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オージー流職場のクリスマス

今日は仕事納め。明日からクリスマス休暇に入ります。ヤッホー! 過去二回のオーストラリアでのクリスマスは、普通の家庭のクリスマスの過ごし方を紹介しましたが、今回は職場のクリスマスを紹介します。

オーストラリアのクリスマスは夏の真っただ中。サングラスなしでは過ごせないぐらいので、厳粛な感じは微塵もありません。日が長いせいか、街のライトアップはショボすぎます。そもそもお店は通常6時ごろ閉まっていまうし、街が暗くなる時間帯には普通は家に帰っているので、ライトアップしてもしょうがないのです。街のデコレーションも日本のように商売向けの派手さはありません。ただしプライベートな空間ではデコレーションに気合いが入ります。家の中のクリスマスツリーなどはもちろんのこと、オフィスビルの入り口のクリスマスツリー、そして仕事場。私の職場では廊下、壁、デスク、すべてがキンキラキンに輝いております。

先日はバスに乗ったら、バスの中が全部クリスマス。大きななサンタとトナカイのぬいぐるみが座っていて、天井と壁は電飾とキラキラモール、窓は飾りのシールで埋め尽くされていました。運転手はもちろんサンタの格好です(女性でしたが)。こういうなんでも楽しんじゃう精神はとってもオーストラリアらしいですね。こんな気候だと、クリスマスにかこつけて飲んで食べて騒いじゃお!というところでしょうか。

私の職場(大学)では、クリスマスにかこつけたパーティが大小の部門単位で5回もありました。もちろん日本の会社の忘年会のように夜集まることはありません。キャンパス広場に全職員が集まったランチョンパーティの日は、近年のブリスベンでは記録的猛暑の38度でした。冷えたシャンパンがどんどんぬるくなっていきました。その他職場で行うアフタヌーンティーやランチの持ちよりパーティ、そして職場の外でも行われました。参加は個人の自由です。いつものことながら仕事以外のことは誰かに強制されることはなく、あくまでも個人の意思が尊重されます。出席しなかったからといってうしろ指をさされることはない環境は、本当にストレスがたまりません。

さて、今年の目玉は「ローンボール」でした。貸し切りバスで職場を出発し、ボールクラブへ到着。バーでお酒とカナッペを楽しんでから、オージーらしくバーベキューランチです。
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腹ごなしの後はローンボールのプレー開始。一見芝生の上のボーリングのようですが、中身は全然違います。黒いボールを目標の白いボールを目がけて転がし、止まったときに白いボールにできるだけ近づけるようにするゲームです。ボールは完全な球体ではなく、重心が中心にないので、転がすと途中からどんどん横へ曲がって行ってしまうので、見た目よりは難しかったです。
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ローンボールはイギリスで始まり、イギリス連邦諸国で盛んなスポーツ。イギリス連邦のオリンピックであるコモンウェルスゲームの正式種目にもなっています。フットボールのように体力を使わないので、お年寄りがグループで楽しんでいるのを見かけます。

気合いが入っているチームは、正式な白の服装で全身を固めていました。
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まじめに勝負をかけるグループも、のんびり玉を転がすだけの人も。もちろんやりたくない人はワイン片手におしゃべりに花を咲かせ・・・。思い思いの過ごし方で午後の数時間を楽しみました。

私の以前の職場ではクリスマスパーティはブラックタイでしたが、職場変わればクリスマスも様変わり。いろいろなクリスマスを体験しています。

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テーマ : オーストラリア
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メルボルンカップの饗宴

春は競馬のシーズン。今日はオーストラリアの伝統的な競馬レース、メルボルンカップの日です。開催地のメルボルンは祝日で、その他の地域は休みではなくてもこの日は特別な日なのです。街を行く女性は着飾り、イギリスの伝統的な競馬ファッションの帽子が目につきます。男性はさすがにシルクハットはかぶっていないけど、いつもと違うスーツやシャツを着こなすオシャレな人もいます。いつもはカジュアルファッションが定番のオージーも、この日はおもいきりオシャレができる日なのです。

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レースが始まった瞬間国中がテレビにくぎ付けになるので、"The race that stops a nation"ともいわれています。お昼頃街に出ると、どこのバーもレストランもいっぱい。もちろん昼間からできあがってますよ。スポーツ天国だけあってバーにはスクリーンが設置されているところが多いので、テレビを見ながらワイワイガヤガヤと過ごします。

この日職場では皆でランチを食べ、午後のレースを見るのが習慣です。街全体が浮足だっているので、はっきりいってこの日は仕事の気分じゃないのです。私の住むクイーンズランド州ではレースの始まりが2時なので、遅めのランチをとってレースに突入。職場の大ボスから今年も皆で賭けをするからよろしくね~とメールが来ました。会議室にピザとシャンパンを用意、会議用スクリーンにレースの中継を流します。レース自体は一瞬で終わっちゃうんですけどね。私はレースのことはぜんぜんわからないのですが、まあ雰囲気だけ楽しむということで・・・。

私の同僚の女性の一人はドレスに帽子につけまつげのバッチリオシャレで登場。ちょっとおしゃれに帽子をかぶったり、めずらしくネクタイをしてくる男性も(最近ネクタイはお固い職場でない限りしない傾向)。そうかと思えばまったくいつもと変わらない服装の人もいるし、ジーンズの人もいるし、人それぞれです。ランチに参加しない人だっています。私はちょっとだけ雰囲気を変えてワンピースを着て行きました。この国に来て本当に良かったな~と思うのは、他人の目を気にしなくていいことです。みんな何を着てくるだろうか?これを着たらどう思われるだろうか?などと悩むことは一切ありません。皆自分のしたいようにするだけ。とびきりオシャレしてもうとまれることもなければ、参加しなくても協調性がないと思われることもありません。誰も他人がどうしてるかなんて気にしちゃいないし、あくまでも個人の意思が尊重されるのです。

今年は大物も登場。エリザベス女王即位60年記念の一環でオーストラリアを訪れているチャールズ皇太子夫妻が出席しました。

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カミラさん、それはぼんぼりですか?

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ニコールさん、それは毛クズがついたハエたたきですか?


こうして年に一度の一大イベントは終わったのでした。

テーマ : オーストラリア
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オーストラリアの家庭のクリスマス

今日はクリスマス。店という店はすべて閉まり、家族で集まってでランチをする日です。でもここ移民の国では、私のようにこの国に家族がいない人もたくさんいます。今日は近所に住むオーストラリア人の夫婦がそんな人たちを招待してくれました。みんなの出身国はオーストラリア、イギリス、コロンビア、エチオピア、中国、マレーシア、日本と、本当に国際色豊かです。

冷夏で雨が降ったり寒い日も多かった最近ですが、今日はよく晴れたのに暑すぎず寒すぎず、広々としたデッキには心地よい風が流れていました。
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緑の中での食事は本当に気持ちいい!
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メニューは海老、サーモン、ローストハム、ローストターキー、ローストチキンがメイン。ハムは人の頭ほどある大きな塊がスーパーで売っています。ホールのクローブをハムのまわりに押し込んで、ハチミツのソースをこまめに塗り替えながら何時間もかけて焼くという手の込んだもの。すごーくおいしかった!ハムの塊は日本ではなかなか手に入らないので、これはぜひいつか挑戦してみたい料理です。
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ターキーはそれほど好きじゃなかったんですが、もも肉と胸肉のチョイスがあるなかでもも肉のほうをいただいたら、これがびっくり、ジューシーでおいしい!ターキーがこんなにおいしいものだとは知りませんでした。これもさっそく挑戦メニューリストに載せます。
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私はケーキを担当。今年は生デイト(ナツメヤシの実)と生リンゴのケーキにココナッツシュレッドをのせた Lumberjack Cake にしました。オーストラリアのクリスマスケーキはフルーツがたくさん入った日持ちのするどっしりとしたケーキですが、ドライフルーツを使わずすべて生を使ったのでしっとりとした仕上がりになりました。
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ランチの後もお菓子、お茶、お酒などでダラダラと午後いっぱいかけて何時間もおしゃべりを楽しむのがこの国の習慣です。近所の人も飛び入り参加して楽しい会になりました。そういえば日本では、初めて会った人たちと何時間も会話をし続けるという状況はなかったなーと思いました。出身国がまぜこぜの人たちとの話題は地元から世界中へとどこへでも飛んでいきます。異文化、料理、住まい、旅行、社会問題、地方自治体問題、オーストラリアの政治、国際問題と、会話がつきることはありませんでした。普段接しない人たちとの会話はとても刺激的です。
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外国人と積極的に接し、フレンドリーに付き合ってくれるこの夫婦のようなオーストラリア人は多いです。もちろん中には外国人に対する偏見がある人や、オーストラリア人の仕事を奪うということで移民に敵対心を持つ人もいますが、このすてきな夫婦と、このように懐の深い人たちに出会うことが多いオーストラリアという国に感謝したいと思います。


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車いすに優しい社会

オーストラリアの公共交通機関では、車いすの人を本当によく見かけます。電車に乗ると2-3台の車いすが並んでいて、車いすの友達同士楽しくおしゃべりしていることもあります。かと思うと真っ白なシャツにネクタイをビシッと着こなしたビジネスマンが車いすに乗っていることもあります。街を歩いていても繁華街を普通に車いすが通っているし、街の真ん中で車いすに座ってストリートパフォーマンスを見ていたり、普通の人となんら変わらない生活をしているように見えます。みんな電動車いすなので移動も楽のようです。

日本ではこういう光景はあまりなかったので、たまに車いすを見かけるとめずらしく感じたのですが、この国ではあまりに普通すぎて完全に街の風景に溶け込んでしまっています。理由は簡単、公共施設がみんなバリアフリー設計されているからなのです。電車もバスも必ず車いす用のスペースがちゃんと確保されていて、特に電車では一つの車両にまとめて三台分ぐらいあります。電車では自転車の持ち込みもOKで、乳母車を押した母親が車内で肩身の狭い思いをすることもなく、電車の中に車つきの乗り物を持ち込むこと自体に違和感はありません。駅などの公共施設には必ずエレベータがあるし、ショッピングセンターのエスカレーターも階段式でなくスロープになっていたり、車いす用のトイレがあったり、車いすでも自由に外出できるようになっています。この国にいると、世の中にはこんなにも車いす利用の人が多かったんだと改めて気づかされます。日本で車いす利用の障害者が極端に少ないとは考えにくいので、日本では障害者の人達の外出機会や社会参加はかなり制限されているのでしょう。

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今日電車で出かけた駅は、休日なので電車が20分に一本しか走っていませんでした。帰りに駅から電車に乗ろうとすると、ちょうど電車が駅に着いたところ。プラットフォームへ急いで走りました。もう間に合わないかとあきらめていたんですが、車掌さんがはちゃんと私を待っていてくれたのです。東京に住んでいたときは、20分に一本しか来ない郊外の駅でも待っていてくれず、目の前で電車のドアがぴしゃっと閉まったことがよくあったので、こんなことでも大感激してしまいました。また電車を降りてから出口の方向がわからなくてプラットフォームでキョロキョロしていると、車掌さんが電車から顔を出してこっちだよと教えてくれました。これはブリスベンで一番大きなターミナル駅、セントラル駅での出来事です。オーストラリアでは全体的に人々の心に余裕があると思いますが、特にブリスベンでは他の大都市に比べるともっとその傾向が強いです。都市の大きさ、人口密度の少なさがそうさせるのでしょう。街を歩いていて道に迷っていると誰かが話しかけてきて助けてくれます。こんなことがあると、ブリスベンに住んでいて本当によかったなと思います。これは私が超方向オンチだからっていう理由もあるんですが(笑)。

私の目の前でドアを閉めた車掌さんはなにも冷たい人というわけではなく、一分でも遅れることが許されない社会規範に忠実に仕事をしているだけなのだと思います。車いす数台が電車を乗り降りすれば当然遅れも出ます。でもこの国の人はもともとちょっとぐらいの遅れは気にしていません。車いすに優しい社会は、バリアフリーの環境だけでなく、人々に他人を思いやる心の余裕があるかどうか、多様性を認め、社会に暮らすすべての人々が暮らしやすい社会を作ることに価値を見出せるかどうか、そしてそれによって自分が多少の不便を被ることを受け入れられるかにもかかっているのではないかと思います。

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女性がのびのび働ける国

私がオーストラリアに来る前は日本のIT業界で働いていて、職場では女性は少数派でした。幸い外資系企業に勤めていたので社内では女性差別は感じたことはあまりありませんでしたが、顧客の日本企業を訪問すると、相手が同行の男性の方ばかり見て話し、私のほうは見ないなんてことがよくありました。長時間労働が当たり前の職場ということもあり、女性の平均年齢は若く、当然管理職もほとんどいませんでした。たまに本社などから外国人の女性幹部がやってくると、年配の女性を職場で見るのが珍しいからなのか、全然仕事に関係ない理由で男性から心ない中傷の声が聞こえてくることもありました。やはり圧倒的に男性優位の世界だったと思います。

こういうことが日常的な環境では、自分は職場でわき役のように感じ、女性だということをどうしても意識してしまいがちです。また社会全体でも男性が主で、家庭は女性が担うべきという社会の空気があり、女性はこうあるべきという価値観が公共メディアや人々との会話を通してどんどん入ってきます。日本女性の社会的地位が低いのは有名なので、私が移住した理由を「女性差別があるから?」と訊いてくれる人もいます。

オーストラリアではあらゆる年代の女性が働いているし、女性幹部も少なくありません。首相を筆頭に政治の要職も女性が本当に多く、人口の半分を占める人種として普通に働いています。これはIT業界も例外ではありません。私の会社でもクライアントの企業でも、女性従業員や管理職が本当にたくさんいるので、自分がマイノリティと感じることはありません。私の元上司の女性はプロジェクトマネジメントのプロとしてクライアント先で500人のチームを率いているし、私の今のクライアントの社長も女性です。日本女性の平均収入は男性の50%、オーストラリアでは80%ですから、その差は歴然です。

自分の社内でもクライアント企業に行っても、女性だからといって特別な反応はなく、ごく自然に一緒に仕事をしています。この「女性」じゃなくて「人間」の扱いをしてくれることが、私にはこの上なくうれしいです。働いているときは、自分が女性であることを意識することはまったくありません。そもそも仕事に男も女も関係ないので、余計なことを気にせず仕事に集中できるのは本当に助かります。オーストラリアは、アメリカや北欧など他の先進国に比べればまだまだ女性差別はあるいう人ももいますが、先進国の中でも一番女性の地位が低い国から来た私から見ると、この国でも十分天国のように感じます。

女性が活躍できることの背景には、男女平等の価値観が徹底していることに加え、労働環境に恵まれていることが大きいでしょう。女性の労働の足かせになるのは家庭との両立ですが、この国ではどんな時でも優先されるのが家庭です。女性も男性も「家族が・・・」と言い訳すればなんでも許されるといっても過言ではありません。子供を職場に連れてくる人もたまに見かけます。男性が家事や育児をするのは当たり前だし、男性の出産休暇も普通。長時間労働を良しとする価値観はなく、定時になったらさっさと帰る。残業している人は仕事ができない人。こういう環境では働く女性の負担は日本と雲泥の差でしょう。日本では血のにじむような努力して仕事と家庭を両立している女性がたくさんいることを思うと、こちらの女性は同じ地球上にいる女性とは思えず、複雑な気持ちになります。もちろんどこの世界でも仕事と家庭の両立は大変なんだと思いますが、苦労のレベルがぜんぜん違うでしょう。

普段生活をしていても、社会全体にある女性に対する特別な視線を感じないで済むことは本当にラクチンです。自分を伝統的な女性の価値観に当てはめずにすむこの解放感は、おそらく日本を出た女性の多くが感じていると思います。自信をもって堂々と自分の足で立ってやりたいことができ、一人の独立した人間として尊重してもらえることは精神衛生上とても大きな意味を持っており、この国に来てよかったなと思うことの一つです。


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多民族国家の国勢調査

5年に一度の国勢調査がやってきました。調査用紙は日本と同じマークシート式ですが、インターネットでもできるので、早くて個人情報漏えいの心配も少ないオンラインで提出することにしました。質問項目は日本のものと同じようなものも多いですが、移民の国のお国柄を表すものも多いです。住民の民族や言語の分布を調査して、学校・教会・翻訳などのコミュニティサービスに役立てるとのこと。

住民の民族的なバックグラウンドを特定するのはたいへんです。「どこの国で生まれましたか」、「オーストラリア市民権を持っていますか」という質問はもちろんありますが、「普段はどこに住んでいますか」「一年前・五年前に住んでいた場所はどこですか」の質問では国名もきかれます。「両親はどこの国で生まれましたか」という質問で移民二世かどうかがわかるけど、両親もオーストラリアで生まれた三世以降の場合は民族的に何人かはわかりません。オーストラリアの国籍を取った移民はオーストラリア市民です。他の多くの国と同様にオーストラリアでも二重国籍が認められているので、みんな気軽に国籍を取ります。この国では○○人というとき、国籍を指しているのか、民族を指しているのか、生まれた国を指しているのかわかりません。国家、民族、言語、宗教、国籍が一致している日本では考えられないことですが。

そこで「祖先の国はどこですか」という質問もあります(同じ国の人同士が結婚するとは限らないので複数回答)。そういえば先日職場の同僚が先祖の家系図を作っていました。彼の先祖はドイツ、日本、アボリジニ(オーストラリアの先住民族)。家系をたどるのにかなり苦労していました。

そして重要なのが「家では何語を話しますか」の質問。オーストラリアの公用語は英語だけど、英語は第二言語の人が多く、これで民族も推定できます。勤労世代の移民の三分の二は非英語圏から来た人達です。そして私みたいに英語が不自由な人もいます。

さて、家で何語をしゃべるかといわれても、私は家では何語もしゃべらないので困っちゃうんですけど。でもどれか言語を選ばなくてはいけないので、しゃべる機会が圧倒的に多い英語にしました。すると次の「英語はどのくらい上手にしゃべりますか」の質問に答えなくていいんです。家で英語をしゃべるってことは、ネイティブの英語スピーカーに見られちゃうんでしょうか。そんな~ぁ、毎日英語で苦労してるっていうのに、これじゃあ実態を反映してないぞー、ということで、家でしゃべる言語は日本語にしておきました。生まれた国や祖先や言語に関する質問の回答の選択肢には、日本は入っていません。つまり日本は「その他」の扱い。国勢調査に関する電話での問い合わせサービスは11か国語対応ですが、悲しいことにここにも日本語はありません(説明パンフレットは34か国語で作られていて、これには日本語があります)。日本語が第一言語の住民がここにもいるんだぜい!と微力ながら主張しておかないと。

オーストラリアの人口の四分の一はオーストラリア以外で生まれた人たちです。オーストラリアは必要な外国人を積極的に受け入れ、外国人が疎外感を感じることなく暮らしていけるし、各国から来た移民パワーが豊かな文化と経済を担っている素晴らしい国。でもそれに対応する政府の苦労は並々ならぬものがあるんですね。ご苦労様です!

オーストラリアの統計情報をもっと知りたい方はAustralian Bureau of Statisticsが便利です。

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患者主体の医療

移住してきて一年が経ったので、健康診断に行ってみました。日本にいるときは会社で年一回健康診断をやってくれていました。決められた時間に決められた場所に行き、各種検査場を決められた順番に回って、まるで工場のベルトコンベヤに載せられてる商品のように効率よく次から次へ検査をこなし、あれよあれよという間に終了です。でもここではそんな便利なものはないので、自分で医者に行かなくてはなりません。

日本では医者にかかるときは初めから診療科を選んで行きますが、オーストラリアで医者にかかるときはまずGPと呼ばれる一般開業医に診てもらい、専門的な診療が必要とされた場合には紹介状を書いてもらって各専門医のところに行きます。かかりつけ医が決まっていて過去の履歴を全部取ってあるので、医師は患者の治療履歴を見ながら総合的に判断することができます。私のGPは10分のコンサルテーションでいくら、20分でいくらという風に、時間で先生の時間を買っている感覚で、予約するときも「○○先生のコンサルテーション10分お願いします。」という風に予約します。そして決められた時間内にいかに上手に「医者を使う」かが重要。ベルトコンベヤではだめなのです。

診療項目は、先生に過去の経緯や心配事を相談しながら決めていきました。何も訊かないと向こうからは積極的に訊いてくれないので、こちらから畳みかけるように質問して主導権を握ります。こちらがどんどん質問すれば向こうもどんどん答えてくれます。とはいってもこれを全部英語でやるので大変。医者に会う前夜はいつも英語辞書と首っ引きで試験前夜みたいに準備します。でもいくら準備しても単語をド忘れしちゃう。「うーん、あーん」と困ったあげく持ってきたメモを見るか、先生が「xyzね」と助け舟をだしてくれます。でもそのxyzの意味がわからないんですけど・・・。

その場で済む簡単な検査はGPの先生が済ませてくれましたが、特別な検査器具や専門的な検査が必要な場合は、改めて予約をして専門医のところに行かなければなりません。こうして複数の検査をやっている間に時間はあっという間に経ち、結局全部終わるのに一カ月ほどかかってしまいました。

日本ではカルテや検査結果は医者が保管することになっていて患者がアクセスするのは難しいですが、オーストラリアではリスエストすればくれることが多いです。紹介状は封をしてある場合もありますが、自分で見ることもできるので、どんな診断がされているのかわかります。ある日超音波検査をした後、日本じゃ見ないような巨大フィルムを渡されて持って帰れと言われた日には目が点でした。確かにこれは私の物なんだけど、これから職場に戻るっていうのにこんなもの持ってけっていうんですか・・・。ハイ、コソコソと隠すように持って帰りました。ってとても隠しきれない大きさだったけど。

日本との大きな違いは、医者が主体か患者が主体かだと思います。紹介状を書いてもらってある専門医を訪ねたとき、その先生からいきなり「それであなたは私に何をしてほしいの?」と訊かれて仰天してしまいました。な、何って、検査結果をみてGPの先生が専門医のあなたに見てもらってください言われて来たんですけどぉ?、詳細は紹介状に書いてあるはずなんですけどぉ?・・・そうか、この人はクライアントである患者からリクエストがあって初めて動く人なんですね。黙って座っていればなんでもやってくれる日本式に慣れた人はここのところをちゃんと理解しないと、オーストラリアの医者はみんなヤブ医者ってことになってしまいそうです。考えてみれば患者は皆ひとりひとり違うから、その人に合った治療をするには、その人の希望や意思や判断がなければアドバイスしようがないのは当然といえば当然かもしれません。

医療にかかわらず、お金を払って黙って座っていれば誰かが気をきかせて何でもやってくれるというのはこの国にはありません。決めるのはあくまでも自分、そのために必要な情報はどんどんくれるし、なければ自分から求めます。そして判断に責任を持つのも自分。個人が主体の社会にいると、自分が主人公の人生を生きていることを強く意識させられます。

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もうすぐクリスマス

もうすぐクリスマス。ブリスベンの街の飾り付けはそれほど華やかさはなく、いたって質素です。それでも職場のきらびやかな飾り付けや街の中心の大きなクリスマスツリー、デパートの機械仕掛けの人形のウィンドーディスプレーなどは健在です。12月に入ってからは、街でクリスマスキャロルを歌うグループや、サンタの格好をした募金活動をする人たちをよく見かけるようになり、ああやっぱりクリスマスなんだなあと感じさせます。でも気温は20度台の後半、そして今年は雨ばかりの異常気象であんまり華やいだ気分にはなりません。たまに晴れるとサングラスが必須の刺すような日射し。師走という気分には程遠く、なんだか気がついたら年が明けていた、ということになりそうです。

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オーストラリア以外の多くの国でもそうだと思いますが、街のディスプレーやクリスマスカードの文句は”Merry Christmas”ではなく、”Seasons Greetings”など宗教色がないものも多いです。私の会社が用意したクライアント向けのクリスマスカード(Eカード)の文句は”Merry Festive Season”です。社会的責任のある企業は特にPolitical Correctnessに敏感なのかもしれません。特にオーストラリアはキリスト教国ですが実際には移民が多くいろんな宗教の人がいるので、このホリデーシーズンは誰もがクリスマスを祝うわけではないのです。日本はメリークリスマスの大合唱ですが、キリスト教国ではない日本にとっては単なる商業目的のイベントでしかないので、こうした配慮は意味のないことなのでしょう。

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オーストラリアはクリスマス以降約一カ月の夏眠(?)シーズンにはいります。学校はすでに夏休みに入り、1月いっぱいまでお休み。一年の中で最大の休暇シーズンなので多くの人が長期休暇を取り、ビジネスはほとんど止まってしまいます。私の職場もすでに休暇モードに入りつつあり、私も今年の仕事はあと一週間を残すのみ。あともうちょっとがんばろっと。

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オーストラリア人は Lazy なのか?

「オーストラリア人はlazyだから・・・」
日本に住む人と仕事の話をしていたとき、何人かの人がポロッと口にした言葉です。私は仕事をしていてオーストラリア人がlazyだと感じたことはほとんどないので、ちょっとびっくりしました。そういえばこの言葉、前にもどこかで聞いたような・・・。オーストラリア人って本当にlazyなんでしょうか?

私の会社の同僚はモラルが高い人たちばかりで、責任感が強くよく働き、必要があれば残業も休日勤務もします。およそlazyという言葉は想像がつかない人たちばかりです。日本で働いていたときもオーストラリアの同僚たちと仕事をしていましたが、みなまじめな人たちばかりで、日本人ではありえないものすごい集中力とスピードでびゅんびゅん仕事をしていて、なんじゃーこの人たちは?といつも呆気にとられていました。

以前上司だったオーストラリア人は、日本からメールを送るとたいてい10分ぐらいですぐ返事がきて、それが勤務時間外もそうなのです。日本では夜遅くまで仕事をするのが当たり前だったので、次の朝返事をくれればいいやと思って夜のオフィスからメールしてもすぐに返信がきます。私は週末も仕事をすることがよくあったけど、それでもあまり時間差なくすぐ返事が来る。彼はオフィス外でも常にブラックベリーを肌身離さず持ち歩き、いつ何時でも仕事の体制でした。別に一刻を争う仕事ではないのに。勤務時間外は完全にプライベートの時間と考えられているこの国で、家族との関係は大丈夫だったんだろうかと今でも心配になります。まあこういう人はがっぽりもらってるのでしょうがないんでしょう。私の今の会社でも管理職は家に持ち帰ってでも仕事をしていますが、その分稼いでいるので当然といえば当然かもしれません。管理職になると残業代がなくなってかえって収入が下がったとか、管理職でもなく給料もそんなにいいわけではないのに休みなく働かされる日本とは根本的に違うのです。

オーストラリアでlazyと感じることがあるとすれば、会議が始まる時間です。5分や10分遅れるのはよくあることで、これはもうオーストラリアタイムだから慣れるしかありません(笑)。でもいざ始まったらアジェンダに沿ってどんどん進めて時間内には終わります。5時になったら(いや、ならなくても)普通はすぐ帰るので、そのために勤務時間内はすごい集中力で仕事にまい進します。仕事に関係ない雑談はほとんどありません。前出のブラックベリー上司は日本人との会議にいつもウンザリしていましたが、なぜかというと脈略のないダラダラ会議がいつまでたっても終わらないからです。彼にしてみれば日本人の方がlazyと感じるのです。日本人は開始時間に厳しいけど終了時間には甘いですね。

話変わって日常生活で出会う様々なシーンでは、日本では考えられないようなお粗末な対応をする人が多いです。例えば病院の予約したのに登録してある時間が間違っていたとか、アパートの照明が壊れたので苦情を言っても一向に直す気配がないとか、コールセンターに電話して質問すると、オペレータが自分の知らないことをきちんと調べないで適当な回答をするとか。でもアメリカに住んでいた時も似たようなものだったし、日本のようにどこへ行っても均一のサービスが出てくる国はめずらしいでしょう。格安航空会社に最高のサービスを求めるのは無理というものです。相手を見ながら自己防御、自己主張しないと自分のほしい物はゲットできません。

さて、オーストラリア人と仕事をする日本人にアドバイスするとしたらこんなところでしょうか。
* 仕事の質は人によって大きな差があるので相手を選ぶこと。
* 話をするときは下っ端ではなくなるべく上のクラスの人を捕まえる。下っ端のときは相手をはなから信用せず、自分で自分を守ること。
* オーストラリア流の開始時間に慣れること
* 終わりの時間は必ず守る。特に勤務時間外は完全にプライベートの時間というのが社会通念になっているので時間外の仕事は期待しない。


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サマータイムにご用心

オーストラリアでは今週から夏時間が始まりました。といっても8つある州のうち実施するのは5州だけ。オーストラリアにはタイムゾーンが3つあります。私のいるクイーンズランド州は東部時間ですが、東部に属する4州のうち、クイーンズランド州だけが一人で夏時間を導入していないのです。同じ東部ゾーンのシドニーやメルボルンは導入しています。だから夏の間は同じ東部内でも州によって時間が変わってしまいます。全国ではタイムゾーンと夏時間が入り乱れてハチャメチャになります。アメリカも本土ではタイムゾーンが4つありますが、全国でいっせいに夏時間に切り替わるし、同じタイムゾーン内では年間を通じていつも同じ時間です。いいなあ、この周りに合わせようとせず、あくまでも我が道を行くオーストラリアの国民性。とはいっても一つの州が広いので、同じタイムゾーンでもお国事情が違うから仕方がないんでしょうね。クイーンズランド州だけでも日本の4.5倍、全国では20倍もの面積がありますから。夏時間を取り入れていない州は赤道に近くて夏時間を取り入れてもあまり効果がなかったり、農民の反対があるのです。

私の会社のクライアントのチームがいるメルボルンのあるビクトリア州はサマータイムを採用しています。おかげで毎朝決まった時間にやっている電話会議が私のいるブリスベンでは1時間早まりました(向こうが勝手に時間を変えているのになぜ私が合わせなくちゃいけないんだ?)。明日メルボルンに出張するときは同じ時間に出てもいつもより1時間遅く着きます(いつも朝6時のフライトに乗っているので、これを5時にするなんて絶対無理)。反対にブリスベンに帰って来る時は1時間早く着きます。これはちょっとうれしいです。でもこれは夏の間だけです。ちなみに祝日も各州によってまちまちなので本当にややこしい。今週月曜日はシドニーのあるニューサウスウェールズ州と他2州だけがレイバーデーでお休みで、私は出勤。私はシドニーの人たちとも仕事をしているので、いつも3つの州の祝日に気を付けていなければなりません。昨日の朝メルボルンからブリスベンに出張して来た人は夏時間による時差に気づかず、「早く着きすぎちゃったよ、なんならもっと朝寝坊すればよかった。ブツブツ・・・」と文句を言っていました。オーストラリア人でもこの複雑なタイムゾーンに慣れるのは大変みたいです。

やはりビジネスなどで支障があることを考慮してなのか、クイーンズランド州では「ブリスベン周辺の南東部のみ」サマータイムを採用しようという動きがあります。北部では農民の反対が多いのです。これを州民投票によって決めようという声が大きくなっています。でも・・・もし決まったら対象地域は州の中でもちっぽけな範囲だけなので、同じ州内で時間が違う地域がたくさん出てくる。私は3時、隣のあなたの町は2時なんて。わ?ますます混乱しそう。でもビジネスは州内ではブリスベン周辺に集中していて、対象外の都市ケアンズも観光地だから影響は少ないのかな。うーん・・・。

国土が広いオーストラリアは州が違えば法律もルールも違い、まるで別の国みたいです。旅行の際は十分お気を付けください。


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プロフィール

divayoshiko

Author:divayoshiko
よりよい生活と仕事環境を求めて、日本の会社を辞めてオーストラリアに移住しました。IT技術者として生活を確立するまでの様子、日々の生活や仕事のこと、現地情報、オーストラリアや日本について感じることなどをつづっています。メルボルン在住。
Twitter @divayoshiko

これまでの歩み
2009年
4月  技術独立ビザで永住権取得
2010年
1月  東京からブリスベンに移住
2月  シドニーに移住
4月  ブリスベンに移住
5-6月 メルボルンに長期出張
2014年
2月  メルボルンに移住

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