員がミーティングに貢献できるようになっています。

会員は老若男女職業もさまざま。移民が多いオーストラリアを反映していろんな民族がいます。私がいた東京のクラブも英語のスピーチクラブだったのでいろいろな国籍の人がいました。日本と違うのは障害者がいること。私のクラブには全盲の人と言語障害の人がいます。障害があっても他の人と変わることなく自然にこうした社会活動に参加していて特別感がまったくないのは、日本と大きく違う所です。オーストラリア社会には普通に障害者が溶け込んでいるし、さまざまな民族がいるので、クラブはそんな社会の縮図です。普段の自分の生活範囲は本当に限られていて、職場など同じようなバックグラウンドの人と一緒にいる機会が多くなりがち。でも違うバックグラウンドの人を相手に話すときは以心伝心では伝わらないので工夫が必要です。普段なかなか知り合う機会がない人と一緒に話し方を学べるというのはとても貴重な体験です。

この組織のすごいところは、世界中にある一万三千のクラブが、すべて同じやりかたで運営されていること。指導者はいません。その代わり世界共通のマニュアルがあり、すべての組織はこれに沿って自治運営され、組織をまとめる役員が配置されます。ピラミッド型の階層組織は全世界を網羅していますが、圧倒的な力を持つトップはいません。会員のリーダーシップ力を高めるのもクラブの目的の一つなので、役員は半年や一年で交代して他の人に譲ってしまいます。すべてのローカルの組織が草の根レベルで運営されている、まったくの自主運営のクラブなのです。このアメーバのような組織を繋げるのが共通のマニュアルというわけ。グローバル化や標準化が得意なアメリカらしい組織です。

普段のミーティングのやり方もマニュアルで細かく決められています。だから世界中どこのクラブへ行ってもマックやスタバみたいに同じ。先生はいないので、マニュアルを参考にしてお互いに批評しあいながら仲間と一緒にスキルを高めていきます。他のクラブにビジターとして訪問することもOK。私も日本にいたときは日本の他のクラブだけでなく、旅行ついでにオーストラリアやカナダのクラブにも顔を出しました。どこのクラブに行っても大歓迎されるし、ミーティングのやり方だけでなく会員の雰囲気まで似ているので、初めて来た気がせず、すんなりとミーティングに溶け込むことができます。世界中どこへ行っても仲間がいるというのはうれしいこと。同じマニュアルを使っていても国によって多少の違いがあって、そんな違いからお国柄を観察するのも楽しいのです。

英語でのコミュニケーションに苦労している私は、トーストマスターでもっと英語力に磨きをかけたいところです。普段の会話はとにかく通じることと話の流れに乗ることが第一なので、文法や単語は二の次になりがち。でもここに来ればきちんとしゃべることに集中できます。仲間のスピーチを聞いていろんな表現を勉強したり、おもしろいアイデアをもらったり、自分のスピーチを評価してもらうことができます。オーストラリアの住人が個人レベルで普段どんなことを考えているのかを垣間見ることができる機会でもあり、移住してきた私にはとても興味深いです。今は入会最初のスピーチに向けて準備中です。

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日本では英語ができると不利になる?

英語の社内公用語化を掲げた楽天が、二年の準備期間を経て7月から完全公用語化に移行しました。今では会議の八割は英語で行われているそうで、ここに至るまでの会社と社員の努力は相当なものだったと思います。これについては、「日本人同士でしゃべるのも英語なんてやりすぎでは?」という意見も多いようです。確かに一般的には、国際的な場では現地語がわからない人が一人でもいれば英語に切り替えるというのが暗黙のルールなので、日本人同士がわざわざ不慣れな第二言語で話さなくても、と思うのももっともです。

私が日本の外資系ソフトウェア会社で働いていた時、新製品や新しい技術情報などはすべて本社から英語で入ってきていました。これを日本で展開するには、この情報を日本の顧客やビジネスパートナーに理解してもらう必要があったのですが、必ず必要になるのは日本語への翻訳。技術資料、販促資料、ソフトウェアそのものなど、完璧に日本語化しないと顧客は目も向けてくれません。日本の顧客に英語のものを持っていくなんて「失礼」にあたるのです。それでも顧客が日本語でないとダメというならまだわかるんですが、最新の技術を取り入れて顧客に提供するのが仕事のパートナー会社でさえ、「日本語でない資料なんか読めない、翻訳してくれ。」というのです。私の英語などネイティブ環境では子供みたいなものなんですが、日本では英語ができる人と見られていたので、翻訳や通訳の仕事がたくさん回ってきました。

私は海外の同僚たちとも一緒に働いていましたが、海外ではもちろんそんな仕事はありません。第一海外では母国語が英語でなくても、大学教育を受けた人なら英語はできるのが当たり前ですから、英語の資料を渡しておけば後はよろしくやってくれるのです。顧客も高等教育を受けた人やマネージャーレベルなら英語は問題ないことが多いので、なにもかも翻訳しなくても受け入れてくれます。これは西洋諸国だけでなく、アジア諸国でも同じでした。

日本のエンジニアの英語への抵抗は並々ならぬものがありました。とにかく英語と聞いただけで拒否反応を示すのです。ソフトウェアの世界は最新技術は英語でやってきますが、これを仕入れるということは自分のキャリアのためには有益なこと。でも「英語は苦手だけど、有益な情報を入手し、同時に英語も勉強できるいい機会だ」と前向きに取り組む人に会うことは少なかったです。中国などでは英語だろうがなんだろうが、新技術を競って取り入れることに貪欲で、日本人の姿勢とはぜんぜん違うものでした。グローバル化の時代、日本のエンジニアは英語ができて新技術を取り入れることに貪欲な海外のエンジニアたちと間接的に戦っていることになるんですが、そういう意識はないように見えました。

そんな彼らのために翻訳や通訳をやっていましたが、私はエンジニアで翻訳の専門家ではないので、そんな仕事は私にとって一文の得にもなりません。私が余計な仕事にかまけている間に、日本や海外の同僚は自分の専門の仕事で経験を積んでいきます。一応外資なので表向きには英語はできて当然ということになっているんですが、実際にはできない人が基準になるので、「英語ができるんならみんなのために翻訳してくれるのが当然でしょ?」と、できる人にとばっちりが回って来るのです。でもよく考えてみたら、彼らが英語ができないのは私のせいじゃありません。私だって生まれつき英語ができたわけではなく、膨大な時間とお金をかけて苦労して習得したのです。

英語の勉強が必要なのは、一部の海外要員だけでいいという人がいますが、知識や情報はみんなで共有されるからこそ組織力を発揮できるのですから、組織全体を底上げしなければ結局は全体としてうまく回りません。さまざまなビジネスの場でグローバル視点が必要とされる今、一部の人だけがグローバルに通じていて、後の人はひたすらドメスティックというのでは意思疎通ができないばかりか、翻訳や通訳の余計なコストもかかります。確かに楽天のやり方は荒療法だと思います。でも逆にそこまで強制しないとどうしようもないぐらい、日本人の英語のレベルが低すぎるということじゃないでしょうか。移民も少なく海外経験も少なく、英語でやり合う経験が少ないシャイな日本人にはやむを得ない方法かもしれません。楽天の採用基準はTOEIC730点ということですが、そもそも730点ではネイティブとの仕事ではまったく使い物にならず、この基準が高いとはいえません。900点だって世界で通用するとは限りません。実際にグローバルの現場で仕事をするには、語学以外のコミュニケーション能力や実践力がものをいうので、テストで高得点を取っただけではだめなのです。

そんなこんなで翻訳が要らない国へ来てしまった私。理不尽な仕事など来ず、自分のやりたいことだけができる環境にいられるのは本当に幸せです。でもコミュニケーションの苦労が絶えず、言ってることが通じなくてガーン!そして再びトライの繰り返し。上達には実践と、そこから得る学びのみです。

テーマ : 海外にて日本を考える
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英語との格闘

移住して二年以上経ち、一日中英語の環境の中にいるのに、私の英語はちっともうまくなりません。誰かが言ったことをきき返さないと聞き取れないし、私が言うことは聞き返されるし。日本語を話す機会はほとんどない毎日なのに、この進歩の遅さは本当に困ったものです。英語のシャワーを浴びて自然に言語が身につくのは小さい子供だけ。私のように大人になってから本格的に英語を勉強しだしたり、人生のほとんどを日本で過ごしている者にはなかなか思うようになりません。

私の場合、英語がまったくの外国語だということ以外に三つのハードルがあります。一つは今までアメリカ英語を使ってきて、イギリス英語にはほとんど触れていなかったこと。オーストラリア英語はイギリス系なので、発音はもとより、使う単語、単語のつづり、いいまわしまですべて違います。私が日本に住んでいるときは、BBC放送をちょっと聞いただけで気分が悪くなって、即チャンネルを変えてしまうほどイギリス英語に拒否反応がありました。アメリカ英語に慣れていると、あのカクカク英語がとても聞きづらいのです。オーストラリアのテレビはアメリカの番組もイギリスの番組もやっていますが、さすがに今ではイギリス英語のリスニングに拒否反応はなくなりました。でもやっぱりたまにアメリカ英語を聞くとほっとします。時にはアメリカのあのべらんめえレロレロ英語が耳障りに聞こえることさえあります。でもイギリス英語の単語や言い回しはいまだにわからないことだらけです。

それに輪をかけるのがオーストラリアなまり。最初にオーストラリア人の英語を聞いたときは気分が悪くなるほどでした。というより何言ってるんだかぜんぜんわからない!とにかく「エイ」が「アイ」に聞こえてしまうのは本当に悩みの種でした。それでも今では「エイ」が「エイ」と聞こえるようになったんですよ。耳の進歩はスゴイものです。でも「エイ」と「アイ」なんてまだ序の口。オーストラリア特有の単語やいいまわしが山ほどあるし、スラングにいたってはもうさっぱりです。

そしてまた大きなハードルが、多民族の移民がそれぞれ自国なまりの英語をしゃべっていること。あらゆる国からの移民と話さなくてはならない環境は大変です。インド人や中国人など移民が多い国のなまりはすぐに慣れるんですが、話したことのない国の人と話すのは慣れるまで大変。そういう私もまったくの日本人英語なので、聞いているほうはさぞかし大変でしょう。

この英語の発音をもうちょっとなんとかしないとなあ・・・と思い、スピーチセラピーを受けようかと考えました。以前アメリカに住んでいた時、発音矯正のクリニックがありました。オーストラリアでもないのかなと思って探したのですが、なかなか見つかりません。たまたまスピーチの専門家に会う機会があったので聞いてみると、「オーストラリアは多民族英語に関して寛容な国だから、矯正することまで考えなくてもいいのでは?インド人なんかあんなに強いアクセントなのに平気でしゃべっているでしょう?それよりもあなたの場合はゆっくりとわかりやすく話すことが大切よ。」ということでした。確かにアメリカではアメリカ英語を話さなくちゃ、アメリカ人っぽくならなくちゃ、という見えないプレッシャーがあって、一生懸命レロレロ英語を覚えました。アメリカ英語への発音矯正のビジネスもさかんで、ハリウッドに進出した海外の俳優はみんな矯正を受けています。ところがこの国ではオーストラリア英語を話さなくてはというプレッシャーはありません。みんなそれぞれの民族の英語をあたりまえのようにしゃべってるし、私もわざわざオーストラリア流に話し方を変えるつもりなどないのです。同じ移民の国とはいえ、オーストラリアはそれぞれの民族を尊重していると感じます。私のような移民にとっては恵まれた環境です。

とはいえ、わかりやすく話すのはやはり重要。そのためにもゆっくりはっきりしゃべらなくてはならないんですが、私はもともと早口なうえに、英語に自信がないとごまかそうとして余計早口になっちゃうんですね。日常の「読・書・聞・話」だけではたいして進歩はしないので、自分で発音練習をしたり、知らない単語を調べて単語帳を作ったり、文法を勉強するといった、日常使い以上の地道な努力が必要です。日本にいるときは、英語の国に来てまで英語の勉強をしなくてはならないとは思っていませんでしたが、日本人が英語ができるというレベルと、現地で使う英語のレベルは比べ物になりません。この分だと一生勉強が必要なようです。

テーマ : オーストラリア
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TOEIC信仰の不思議

私が日本で働いていた大手外資系の会社ではTOEIC650点を持っていることが必要で、このスコアがないと昇進できず、海外出張にも行けませんでした。元いた会社が買収されてこの会社に吸収される前は、仕事で日常的に英語を使い、海外出張も年に数回行っていました。TOEICは10年ほど前にこの基準ををはるかに超えるスコアを出していましたがスコアを証明するものはなく、それ以来受験したことがありませんでした。なぜならTOEICのスコアが必要になる機会はそれまでなかったからです。転職のときに英語力をテストする場合は、英語で面接すれば一発でわかります。英語を当たり前に使っている職場ではTOEICの点数など必要ないのです。私にとってTOEICを受験することはキャリア上何の意味もありませんでした。

この会社に入社後、人事部からTOEICを受験するようしつこく催促が来ました。しかも受験料は、業務経費のはずなのに会社が負担するわけではなく自分持ちです。私はアメリカで主流のTOEFLとヨーロッパ(含オーストラリア)で主流のIELTSのスコアを持っていましたから、それで代用できないか聞いてみましたがダメでした。アメリカの大学院の卒業証明書や成績証明書もダメ、オーストラリアにいる上司に英語で仕事が遂行できる由の証明レターを書いてもらうのもダメ、とにかくTOEIC一点張りなのです。そこで人事部に聞いてみました。

「なぜTOEICでないとダメなんですか」
「TOEICが社内で英語力を計る指標になっており、指標が複数存在すると判断に困るからです」
でも実際TOEICは日本と韓国ぐらいでしか使われていない国際的にはマイナーな試験で、世界で英語能力をみる試験はTOEFL やIELTSが一般的です。海外の社員でTOEICを知っている人は誰もいず、聞いてみても「何それ?」と言われます。つまりこれは日本だけのルールなのです。アメリカの会社なのにアメリカの基準はダメで、誰も知らない日本の基準にこだわるなんておもしろいですね~。

「これは社用で受験するので業務経費ではないのですか」
「わが社はグローバル企業であり、海外と共に仕事をするのが前提ですから英語ができるのは当たり前のことです。したがって社員が英語の勉強をする費用は会社が負担するべきものではありません。」
ははーん、つまりこの会社では「TOEICを受験する=英語の勉強をする」と理解されてるわけですね。考えてみるとこの会社だけでなく、日本では「英語力を高める=TOEICのスコアを上げる」という風潮があります。

「なぜTOEICのスコアがないと海外出張に行けないのですか」
「以前社員を海外出張に行かせたら英語が使えなくて仕事にならなかったことが多かったので、英語ができない社員は海外出張には行かせられません」
「じゃあ上司が、部下が英語で仕事ができるかどうか判断してから行かせればいいのではないのですか」
「わが社の中間管理職は英語が苦手な人が多く、部下が英語で仕事ができるかどうか判断できるとは限らないのです」
な~るほど、この「英語ができて当たり前のグローバル企業」では、部下が海外出張で使い物になるかどうかも判断できないような管理職に払う給料はあるけど、実際に英語で仕事をしている社員に払う給料はないってわけですネ。実際この会社では、日本では一般社員が海外の社員と仕事をしたり海外出張に行く機会はほとんどなく、英語でのコミュニケーションも一般的ではありませんでした。元の会社にいた外国人社員たちはどんどんやめていきました。私も日本を脱出してオーストラリアに逃げて来ました。人事部もさすがにここまでは追ってこないでしょう。

TOEICは日本の旧通産省と経団連が主導で作った試験です。問題自体は簡単でむしろスピードが重視されますから、試験対策を十分にして試験慣れすることが大切です。テストされるのは読・聞のみ(オプションで話・書あり)で、まさにスピーキングやライティングが苦手な日本人による日本人のための試験。一方TOEFL やIELTSはTOEICよりずっと難しく、読・聞・話・書が総合的に評価されます。実際英語で海外の人とビジネスをするには話・書が必須。また国際社会で一般的なコミュニケーションの方法、異文化や異国のビジネス慣習の理解、世界の中の一つの国としての自国を理解すること、そして会話やメールやディスカッションを駆使して発信する能力など、語学力のほかにもさまざなな実地能力が必要です。TOEICのスコアが高くても英語で仕事ができるとは限らないのです。日本では、日本でしか通用しないガラパゴス試験を使って一生懸命ガラパゴス英語を勉強しているというわけです。

多くの日本企業が社員の英語力を測るのにTOEICを使っていますが、本気で国際コミュニケーション能力をつけたいのであればTOEICに頼るのは得策ではありません。新卒の足切りなど、ある程度の能力をバッサリと計るのには便利なツールなのでしょうが、経験者の職務能力をスコアで評価しても正しい判断になりません。TOEIC以外にも社員の実践的な英語能力を高め、英語でのビジネス能力を評価する方法はいろいろあります。

個人にとっても、本当に実社会で通用する英語を身に付けたかったらTOEICを指標にするのは考え直した方がいいと思います。また企業を見るとき、あまりにもTOEIC偏重の企業は実際にはビジネスで英語を使うことはあまり一般的でなく、国際ビジネスへの理解も乏しいと見たほうがいいでしょう。


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オージー・イングリッシュとの戦い

移住後の生活で心配のタネの一つがオージーイングリッシュ。発音が独特なのと、単語も語尾などを変えてしまったり、独特な言い回しもあるので、慣れないと大変です。

私が初めてオーストラリア人と話したのは、確か6年ほど前にオーストラリアの同僚が日本に来たときでしたが、何を言ってるんだかチンプンカンプンでした。その後今の上司であるオーストラリア人と仕事を始めたときもさっぱりでしたが、最近はだいぶ慣れ、オーストラリアの同僚たちと仕事をしたり、なんとか就職の面接もできるようになりました。

でもTVやラジオのアナウンサーならわかりやすいのですが、一般人で訛りの強い人と話をすると、聞いたこともない言語に聞こえることがあります。私は以前アメリカに住んでいたので、アメリカ英語を聞くと故郷に帰って来たような安心感があるのですが、イギリス英語やオーストラリア英語はまだまだ外国の言葉です。

去年ケアンズの動物園に行った時、ヘビショーでヘビを体に巻きつけながら説明してくれた若い女性や、ワニショーで素手でワニに餌をやっていたお兄さんの英語はまるで宇宙語で、ショックを受けました。周りの観客は笑ったり話に反応しているのに、私は十分に楽しめません。早口、スラング、そして地元の話題に疎いのも原因の一つでしょう。

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自分だけ楽しいことに参加できない恨みは恐ろしい怒り。そこでここ1年ほどはABC Radio AustraliaAustralia Talksを Podcastで聞いています。これはオーストラリアで放送されてるラジオ番組で、毎回決められた旬のテーマの専門家を招いてディスカッションします。中でもお気に入りは、一般の視聴者からの生電話を受け付けて意見を聞くことです。いろいろな職業、年代の男女がオーストラリア全土からかけてくるので、いろんな英語が聴けます。いまどきのオーストラリアの話題や、草の根レベルの生活の様子、一般大衆が何を考えているのがわかって、とてもおもしろいのです。国営放送(日本でいうとNHKみたいなもの)なので、トレンディな話題をまじめに取り上げており、好感が持てます。

聴き始めたころは、アナウンサーが言っていることはわかっても、電話をかけてくる視聴者が何をいってるのかさっぱりわかりませんでしたが、最近はだいぶ分かるようになってきました。話題がオーストラリア社会や政治などのお国事情になるとお手上げですが。実際に生活や仕事で必要なのは、きれいな標準語ばかりではなく、カジュアルなしゃべり言葉やローカルな話題。国外にいても一般人の普段の会話がリアルタイムで聞けるのはありがたいことです。

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プロフィール

divayoshiko

Author:divayoshiko
よりよい生活と仕事環境を求めて、日本の会社を辞めてオーストラリアに移住しました。IT技術者として生活を確立するまでの様子、日々の生活や仕事のこと、現地情報、オーストラリアや日本について感じることなどをつづっています。メルボルン在住。
Twitter @divayoshiko

これまでの歩み
2009年
4月  技術独立ビザで永住権取得
2010年
1月  東京からブリスベンに移住
2月  シドニーに移住
4月  ブリスベンに移住
5-6月 メルボルンに長期出張
2014年
2月  メルボルンに移住

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